B4 古川 勇輔 四面体サイコロの目は底面とする その目 を、1つの数列と考え、生成関数 をProp8.2より、 とすると、目が、 (1,2,3,4)となる四面体サイコロ2つを投げた場合の 和の生成関数は、 と表される 今、投げる2つの四面体サイコロの目をそれぞれ , とすると、その和は となる つまり、 = これより、2つの四面体サイコロの目は(1,2,2,3),(1,3,3,5) となる。 Ex8.5と同様にして考える サイコロを投げた時の目は(1,2,3,4,5,6)であるから、 その生成関数は、 と表される よって、サイコロを6個投げる時を考えると これの の係数を で割れば、複雑な場合分け をしなくても求める確率が分かる , をそれぞれ、 , として も、条件を満たす よって、このように問題を書きかえることによって、全 ての数列の要素を自然数にしても、一般性を失わな い これにより、全ての数列の要素は自然数であると考え、 生成関数を用いる A= ,B= れぞれの生成関数は となる。このとき、Prop8.2より とすると、そ 同様に 条件より = であるから A,Bは異なる数列であるから、 ここで、 因数にもち、 よって、 より、 は よって は(x-1)を を因数にもつ x=1とすることにより よって、 となる 普通のコインであれば、表を1、裏を0として、(0,1)に よる生成関数 を使用すれば良いのだが、こ のコインは出る確率が違い、2k+1回に1回しか表が でない よって、確率も考慮すると、(0,0,…,0,1)という数列を 考え、前に挙げた生成関数の代わりに をk枚目のコインについての生成関数として考える このとき、n個のコインを投げる事を考えると、その関 数は となる この関数のうち、 る。 が、求める確率であ まず、f(1)は全ての係数の合計である 次に、f(-1)について考えると、これは、xの次数が奇 数の部分は係数が-1,偶数の部分は係数が1となる。 よって、f(1)-f(-1)によって、次数が奇数の係数の合 計の2倍が出る 以上より、求める確率pとすると 例えば、全ての非負整数からなる数列は条件を満た さない ―全ての非負整数を一意に表すことができない 例)15=15+2×0+4×0=1+2×1+4×3=… この場合表し方が一意ではない 全ての非負整数を一意に表す為の方法を考える が二進表現に近い形を持っていること に注目する というものを考えると、これは、 を二進数であると考えた時の値と一致し、その値は 0以上7以下の整数である。よって、この3つを合わせ て8進数の1つの数字と考えてもよい について、8進数で全ての桁が1ま たは0であるような数字を小さい順に並べたものを考 える。これが全ての非負整数を一意に表す事を示す 任意の非負整数nは、8進数で表される。これを と表すとすると、全ての は、 0以上7以下の整数であるから ( は1又は0)と表せる つまり、 は を二進表示として見たもの である これにより、 とすることができ によって、 一意に表せる は、以下の様なもの、ただし8進表現 これらが全てAに属していることは、 が1又は0の 値をとることから明らか。非負整数の二進表現は一意 に定まる為、その二進表現に対する も 一意に定まる よって、全ての要素が0または1の8進表示の非負整 数による増加数列は、条件を満たす は、このような数列の1998番目に小さい数で あるから、1998の二進表現11111001110を8進数 に読み替えたものが、求める数である。 どういう操作をしたのか、実際に1998を用いてやって みる 1998の二進表現は11111001110 これを3桁ごと に切り出して、 を作る =0101, =1101, =1110(8進) これを二進表現に戻すと 例えば =001001000001のように、8のべき乗の位に それぞれの数字が入る。後はこれを2倍、4倍して位 をずらし、足している 本当にこれでいいのか? 他に求める条件を満たす増加数列はないのか? その様な増加数列が他にあれば、他に が存在 するのではないか? これ以外に条件を満たすものがあるのか無いのかも 調べなければならない そうだ、生成関数を使おう! A=( )の生成関数は となる。同様に よって、Prop8.2より 条件より、 に表すので、 これをg(x)としておく は、全ての非負整数を一意 更に、 よって、 であるから、 F(x) この関数の係数は、xのべき乗の和で表される部分に しか付かない、その他の部分は0 これは、 が8のべき乗の和で表される数の集合であ ることを示している α(n)の例:4 4=1+1+1+1=1+1+2=1+2+1=2+1+1=2+2 Β(n)の例:6 6=4+2=3+3=2+4=2+2+2 この場合、α(4)=β(6)=5 α(n,k)を、 、 を満たす の個数とすると 1つの の生成関数は である α(n,k)= また、α(n)=α(n,1)+α(n,2)+… よって、α(n)は次の関数の 部分の係数である つまり、 Β(n)についても同様にして よって、 これらより β(n)において、n=n+2とすればα(n)=β(n+2)となる
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