薬学計算Ⅱ

薬学計算Ⅱ
1年
Pharmaceutical Mathematics Ⅱ
科目担当者
授業概要
講義・演習
必 修
1単位 10 講
前期(第 2 学期)
2 クラス
(科目責任者)
吉岡 忠夫、馬場 暁子
薬学の基礎となる化学に関する基礎知識および基礎的な計算力を、具体例を通して身に付け
る。表計算ソフトを用いた数値データの変換と図示化に関する基礎的方法も学ぶ。
一般目標 1. 薬学を学ぶ上で必要な化学の基礎的な計算力を身に付けるために、基本的事項を修得する。
(GIO)
2. 化学反応に関与する物質の質量、体積、物質量に基づく化学量論の基本的事項を修得する。
1. 平均原子量の意味を説明でき、平均原子量を計算できる。(独自)
2. 原子量の値を基に、分子量および式量が計算できる。(独自)
3. 物質量の意味を説明し、モル質量を用いた物質の質量と物質量の相互変換ができる。
(独自)
4. 溶液の種々の濃度計算と溶液の調製法を説明できる。(独自)
5. 溶液の希釈や混合に伴う濃度計算、溶液の密度情報を用いる濃度換算ができる。(独自)
6. 強酸あるいは強塩基を含む水溶液の pH 計算ができる。(独自)
7. 化学反応式で示される化学変化を化学量論的に捉え、その量的関係を計算できる。
到達目標
(独自)
(SBO) 8. 化学反応の収率計算および元素分析値からの実験式の求め方を説明できる。(独自)
9. 酸塩基中和反応の具体例について、化学量論を説明できる。(独自)
10. 酸化還元反応の具体例について、化学量論を説明できる。(独自)
11. 質量保存の法則、気体反応の法則、アボガドロの法則について例を挙げて説明できる。
(独自)
12. ボイルの法則とシャルルの法則の具体例について、図で示し説明することができる。
(独自)
13. 熱化学方程式の意味を説明し、ヘスの法則を用いて反応熱の計算ができる。(独自)
区
分
1
項
目
授
業
内
容
1. 平均原子量、分子量と式量
1. 平均原子量の考え方と計算方法
2. 分子量と式量の考え方と計算方法
2. 物質量とモル質量
3. 物質量(モル)とモル質量の考え方と計算方法
(対応 SBO 1,2)
(吉岡)
1. 質量/体積%濃度とモル濃度;計算と相互変換
2
1. 溶液の濃度計算と調製法 (1)
2. 質量%濃度と質量モル濃度;計算と相互変換
3. 体積%濃度
(対応 SBO 4,5)
(馬場)
1. 百万分率(ppm)濃度表記法と計算
3
1. 溶液の濃度計算と調製法 (2)
2. 各種濃度表記の溶液の調製法、使用する器具
3. 溶液の濃度計算と調製法に関する演習問題
(対応 SBO 4,5)
(馬場)
1. 密度を用いた溶液濃度の相互変換
4
1. 溶液の濃度計算と調製法 (3)
2. 溶液の希釈あるいは混合による濃度計算
3. 溶液の希釈の仕方
(対応 SBO 4,5)
(馬場)
1. プロトンのモル濃度と pH の関係
5
1. 溶液のプロトン濃度と pH
2. 強酸あるいは強塩基の水溶液の pH 計算
3. 強酸-強塩基の中和滴定曲線の作成
(対応 SBO 6)
(吉岡)
1. 質量保存の法則
6
1. 化学量論 (1)
2. 気体反応の法則、アボガドロの法則
3. 化学量論の表記法;質量、モル質量、体積、粒子数
(対応 SBO 11)
(馬場)
1. 化学反応式の化学量論的な解釈
7
1. 化学量論 (2)
2. 化学反応式における反応係数の決定法
3. 化学反応の収率計算、純度計算法
(対応 SBO 7, 8)
(吉岡)
1. 元素分析値から組成式の導出
8
1. 化学量論 (3)
2. 酸塩基中和反応の化学量論
3. 酸化還元反応の化学量論
(対応 SBO 7, 8)
(吉岡)
1. ボイルの法則、シャルルの法則(図示)
9
1. 気体に関する基本法則
2. ボイル・シャルルの法則(図示)
2. 表計算ソフトでの図示化
3. 理想気体の状態方程式
(対応 SBO 12)
(馬場)
1. 熱化学方程式
10
1. 反応熱と熱化学方程式
2. ヘスの法則と応用計算
(対応 SBO 13)
テキスト
参 考 書
成績評価
科目責任者
との連絡
(吉岡)
吉岡忠夫 著 「薬学基礎化学」(京都廣川書店)
青木宏光、西来路文朗 著「Liberal Arts 基礎数学」(京都廣川書店)
1. 各自が高等学校で使用した「化学」の教科書・副教材・参考書
2. 村田 滋 訳「化学―基本の考え方を学ぶ-(上下)」(東京化学同人)
3. 立屋敷 哲 著「溶液の化学と濃度計算」(丸善株式会社)
定期試験(100%)により評価する。
吉岡 教員室;B107、メールアドレス:yoshioka(at)hokuyakudai.ac.jp
馬場 教員室:B108、メールアドレス:baba-a(at)hokuyakudai.ac.jp
*(at)は@に置き換えてください。
事前学修・ 1. 講義前は教科書の関連する部分を予習しておくこと。
事後学修
2. 講義後は「HPU-Moodle」に毎回アップされる「演習課題」を解くこと。
関連科目
薬学計算Ⅰ、無機化学、基礎化学
備
考
1. 教科書を補完するために、毎回、プリントを配付する。
2. 演習では計算練習を行うので、関数電卓を持ってくること。