医薬情報学

医薬情報学
Drug Information
科目担当者
授業概要
一般目標
(GIO)
講 義
必 修
2 単位 20 講
4 年 後期
1 クラス
(科目責任者)
黒澤 菜穂子、梅田 純代
医薬情報(DI)に関する収集、検索、伝達などの実践技術とともに、医薬品の適正使用のた
めの情報提供のあり方についても学ぶ。
1. 医薬品の適正使用に必要な医薬品情報を理解し、正しく取り扱うことができるようになる
ために、医薬品情報の収集、評価、加工、提供、管理に関する基本的知識、技能、態度を
修得する。
1. 医薬品として必須の情報を列挙できる。
2. 医薬品情報に関わっている職種を列挙し、その役割を説明できる。
3. 医薬品の開発過程で得られる情報の種類を列挙できる。
4. 医薬品の市販後に得られる情報の種類を列挙できる。
5. 医薬品情報に関係する代表的な法律と制度について概説できる。
6. 医薬品情報源の一次資料、二次資料、三次資料について説明できる。
7. 医薬品情報源として代表的な二次資料、三次資料を列挙し、それらの特徴を説明できる。
8. 厚生労働省、製薬企業などの発行する資料を列挙し、それらの特徴を説明できる。
9. 医薬品添付文書(医療用、一般用)の法的位置づけと用途を説明できる。
10. 医薬品添付文書(医療用、一般用)に記載される項目を列挙し、その必要性を説明できる。
到達目標 11. 医薬品インタビューフォームの位置づけと用途を説明できる。
(SBO) 12. 医薬品情報を質的に評価する際に必要な基本的項目を列挙できる。
13. 医薬品情報の加工、提供、管理の際に、知的所有権、守秘義務に配慮する。(態度)
14. 主な医薬品情報の提供手段を列挙し、それらの特徴を説明できる。
15. 代表的な医薬品情報データベースを列挙し、それらの特徴を説明できる。
16. 医学・薬学文献データベース検索におけるキーワード、シソーラスの重要性を理解し、
適切に検索できる。(技能)
17. メタアナリシスの概念を理解し、結果を評価できる。(技能)
18. 真のエンドポイントと代用のエンドポイントの違いを説明できる。
19. 臨床適用上の効果指標(オッズ比、必要治療数、相対危険度など)について説明できる。
20. 医薬品の採用、選択に当たって検討すべき項目を列挙できる。
21. 課題に応じて適切な資料を作成できる。(技能:独自)
区
分
1
2
3
項
目
授
業 内 容
1. 序論
2. 医薬品適正使用と
医薬品情報
1. 授業の進め方
2. 医薬情報学とは
3. 医薬品情報の必要性
(対応 SBO 1,2)
(黒澤)
1. 医薬品の研究開発の
流れと情報
2. 市販後調査と情報
1. 医薬品研究開発の概略と医薬品情報
2. 医薬品情報における市販後調査の意義
(対応 SBO 3,4)
(黒澤)
1. 医薬品の臨床試験法の 1. 臨床試験法の選択とガイドライン
特徴と使い分け
2. 臨床試験の倫理指針
2. 医薬品情報と倫理
(対応 SBO 3,13)
(黒澤)
4
1. 演習(1)
1. 課題演習と解説-1
(対応 SBO 21)
(黒澤)
5
1. 医薬品情報の主な
情報源
1. 医薬品情報の加工の程度による分類と特徴
2. 添付文書
3. 医薬品インタビューフォーム
(対応 SBO 6,7,8,9,10,11)
(梅田)
6
7
8
1. 医薬品情報の検索と
収集
1. 医薬品情報の検索
2. 医薬品情報の収集
(対応 SBO 14,15,16)
(梅田)
1. 医薬品情報の評価
1. 一次資料の評価
2. インパクトファクターによる雑誌の評価
3. 三次資料の評価
(対応 SBO 12)
(梅田)
1. 医薬品情報の加工
2. 医薬品情報の伝達・提供
(対応 SBO 13)
(梅田)
1. 医療現場における
医薬品情報の加工、
伝達、提供の手法
9
1. 演習(2)
10
1. 医薬品情報の再構築
11
1. EBM の実践と医薬品
情報
12
13
14
15
16
1. 薬剤疫学の実践
1. 薬剤経済学の実践
1. 演習(3)
1. 病院、診療所薬局に
おける医薬品情報
2. 薬局における医薬品
情報
1. 製薬企業における
医薬品情報
2. 卸販売業における
医薬品情報
1. 課題演習と解説-2
(対応 SBO 21)
1. 作用の定量的予測を目指した情報の再構築
(対応 SBO 12)
1. EBM の考え方
2. EBM の実践
(対応 SBO 17,18,19)
1. 薬剤疫学とは
2. 薬剤疫学研究において配慮すべきポイント
(対応 SBO 17,18,19)
1. 薬剤経済学の概念
2. 薬剤経済学の分析手法
(対応 SBO 20)
1. 課題演習と解説-3
(対応 SBO 21)
(梅田)
(黒澤)
(黒澤)
(黒澤)
(黒澤)
(黒澤)
1. 病院薬剤師と医薬品情報
2. 薬局薬剤師と医薬品情報
(対応 SBO 2,20)
(梅田)
1. 医薬品有用性確保のための製薬企業の取り組み
2. 医薬品卸の医薬品情報と関係法規
(対応 SBO 2,8)
(梅田)
1. 薬務行政と医薬品情報 1. 医薬品の承認審査
2. 日本薬剤師会と医薬品 2. 日薬と中央薬事情報センター
情報
(対応 SBO 2,5)
(梅田)
1. 情報センター(情報
機関)と医薬品情報
2. 医薬品情報と国際化
1. 情報センターの役割と使命
2. 医薬品の国際化と ICH
(対応 SBO 2)
(梅田)
1. 医薬品情報に関わる
法制度
2. 演習(4)
1. 医薬品情報に関する法制度とその内容
2. 課題演習と解説-4
(対応 SBO 5,8,21)
(梅田)
20
1. まとめ
1. 医薬情報学についての総括
(黒澤)
テキスト
山崎幹夫
高久史麿
監「医薬品情報学(第3版)」(東京大学出版会)
他監「治療薬マニュアル(2015)」(医学書院)
参考書
浦部晶夫
他編「今日の治療薬(2015)」(南江堂)
17
18
19
成績評価
科目担当者
との連絡
試験(70%)、課題演習レポート(30%)により評価する。
黒澤 教員室:B525、メールアドレス:kurosawa(at)hokuyakudai.ac.jp
梅田 教員室:B521、メールアドレス:sumeda(at)hokuyakudai.ac.jp
*(at)は@に置き換えてください。
事前学修・ 1. テキストの該当部分を事前に予習しておくこと。
事後学修
2. 講義後に、講義で学んだ内容をテキストで確認、復習しておくこと。
関連科目
医療統計学概論、医薬品開発論、薬事関連法制論、薬剤疫学
備
考
1. 毎回、授業の中で関連した課題演習を実施し、レポートとして提出する。