来週の金融市場見通し - しんきんアセットマネジメント投信

2015 年 6 月 12 日号
来週の金融市場見通し
しんきんアセットマネジメント投信株式会社 金融商品取引業者 関東財務局長(金商) 第338号
Sh inkin Asset Management Co., Ltd 加入協会/一般社団法人投資信託協会 一般社団法人日本投資顧問業協会
< 6/15 ~ 6/19 >
〒104-0031東京都中央区京橋3丁目8番1号 URL:http:// www.skam.co.jp
■来週の見通し
海外では、16、17 日に米連邦公開市場委員会(FOMC)が、18 日にはユーロ圏財務相会合が開かれます。米FOMCは現状維持の見込みですが、労
働市場や個人消費の回復を受けて 9 月の利上げ開始観測が広がっている中、米連邦準備制度理事会(FRB)のイエレン議長の記者会見や公表される経済
予測で、何らかの手掛かりが得られるか注目されています。また、ユーロ圏財務相会合では、難航しているギリシャ支援協議が合意に達する可能性もありま
す。国内では、18、19 日に日銀金融政策決定会合が開かれます。黒田総裁が 10 日に円安をけん制する発言をしており、会合後の記者会見も要注目です。
◆株価 : 強含みも欧米睨み
◆長期金利 : 一進一退
◆為替 : 神経質な動き
【予想レンジ】 日経平均株価
【予想レンジ】 長期金利(新発 10 年債利回り)
【予想レンジ】 ドル円レート
(来週)20,000~20,800 円 (6 月)18,500~21,000 円
(来週) 0.45~0.50%
(来週) 122.5~125.5 円
22,000
21,000
20,000
19,000
18,000
17,000
16,000
15,000
14,000
13,000
(円)
日経平均株価
予想レンジ
上限
(%)
0.8
(6 月) 0.20~0.50%
新発10年債利回り
0.7
135
予想レンジ
上限
0.6
0.5
下限
予想レンジ
上限
125
下限
110
下限
0.1
(年/月、日次)
15/4 15/6
130
115
0.2
14/8 14/10 14/12 15/2
ドル円レート
120
0.4
0.3
14/6
(円/ドル)
(6 月) 118.0~128.0 円
0.0
14/6
14/8 14/10 14/12 15/2
(年/月、日次)
15/4 15/6
(出所)Bloombergよりデータ取得し、しんきん投信作成
(出所)Bloombergよりデータ取得し、しんきん投信作成
105
100
14/6
14/8 14/10 14/12 15/2
(年/月、日次)
15/4 15/6
(出所)Bloombergよりデータ取得し、しんきん投信作成
国内株は欧米株安や円高進行を受け急落したものの、
欧米金利の不安定な動きはまだ収まっておらず、米F
米国での年内の利上げ開始観測が広がる中、ドル高・
日経平均株価は 2 万円を割れず、底堅さを確認した格
OMCを確認するまでは、神経質な動きが続きそうで
円安をけん制する日米当局の発言などから、ドル円はや
好。企業業績や景気の回復などを背景に、先高観測は根
す。米国で 9 月利上げ観測が強まると、日本の金利も
や上値を抑えられた格好になっています。ただ、日米の
強く、高値への警戒感はくすぶるものの、崩れない動き
連動して上昇する可能性があります。もっとも、米金融
金融政策の方向性の違いから、ドル高・円安地合いは変
が継続しています。来週は、ギリシャ情勢、米金融政策、
当局は米利上げ開始時の金融市場の過剰反応を警戒し
わりません。米FOMCで 9 月利上げ開始が意識されれ
為替の動きなどで振らされそうです。米国の 9 月利上
ており、利上げペースは緩やかとなることや、政策金利
ば、ドル高・円安が進む可能性があります。他方、ギリ
げ観測が強まると、米金融市場が不安定になる可能性も
のピークは前回の利上げ時よりも相当低くなることな
シャ支援で合意に至れば、ユーロ買い・ドル売りが強ま
あり注意が必要です。他方、ギリシャ支援合意なら買い
どを強調することも考えられます。黒田日銀総裁が、長
り、対円でもドルが下落する可能性も。黒田日銀総裁の
安心感が広がり、上値を試す展開も期待できます。
期金利の上昇に配慮を示すかも確認したいところです。
