貨車の車両・地上間データ伝送システムの進展

輸送・安全・環境
貨車の車両・地上間データ伝送システムの進展
原題:Keeping
track of rail freight
●著者・所属:Reinhard Christeller
●誌名:RGI: Railway Gazette International Vol.172 No.2(2016-2) pp.47-49
●言語:英語 ●原文中図:4 ●表:1
貨車から各種の情報をリアルタイムで地上に伝送する
源方式は 2 種類に分けられる。一つは車軸端に発電機を設
ことで、鉄道貨物輸送に革命的変化をもたらすことがで
けてケーブルでセンサにつなぐ方式、もう一つは長寿命
きる。これは道路のトラックでは 1970 年代から始まって
バッテリーを搭載する方式である。Wascosa 社は 2016 年
いる。鉄道でのメリットとして、安全輸送の向上
(脱線、
に 1,500 両のコンテナ車にリアルタイム車上測定、伝送シ
車軸発熱、車輪フラット、輸送品の損傷などをリアルタ
ステムを取り付ける予定である。電源は寿命 6 年のバッテ
イムで把握)、コスト低減
(状態監視保全による検修の効
リーを採用する。スウェーデンの Rushbill Rail では、既に
率化、リアルタイム輪重測定による積載率の向上)、荷主
車上と地上の両方にセンサを設置している。車上のセン
サービスの向上
(リアルタイムでの位置の把握、到着時刻
サで脱線、フラット、ブレーキの凍結などを検知し、地
予測の精度向上)などが挙げられる。車上のセンサ等の電
上で分岐器の損傷などを検知している。
オーストリアの PJM Messtechnik 社は、輪重変動のモニタにケーブル方式を採
用している。電源となる車軸端の発電機が写真の中央に示されている
出典 RGI: Railway Gazette International
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World Railway Technology 2016.4
Wascosa 社のコンテナ車に GPS 位置モニタ装置が取り付けられている
出典 RGI: Railway Gazette International