080 気柱の共鳴 20150804

物理重要問題集 2015 別冊解答編補充
http://toitemita.sakura.ne.jp
80.気柱の共鳴
(4)
f =
V
l
より, f をできるだけ小さくするには l をできるだけ大きくすればよい。
l をできるだけ大きくするには,できるだけ長い管で基本振動を起こせばよい。
そこで,基本振動を起こすガラス管の長さを l ' ,波長を l ' とすると, l ' =
共鳴は
l'
2
・・・①
l'
ごとに起こるから長さの異なる他の管の長さは l ' の 2 以上の整数倍である。
2
よって,他の管の長さを ml ' , nl ' ( m, n は 2 £ m < n を満たす整数)とすると,
l '+ ml '+ nl ' = l より, l ' =
l
1+ m + n
これより,1 + m + n が最小となるとき,すなわち m = 2,n = 3 のとき l ' は最大値 l ' =
これと①より, l ' =
l
3
\ f '=
V
l'
=
3V
l
(5)
長さ l の開管が共鳴する波長と振動数
基本振動: l1 = 2l より, f 1 =
V
2l
2 倍振動: l 2 =
2l
2V
より, f 2 =
2
2l
3 倍振動: l 3 =
2l
3V
より, f 3 =
3
2l

n 倍振動: l n =
2l
nV
より, f n =
n
2l
よって,
n 倍振動するときの振動数は,
長さ
l
3nV
3V 6V 9V
の管の場合 f =
より,
,
,
,
6
l
l
l
l
l
3nV
3V 3V 9V
長さ の管の場合 f =
より,
,
,
,
3
2l
2l
l
2l
長さ
l
nV
V 2V 3V
の管の場合 f =
より, ,
,
,
2
l
l
l
l
1
l
をとる。
6
物理重要問題集 2015 別冊解答編補充
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これと,
スピーカーが遠ざかる速さを v ,観測振動数を f O とすると,
ドップラー効果の式は f O =
V
f'
V +v
3V ö
æ
ç f '=
÷ だから,
l ø
è
スピーカーが遠ざかる速さを少しずつ上げていくと,
共鳴する振動数が少しずつ減少していくことから,
次の共鳴は f O =
よって,
2V
l
になったとき長さ の管で起こる。
l
2
2V
V
3V
V
より, v =
=
×
l
V +v l
2
2