軌道システムの理解と改善 原題:Understanding and improving the track system ●著者・所属:William Powrie ; サウサンプトン大学 , エンジニアリング・環境学部長 , イギリス ●誌名:RGI: Railway Gazette International Vol.171 No.8(2015-8) pp.29-33 ●言語:英語 ●原文中図:9 ●表:0 軌道・構造物 低コストで長期の使用に耐え、整備の必要が少なく、 関する技術の大改革を下から支えるのに必要な科学を提 性能が向上した軌道を開発する第 2 次 5 か年リサーチ・プ 供し始めた。プログラムの初期段階から発足している地 ログラムが開始された。おもに英国の工学・物理科学研 盤工学の発展はコスト節減を生み出し、パフォーマンス 究会議の基金による「未来への軌道(Track to the Future)」 が改善された。5 年間の研究の結果、新しい見識が公開さ は、2010 年に開始した 「軌道 21(Track 21)」リサーチ・プ れた。そして 「未来への軌道」プログラムは、有道床軌道 ロジェクトの後継プログラムである。サウサンプトン大 の実効性のある改良と、車両と軌道の相互作用を改善す 学、バーミンガム大学およびノッティンガム大学の提携 ることによって、転てつ器と踏切の損傷を減らす方法を によって着手された 「軌道 21」は、Network Rail 社と共同 研究している。さらに、寿命コストと整備の必要を減ら で、工学的、経済的および環境上の性能の基本的かつ連 しつつ、低騒音、低振動の軌道を設計する統合的アプロ 携した理解を発展させ、軌道の設計、建設および整備に ーチを開発する予定である。 ロンドン地下鉄のセントラル線にある個別杭の安定性のモニタリング サウサンプトン大学によって開発された道床およびまくらぎの試験装置 出典 RGI: Railway Gazette International 分岐器を短い間合いで保守 原題:Maintaining switches in short windows ●著者・所属:Lars Gruener ; Vossloh Rail Services 社 , 営業技術部長 , ドイツ ●誌名:RGI: Railway Gazette International Vol.171 No.10(2015-10) pp.49-50 ●言語:英語 ●原文中図:3 ●表:0 非常に短時間の間合いで分岐器の保守を可能にするように設計され た可搬型のレール研磨装置を用いて 1 級線を維持する。北アメリカの 幹線鉄道の多くは厳しい運転条件のもとにあり、インフラの整備には 効率的な方法が求められている。最も高い貨物列車頻度では十分な保 守間合いが取れない状況である。1 級線の分岐器の典型的な寿命は 3 ∼ 5 年である。同社の Flexis 可搬保守セットを用いれば、わずか 10 分 の間合いで分岐器の研磨保守が可能である。 Flexis 研磨機のモジュールは手作業で操作され、線路でガイドされる 出典 RGI: Railway Gazette International 11 World Railway Technology 2016.1 出典 RGI: Railway Gazette International
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