2015 SYLLABUS 科 目 名 日本史Ⅱ 対象学年・学科 開講時期 単位 1 年全学科 後期 2 担当教員 岩井 忠彦 担当形態 単独 ■到達目標■ 各種史料に基づき、さまざまな観点から歴史の事象を考察し判断して真実に迫るという歴史学の基本的手 法を理解し、それぞれの歴史的事象の意義を主体的に判断できる能力や態度を養う。それによって、現代社 会のさまざまな問題についても感覚的な判断に陥らず、史料あるいは資料に基づいて自ら正しく判断する姿 勢や能力を養うことを目的とする。 ■授業概要■ 中世の歴史を動かしたいくつかの事象についてジャンル別に取り上げ、それが起こった背景や歴史的条件、 その結果や歴史的意義を、史料に基づいて考える。結論や評価が先にあり、そこから歴史を考える傾向の強 い日本の現状への反省をこめて、史料あるいは資料を中心にした具体的事実から真実を考え、各自が主体的 にそれを評価し判断するための時間とする。 ■授業計画■ 第1回 第2回 第3回 第4回 第5回 第6回 第7回 第8回 第9回 第 10 回 第 11 回 第 12 回 第 13 回 第 14 回 第 15 回 中世史料を読み直す1 柳生徳政碑文 中世史料を読み直す2 阿弖河庄百姓申状 中世の貢租について ムラの住民の団結と「関東御成敗式目」 名主百姓の生活1 下層百姓の生活実態 名主百姓の生活2 中層自作農の生活 名主百姓の生活3 名主層の生活 ムラの生産力の向上と流通経済の発達 中世の陸上交通と物資の流通 海上交通と物流1 瀬戸内海海運 海上交通と物流2 日本海・太平洋・南島海運 海上交通と物流3 Age of commerce 利益を生む物流-宿・市・港湾整備 地方の発展と文化の地方波及 日本文化の基層としての中世と、その終末 ■授業の方法・メッセージ■ 古文書や遺物を利用して事実に迫り、そこから各自の結論や評価を導く。簡単な古文書の解読も試みる。 高校での履修経験は必要としない。正解を暗記するという歴史学習についての先入観、板書を書き写すだけ という学習態度を捨てて、自ら考え、自分なりの判断をする勇気と主体性をもって授業に参画してほしい。 自作の映像をできるだけ多く紹介し、その活用を図りたい。 ■授業時間外の学習■ 取り上げるそれぞれの項目について、前時に準備しておくべきことを予告する。それに従ってレポートの 作成や作業等を行うこと。 ■評価の方法■ それぞれの時間に行う小レポート・作業・小テスト・感想文等50%、定期考査を50%として総合評価 する。 ■テキスト■ 使用しない。 神戸医療福祉大学
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