フロリダに再びインターシティを

輸送・安全・環境
フロリダに再びインターシティを
原題:Return
of the inter-city train
●著者・所属:David Lustig
●誌名:RGI: Railway Gazette International Vol.171 No.10(2015-10) pp.31-34
●言語:英語 ●原文中図:7 ●表:0
フロリダ州の東海岸に沿ってマイアミ∼オーランド間
車両の入札の公告は 2012 年 5 月から行われた。発注仕様
385km を最高速度 200km/h で結ぶインターシティを 2 年
は、10 両の客車を 2 両のディーゼル機関車がはさむ構成
以内に走らせるための工事が始まった。第 1 期工事はマイ
で、オーランドまでの全線を 3 時間以内で走行でき、2 つ
アミとウエストパームビーチの 107km で、全線が複線化
の等級の合計定員が 400 名を確保できることである。ま
される。この区間は最高速度 125km/h であるが、完成時
た EPA(米国環境保護庁)の第 4 次規制などの規格を満た
に部分開業して、16 往復の列車が運転される予定である。
すことも求められる。さらに乗客に高齢者が多いことを
考慮して、客車は 2 階建てにはしない。落札したのはシー
メンスを中心としたグループであり、機関車はアムトラ
ックの ACS-64 形機関車を元に設計した Charger 形で、交
流主電動機はオハイオ州、電力変換装置はジョージア州
で製造される。エンジンはカミンズ社製である。
提案されているウエストパームビーチ駅は「オープン」なデザインで、ペ
デストリアンデッキが整備され、各種店舗、オフィス、住居も設けられる
出典 RGI: Railway Gazette International
フロリダの鉄道路線図
出典 RGI: Railway Gazette International
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World Railway Technology 2016.1