2015 年 10 月 16 日号 来週の金融市場見通し しんきんアセットマネジメント投信株式会社 金融商品取引業者 関東財務局長(金商) 第338号 Sh inkin Asset Management Co., Ltd 加入協会/一般社団法人投資信託協会 一般社団法人日本投資顧問業協会 < 10/19 ~ 10/23 > 〒104-0031東京都中央区京橋3丁目8番1号 URL:http:// www.skam.co.jp ■来週の見通し 9 月の中国の貿易統計で、輸入額が大幅に減少するなど、中国経済への警戒が、依然としてくすぶっています。来週は、19 日に中国の 7-9 月期の国内 総生産(GDP)が公表されますが、成長率が減速するとの見方が多く、市場の不安要因となる可能性があります。もっとも、中国では追加緩和への期待や、 26 日からの中国共産党中央委員会第 5 回全体会議(5 中全会)を控え、政策期待は支えに。他方、国内では月末に日銀金融政策決定会合を控えます。追加 緩和に期待する声も聞こえますが、決め打ちはできません。やや神経質な動きが、しばらく続きそうです。 ◆株価 : 一進一退の中、上値を探る ◆長期金利 : レンジ継続 ◆為替 : もみ合いの中、方向感を探る 【予想レンジ】 日経平均株価 【予想レンジ】 長期金利(新発 10 年債利回り) 【予想レンジ】 ドル円レート (来週)17,700~18,700 円 (10 月)16,500~19,500 円 (来週) 0.29~0.35% (来週) 118.0~120.5 円 23,000 22,000 21,000 20,000 19,000 18,000 17,000 16,000 15,000 14,000 (円) 日経平均株価 0.8 予想レンジ 上限 (%) (10 月) 0.20~0.50% 新発10年債利回り 135 0.7 予想レンジ 上限 0.6 0.5 15/4 15/6 (年/月、日次) 15/8 15/10 130 125 下限 110 0.2 下限 0.1 0.0 14/10 14/12 15/2 15/4 15/6 (年/月、日次) 15/8 15/10 105 100 14/10 14/12 (出所)Bloombergよりデータ取得し、しんきん投信作成 (出所)Bloombergよりデータ取得し、しんきん投信作成 予想レンジ 上限 115 0.3 14/10 14/12 15/2 ドル円レート 120 0.4 下限 (円/ドル) (10 月) 117.0~125.0 円 15/2 15/4 15/6 (年/月、日次) 15/8 15/10 (出所)Bloombergよりデータ取得し、しんきん投信作成 中国の景気先行き不安から、日経平均株価は一時 1 万 米利上げ時期の後ずれ観測から、15 日には国内の長期 為替市場では、米国の景気回復の鈍化などから、米利 7,700 円台まで下落したものの、米国の利上げ開始の 金利は 4 月以来の 0.30%まで低下しました。もっとも、 上げがずれ込むとの見方が優勢になり、ドルがやや軟調 先送り観測や、日銀の追加緩和への期待などから、持ち 株価の上昇を受け、逃避需要が後退したことや、0.3% な地合いになっています。中国経済への警戒は円買い材 直しの動きになりました。19 日発表の中国の 7-9 月期 割れへの警戒から、長期金利は押し戻される展開になり 料で、ドル円は一時 118 円に近付き、これまでの 120 GDPが政府目標の 7%に近い数字になれば、買い安心 ました。月末の日銀金融政策決定会合での、追加緩和へ 円を中心とした狭いレンジを下抜けました。もっとも、 感が広がる可能性も。7-9 月期の企業決算発表が本格化 の期待が根強いことから、しばらくは、国内金利は低下 日銀の追加緩和への期待も根強く、また年内の米利上げ している米国株が、やや落ち着きを取り戻しているのは 余地を探ることになりそうです。0.3%割れには材料に の可能性も残る中、119 円前後に戻る動きに。月末の日 安心材料です。1 万 8,000 円を挟んだレンジの中で、 欠けるものの、追加緩和期待がある中、金利上昇も限定 銀金融政策決定会合までは動きにくい状況が続きそう 米中を睨みながら、上値を探る展開を予想します。 的。レンジでの動きが継続しそうです。 です。 ※最終頁の「本資料に関してご留意していただきたい事項」を必ずご確認ください。 Shinkin Asset Management Co., Ltd 1 来週の金融市場見通し 2015 年 10 月 16 日号 ■来週の主な内外スケジュール 10/19 月 10/20 火 10/21 水 10/22 木 10/23 金 日銀・地域経済報告(10 月) 20 年利付国債入札 公社債投資家別売買高(9 月) 全国百貨店売上高(9 月) コンビニエンスストア売上高(9 月) 米住宅着工・許可件数(9 月) ユーロ圏経常収支(8 月) 貿易統計(9 月) 訪日外国人客数(9 月) 全国スーパー売上高(9 月) 全産業活動指数(8 月) 国庫短期証券入札(3 か月) 2 年利付国債入札 毎月勤労統計(8 月、確報値) 米 30 年TIPS国債入札 米中古住宅販売件数(9 月) 日経日本製造業 PMI(10 月、速報値) 景気動向指数(8 月、改訂状況) ユーロ圏製造業PMI(10 月、速報値) 日本製半導体製造装置BBレシオ(9 月) 特定サービス産業動態統計(8 月、 確報値) 米NAHB住宅市場指数(10 月) 中国GDP統計(15/7-9 月期) 中国小売売上高、鉱工業生産、固定 資産投資(9 月) 北米半導体製造装置BBレシオ(9 月) 米景気先行指数(9 月) 米FHFA住宅価格指数(8 月) 欧州中央銀行(ECB)理事会 ドラギ欧州中央銀行(ECB)総裁の会 見 ユーロ圏消費者信頼感指数(10 月、 速報値) (注) スケジュールの内容、日程が変更になる可能性があります。 (出所)各種報道を基に、しんきん投信作成 ■来週の注目点 中国GDP統計(15/7-9 月期) 10 月 19 日(月)午前 11 時発表 中国の実質GDP成長率 (前年比、%) 14 中国の国内総生産(GDP)は 1-3 月期、4-6 月期とも前年比 7.0%増と、政 府目標である「7%前後」に沿った成長率を記録しました。ただ、7-9 月期は減速 を余儀なくされたとみられ、同6%台後半の成長率が見込まれます。 13 12 11 10 9 足元では金融緩和(利下げなど)の効果もあり住宅市場が緩やかに回復してい るほか、インフラ投資(交通網整備など)も積極化されています。また、6 月中旬 以降に急落した中国株についても、値動きは安定化しつつあります。 8 7 6 5 4 これらより、今年通年の GDP 成長率は政府目標の範囲内に収まる見通しです。 ただ、今般発表される GDP が 7%未満の伸びにとどまった場合、金融市場では悪 2009 2010 2011 2012 2013 2014 2015 (年、四半期) (出所)Bloombergよりデータ取得し、しんきん投信作成 材料とみなされる可能性が高いため要注意です。 ※最終頁の「本資料に関してご留意していただきたい事項」を必ずご確認ください。 Shinkin Asset Management Co., Ltd 2 来週の金融市場見通し 2015 年 10 月 16 日号 <本資料に関してご留意していただきたい事項> ※本資料は、ご投資家の皆様に投資判断の参考となる情報の提供を目的として、しんきんアセットマネジメント投信株式会社が作成した資料であり、金融商品取引法に基づく開示資料ではあ りません。 ※本資料は、信頼できると考えられる情報源から作成しておりますが、当社はその正確性、完全性を保証するものではありません。また、いかなるデータも過去のものであり、将来の投資成 果を保証・示唆するものではありません。 ※本資料の内容は、当社の見解を示しているに過ぎず、将来の投資成果を保証・示唆するものではありません。記載内容は作成時点のものですので、予告なく変更する場合があります。 ※投資信託は、預金や保険契約とは異なり、預金保険機構・保険契約者保護機構の補償の対象ではありません。また、金融機関でご購入いただいた投資信託は、投資者保護基金の対象ではあ りません。 ※投資信託は、値動きのある有価証券等(外貨建資産には為替リスクもあります)に投資しますので、基準価額は変動します。したがって、預金と異なり投資元本が保証されているものでは ありません。運用による損益はすべて投資者の皆様に帰属します。 ※特定ファンドの取得のお申込みに当たっては、販売会社より当該ファンドの投資信託説明書(交付目論見書)をあらかじめ又は同時にお渡しいたしますので、必ず内容をご確認の上、ご自 身でご判断ください。また、請求目論見書については、販売会社にご請求いただければ、当該販売会社を通じて交付いたします。 【お申込みに際しての留意事項】 投資信託に係るリスクについて 投資信託は、株式や債券等の値動きのある有価証券等(外貨建資産には為替リスクもあります)に投資しますので、基準価額は変動します。したがって、預金と異 なり投資元本が保証されているものではありません。運用による損益はすべて投資者の皆様に帰属します。 また、投資信託は、個別の投資信託ごとに投資対象資産の種類や投資制限、取引市場、投資対象国等が異なることから、リスクの内容や性質が異なりますので、ご 投資に当たっては交付目論見書や契約締結前交付書面をよくご覧ください。 投資信託に係る費用について (お客様に直接ご負担いただく費用) ご購入時の費用・・・購入時手数料 上限 3.24%(税抜 3.0%) ご換金時の費用・・・信託財産留保額 上限 0.3% (保有期間中に間接的にご負担いただく費用) 運用管理費用(信託報酬) ・・・純資産総額に対して、上限年率 1.5984%(税抜年率 1.48%) その他の費用・・・監査費用、信託財産に関する租税、信託事務の処理に要する諸費用、有価証券売買時の売買手数料等及び外貨建資産の保管等に要する費用は、 ファンドより実費として間接的にご負担いただきます。また、運用状況等により変動するものであり、事前に料率、上限額等を示すことができません。 投資信託に係る上記費用(手数料等)の合計額については、ご投資家の皆様がファンドを保有される期間等に応じて異なりますので、表示することができません。 《ご注意》 上記に記載しているリスクや費用につきましては、一般的な投資信託を想定しております。費用の料率につきましては、しんきんアセットマネジメント投信が運 用する全ての投資信託のうち、ご負担いただくそれぞれの費用における最高の料率を記載しております。投資信託に係るリスクや費用は、それぞれの投資信託によ り異なりますので、ご投資される際には、事前に交付目論見書や契約締結前書面をよくお読みください。 ※「日経平均株価」(日経平均)に関する著作権、知的所有権その他一切の権利は日本経済新聞社に帰属します。日本経済新聞社は日経平均株価を継続的に公表する義務を負うものではなく、 その誤謬、遅延又は中断に関して責任を負いません。 ※東証株価指数(TOPIX)は、東京証券取引所の知的財産であり、この指数の算出、数値の公表、利用など株価指数に関するすべての権利は東京証券取引所が有しています。東京証券取引所は、 TOPIX の算出若しくは公表の方法の変更、TOPIX の算出若しくは公表の停止又は TOPIX 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