2 章 の 練 習 問 題 B 解 答 (p 20)

環境基礎物理学演習 2009
第 2 章 力学的エネルギー
2 章 の 練 習 問 題 B 解 答 (p 20)
【 問題 2-4 の答】
(1) バネの伸びを x とすると、フックの法則 f = k x より、2 m g = k x であるから、x =
2mg
k
(2) 上下のバネの伸びをそれぞれ x1 、x2 とすると、張力は上のバネが 3 m g、下のバネが 2 m g だから、
3 m g = k x1 、m g = 2 k x2 。
これより、x1 =
mg
7mg
3mg
、x2 =
。したがって、x1 + x2 =
k
2k
2k
(3) 同様に上下のバネの伸びをそれぞれ x1 、x2 とすると、張力はどちらも 2 m g だから、2 m g = k x1 、
2 m g = 2 k x2 。
これより、x1 =
2mg
mg
3mg
、x2 =
。したがって、x1 + x2 =
k
k
k
【 問題 2-5 の答】
(3) 電荷 D から受ける引力、左上水平から 30 度の方向に f0 、電荷 B から受ける引力は、左下水平から 30
√
度の方向に f0 である。これらの合力は、垂直成分同士が打ち消しあうので、図の左側に 3 f0 である。
√
一方電荷 A から受ける斥力は、図の右側に働き、その大きさは電荷間の距離が、 3a であるところから、
¡√
1¢
1/3 f0 となる。 したがって、3 つの電荷による合力は、図の左側へ、 3 − f0 である。
3
(4) 対称性から、力の向きは底面の中心から A 点に向かう方向である。 そこで、それぞれの電荷から電荷
D に働く力のこの方向の分力を求め、その和を計算する。
・D から底面におろした垂線の長さを L とすると、A、B、C それぞれの電荷からの分力ベクトルの大き
さは、相似則から
L
f0 になる。
a
・垂線の足は底面の正三角形の重心であり、その点から底面にある電荷までの距離は、底面の正三角形
の頂点から、他の辺におろした垂線の長さの
2
になる。
3
√
√
3
3
・こちらの垂線の長さは、
a であるから、重心から頂点までの長さは、
a である。この線分と、
2
3
垂線、および正三角錐の辺は直角三角形をなすから、
L2 + (
r
√
√
√
3 2
2
6
2
a) = a 、したがって L =
a=
a である。合力は分力の 3 倍であるから、 6 f0
3
3
3
【 問題 2-6 の答】
上面の深度を D、下面の深度を D + ∆ z とすると、上面での圧力は (2.15) 式より、p(z) = p0 + ρ g D、下
面での圧力は p(z) = p0 + ρ g (D + ∆ z) である。
したがって、上面での総圧力 PU はそこでの圧力に面積をかけて、下向きに、PU = ( p0 + ρ g D) (∆ x ∆ y)
であり、下面での総圧力 PL は上向きに、PL = ( p0 + ρ g (D + ∆ z)) (∆ x ∆ y) である。
これらのベクトル和をとれば、浮力は上向きに、ρ g (∆ x ∆ y ∆ z) となる。