来週の金融市場見通し - しんきんアセットマネジメント投信

2015 年 11 月 13 日号
来週の金融市場見通し
しんきんアセットマネジメント投信株式会社 金融商品取引業者 関東財務局長(金商) 第338号
Sh inkin Asset Management Co., Ltd 加入協会/一般社団法人投資信託協会 一般社団法人日本投資顧問業協会
< 11/16 ~ 11/20 >
〒104-0031東京都中央区京橋3丁目8番1号 URL:http:// www.skam.co.jp
■来週の見通し
来週は 16 日に 7-9 月期の国内総生産(GDP、速報値)が発表されます。前期比でマイナスが予想されており、2 四半期連続でマイナス成長となれば、
リセッション(景気後退)となります。18、19 日には日銀金融政策決定会合が控え、GDPが下振れると、政府による経済対策への期待に加え、日銀の追
加緩和への期待が強まりそうです。他方、米国では、18 日に 10 月の米連邦公開市場委員会(FOMC)の議事録が公表されます。12 月利上げはメインシ
ナリオですが、利上げに慎重との見方が強まれば、リスクオフ(回避)が強まる可能性もあります。
◆株価 : 一進一退
◆長期金利 : 低位での動きが継続
◆為替 : 上昇余地を探る
【予想レンジ】 日経平均株価
【予想レンジ】 長期金利(新発 10 年債利回り)
【予想レンジ】 ドル円レート
(来週)19,000~20,000 円 (11 月)17,000~20,000 円
(来週) 0.28~0.35%
(来週) 121.0~124.0 円
23,000
22,000
21,000
20,000
19,000
18,000
17,000
16,000
15,000
14,000
(円)
日経平均株価
0.8
予想レンジ
上限
(%)
(11 月) 0.20~0.50%
新発10年債利回り
0.7
135
予想レンジ
上限
0.6
0.5
15/3
15/5
15/7
(年/月、日次)
15/9 15/11
予想レンジ
上限
125
下限
110
0.2
下限
0.1
0.0
14/11 15/1
15/3
15/5
15/7
(年/月、日次)
15/9 15/11
(出所)Bloombergよりデータ取得し、しんきん投信作成
(出所)Bloombergよりデータ取得し、しんきん投信作成
130
115
0.3
14/11 15/1
ドル円レート
120
0.4
下限
(円/ドル)
(11 月) 116.0~124.0 円
105
100
14/11 15/1
15/3
15/5
15/7
(年/月、日次)
15/9 15/11
(出所)Bloombergよりデータ取得し、しんきん投信作成
米利上げ観測の強まりを受けて、円安・ドル高が進ん
米国で 12 月に利上げが開始されるとの見方が強まり、
米金融当局者による 12 月利上げ開始に前向きな発言
だことから、国内企業の業績改善期待が広がり、株価は
日本の長期金利も一時 0.34%まで上昇しました。ただ、
が相次いでおり、ドル高・円安地合いになっています。
堅調な地合いになっています。中国経済への懸念が後退
その後は良好な需給を背景に再び 0.30%まで低下して
もっとも、利上げ開始でも、以降の利上げは緩やかなペ
していることも支えです。日本の 7-9 月期のGDPは、
きています。米長期金利の上昇が 2.4%手前で一服して
ースとなることが想定されます。また、米長期金利の上
前期比マイナスが大方の見方ですが、経済対策への期待
いることも、日本の長期金利上昇の抑制要因です。また、
昇も一服しており、ドル高・円安の動きもやや鈍くなり
も根強く、大崩れはなさそうです。もっとも、円安・ド
日銀は前回の会合で、追加緩和を見送ったものの、期待
そうです。10 月のFOMCの議事録が公表されること
ル高の動きがやや鈍ってきており、株価の上値も重くな
はくすぶっています。16 日発表の 7-9 月期のGDP
から、利上げをめぐり、不安定な動きになることには注
る可能性があります。また、日経平均株価が 2 万円に
が、2 四半期連続でマイナス成長となると、0.3%割れ
意が必要です。米消費者物価指数、米鉱工業生産なども
近付くと、高値への警戒感も広がりそうです。
を試す可能性もありそうです。
確認しながら、上昇余地を探る動きになりそうです。
※最終頁の「本資料に関してご留意していただきたい事項」を必ずご確認ください。
Shinkin Asset Management Co., Ltd
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来週の金融市場見通し
2015 年 11 月 13 日号
■来週の主な内外スケジュール
11/15
日
11/17
火
11/18
水
11/19
木
11/20
金
G20 サミット(16 日まで、トルコ・アンタ
ルヤ)
国庫短期証券入札(1 年)
5 年利付国債入札
首都圏・近畿圏マンション契約率(10 月)
特定サービス産業動態統計(9 月、
確報値)
米NAHB住宅市場指数(11 月)
米消費者物価指数(10 月)
米鉱工業生産・設備稼働率(10 月)
独ZEW指数(11 月)
国庫短期証券入札(3 か月)
日銀金融政策決定会合(19 日まで)
訪日外国人客数(10 月)
米連邦公開市場委員会(FOMC)議
事録(10/27・28 日開催分)
米住宅着工・許可件数(10 月)
黒田日銀総裁会見
貿易統計(10 月)
流動性供給入札
日銀金融経済月報(11 月)
公社債投資家別売買高(10 月)
コンビニエンスストア売上高(10 月)
ユーロ圏消費者信頼感指数(11 月、
速報値)
11/16
月
GDP統計(15/7-9 月期、1 次速報)
米NY連銀製造業景況指数(11 月)
ユーロ圏消費者物価指数(10 月、改
定値)
日本製半導体製造装置BBレシオ(10 月)
全産業活動指数(9 月)
百貨店売上高(全国・東京地区 10 月)
米 10 年TIPS国債入札
米フィラデルフィア連銀景況指数(11 月)
米景気先行指数(10 月)
北米半導体製造装置BBレシオ(10 月)
ユーロ圏経常収支(9 月)
(注) スケジュールの内容、日程が変更になる可能性があります。
(出所)各種報道を基に、しんきん投信作成
■来週の注目点
GDP統計(15/7-9 月期、1 次速報)
11 月 16 日(月)午前 8 時 50 分発表
(前期比年率、%)
日本の実質国内総生産(GDP)は、4-6 月期に前期比 0.3%減(年率 1.2%減)
となった後、7-9 月期も小幅なマイナス成長となる可能性が高いとみられます。
特に、食料品の値上げなどを受け家計の節約志向が強まる中、個人消費の回復
が緩慢です。また、アジア新興国の経済減速などを受け、輸出も低迷しています。
鉱工業生産も 7-9 月期まで 2 期連続の前期比マイナスとなりました。
15
日本の実質GDP成長率
10
5
0
-5
-10
-15
ただし、10-12 月期については、実質賃金の緩やかな回復が見込まれること、
設備投資計画が比較的堅調であること、中国経済が最悪期を脱するとみられること
などから、GDPは小幅ながらもプラス成長に戻る見通しです。
※最終頁の「本資料に関してご留意していただきたい事項」を必ずご確認ください。
-20
07
08
09
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(年、四半期)
(出所)内閣府よりデータ取得し、しんきん投信作成
Shinkin Asset Management Co., Ltd
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来週の金融市場見通し
2015 年 11 月 13 日号
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