記者会見も控え、神経質な動きになりそうです。
※最終頁の「本資料に関してご留意していただきたい事項」を必ずご確認ください。
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来週の金融市場見通し
2015 年 6 月 12 日号
■来週の主な内外スケジュール
6/15
月
6/16
火
6/17
水
6/18
木
6/19
金
月例経済報告(6 月)
特定サービス産業動態統計(4 月、
確報値)
米NY連銀製造業景況指数(6 月)
米NAHB住宅市場指数(6 月)
米鉱工業生産・設備稼働率(5 月)
ユーロ圏貿易収支(4 月)
ドラギ欧州中央銀行(ECB)総裁の
公聴会(欧州議会委員会)
5 年利付国債入札
首都圏・近畿圏マンション契約率(5 月)
米 FOMC(17 日まで)
米住宅着工・許可件数(5 月)
独ZEW指数(6 月)
国庫短期証券入札(1 年)
QUICK短観調査(6 月)
貿易統計(5 月)
国庫短期証券入札(3 か月)
40 年利付国債入札
日銀金融政策決定会合(19 日まで)
ロイター短観調査(6 月)
毎月勤労統計(4 月、確報値)
米 30 年TIPS国債入札
米フィラデルフィア連銀景況指数(6 月)
米消費者物価指数(5 月)
米景気先行指数(5 月)
北米半導体製造装置 BB レシオ(5 月)
ユーロ圏財務相会合(ルクセンブルク)
黒田日銀総裁会見
中曽日銀副総裁の挨拶(全国信用
金庫大会)
全国百貨店売上高(5 月)
電力需要実績(5 月)
全産業活動指数(4 月)
ユーロ圏経常収支(4 月)
日本製半導体製造装置BBレシオ(5 月)
イエレン米連邦準備制度理事会
(FRB)議長会見
ユーロ圏消費者物価指数(5 月、改
定値)
(注) スケジュールの内容、日程が変更になる可能性があります。
(出所)各種報道を基に、しんきん投信作成
■来週の注目点
日銀金融政策決定会合
6 月 19 日(金)午後に結果発表
円の実質実効為替レート
(2010年=100)
160
今回の金融政策決定会合で日銀は、金融政策を現状維持とする見込みです。
150
140
物価上昇率については最近低下しているものの、日銀は、原油価格下落の影響
が薄れるにつれ目標の 2%へ向け高まっていく、との見通しを維持しています。
また、日銀の黒田総裁は 6 月 10 日の衆議院財務金融委員会にて、
「実質実効為
替レートで見ると円安になっているのは事実」と述べた上、「さらに円安が進むこ
とはありそうにない」と発言しました。
これらを踏まえると、日銀が早期に大規模な追加緩和を行う可能性は低いとみ
られます。ただ、上記発言の真意をめぐっては様々な憶測が交錯しているため、今
回の金融政策決定会合後に行われる黒田総裁の記者会見が注目されます。
※最終頁の「本資料に関してご留意していただきたい事項」を必ずご確認ください。
130
120
110
100
90
80
円安
70
60
80
85
90
95
00
05
10
15
(年、月次)
(注)主要通貨に対する円の為替レートを各国との貿易額によって加重平均したもの(実効レート)
を、消費者物価指数の格差により実質化した指数。数値が低下した場合、輸出が有利になる
(出所)日銀よりデータ取得し、しんきん投信作成
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来週の金融市場見通し
2015 年 6 月 12 日号
<本資料に関してご留意していただきたい事項>
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(保有期間中に間接的にご負担いただく費用)
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 その他の費用・・・監査費用、信託財産に関する租税、信託事務の処理に要する諸費用、有価証券売買時の売買手数料等及び外貨建資産の保管等に要する費用は、
ファンドより実費として間接的にご負担いただきます。また、運用状況等により変動するものであり、事前に料率、上限額等を示すことができません。
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