来週の金融市場見通し - しんきんアセットマネジメント投信

2016 年 3 月 4 日号
来週の金融市場見通し
しんきんアセットマネジメント投信株式会社 金融商品取引業者 関東財務局長(金商) 第338号
Sh inkin Asset Management Co., Ltd 加入協会/一般社団法人投資信託協会 一般社団法人日本投資顧問業協会
< 3/7 ~ 3/11 >
〒104-0031東京都中央区京橋3丁目8番1号 URL:http:// www.skam.co.jp
■来週の見通し
前週末に、昨年 10-12 月の米実質国内総生産(GDP)改定値が上方修正されたことに加え、今週は米サプライマネジメント協会(ISM)製造業景況
指数が市場予想を上回るなど、米景気指標の改善を受け、米経済の減速懸念が和らいでいます。原油価格が持ち直していることも、投資家心理を改善させて
いる模様です。来週 10 日に開かれる欧州中央銀行(ECB)の理事会では、追加緩和策が打ち出されるとみられます。昨年 12 月の追加緩和では、内容が
小粒との見方から市場に失望感が広がりました。前回の反省を踏まえ、思い切った緩和策が打ち出されると、内外の金融市場に安心感が広がりそうです。
◆株価 : 一段の戻りを試す
◆長期金利 : 居所を探る
◆為替 : 戻りを探る
【予想レンジ】 日経平均株価
【予想レンジ】 長期金利(新発 10 年債利回り)
【予想レンジ】 ドル円レート
(来週)16,500~17,500 円 (3 月)14,500~17,500 円
(来週)-0.10~0.05%
(来週) 112.5~115.5 円
21,000
(円)
日経平均株価
0.6
(3 月) -0.10~0.20%
新発10年債利回り
(%)
130
0.5
20,000
19,000
予想レンジ
上限
18,000
17,000
予想レンジ
上限
0.3
0.2
14,000
15/3
15/5
15/7
下限
(年/月、日次)
15/9 15/11 16/1 16/3
110
-0.1
-0.2
15/3
15/5
15/7
下限
(年/月、日次)
15/9 15/11 16/1 16/3
(出所)Bloombergよりデータ取得し、しんきん投信作成
(出所)Bloombergよりデータ取得し、しんきん投信作成
予想レンジ
上限
120
115
0.0
15,000
ドル円レート
125
0.4
0.1
16,000
(円/ドル)
(3 月) 108.0~116.0 円
105
15/3
15/5
15/7
下限
(年/月、日次)
15/9 15/11 16/1 16/3
(出所)Bloombergよりデータ取得し、しんきん投信作成
日経平均株価が 4 連騰で 1 万 7,000 円台を回復する
10 年国債入札は落札利回りがマイナスとなったものの
米景気の先行き不安が後退してきていることに加え、
など、年初からのリスクオフ(回避)が後退して、や
波乱なく通過しましたが、株高で安全資産とされる日本
原油価格が持ち直していることから、リスク回避の円
やリスクオン(選好)に傾いてきています。5 日移動
国債を買う動きがやや弱まり、前週末にマイナス
買い需要はやや弱まっています。米雇用統計で、早期
平均線が 25 日移動平均線を上抜けるミニゴールデン
0.070%だった長期金利は、一時マイナス 0.015%に押
の利上げ観測が強まると、ドル円が上伸する可能性が
クロスを形成していることも安心材料。また、公的年
し戻される動きに。もっとも、30 年国債利回りが一時
あります。また、ECBが追加緩和に踏み切り、ユー
金を運用する年金積立金管理運用独立行政法人(GP
0.705%、20 年国債利回りは 0.42%まで低下して過去
ロ売り・ドル買いが強まると、対円でもドルが強含む
IF)の買いが継続しているとみられることも下支え
最低を更新するなど、プラス圏にある超長期国債の利回
可能性も。ただ、翌週に米連邦公開市場委員会(FO
材料です。米雇用統計で米利上げ観測が若干強まり、
りが低下してきており、長期金利の上昇も限定的。マイ
MC、15-16 日)を控えることから、ドル円の動きは
ドル高・円安が進行すると、一段高となる可能性も。
ナス金利政策下での居所を探る動きが続きそうです。
限定的となりそうです。
※最終頁の「本資料に関してご留意していただきたい事項」を必ずご確認ください。
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来週の金融市場見通し
2016 年 3 月 4 日号
■来週の主な内外スケジュール
3/7
月
3/8
火
3/9
水
3/10
木
3/11
金
黒田日銀総裁の講演(読売国際経
済懇話会)
景気動向指数(1 月、速報値)
米消費者信用残高(1 月)
国庫短期証券入札(6 か月)
30 年利付国債入札
景気ウォッチャー調査(2 月)
貸出・預金動向(2 月)
消費動向調査(2 月)
企業倒産(2 月)
国際収支(1 月)
GDP統計(15/10-12 月期、2 次速
報)
米 3 年国債入札
ユーロ圏GDP統計(15/10-12 月期、
改定値)
中国貿易収支(2 月)
マネーストック(2 月)
工作機械受注(2 月)
米 10 年国債入札
米卸売在庫(1 月)
国庫短期証券入札(3 か月)
5 年利付国債入札
企業物価指数(2 月)
東京都心オフィス空室率(2 月末)
特定サービス産業動態統計(1 月、
速報値)
米 30 年国債入札
米月次財政収支(2 月)
欧州中央銀行(ECB)理事会
ドラギ欧州中央銀行(ECB)総裁の記
者会見
中国生産者物価、消費者物価(2 月)
法人企業景気予測調査(16/1-3 月
期)
家計消費状況調査(1 月、確報値)
米輸出入物価指数(2 月)
3/12
土
中国小売売上高、鉱工業生産、固定
資産投資(2 月)
(注) スケジュールの内容、日程が変更になる可能性があります。
(出所)各種報道を基に、しんきん投信作成
■来週の注目点
欧州中央銀行(ECB)理事会
3 月 10 日(木) 午後 9 時 45 分結果発表
(前年比、%)
5.0
今回のECB理事会では、追加的な金融緩和措置の決定が予想されます。具体
的には、中銀預金に対するマイナス金利幅の拡大(現行のマイナス 0.3%からマイ
ナス 0.4%程度へ)が見込まれます。
インフレ率の低下や景気の下振れ懸念を背景に、ドラギECB総裁は 1 月の理
4.0
3.0
2.0
事会以降、3 月に追加緩和を行う可能性を示唆しています。そのため何らかの追加
1.0
緩和が行われるのは確実、との観測が優勢です。
0.0
ただ、金融市場はすでにかなりの程度、そうした観測を織り込んでいます。よ
って、追加緩和の内容がマイナス金利の小幅な拡大にとどまり、資産買入額(現行
ユーロ圏消費者物価指数
-1.0
2006
2007
2008
2009
2010
2011
2012
2013
2014
2015
2016
(年、月次)
(出所)Bloombergよりデータ取得し、しんきん投信作成
月 600 億ユーロ)の拡大などは見送られた場合、市場の失望を呼ぶ恐れがありま
す。
※最終頁の「本資料に関してご留意していただきたい事項」を必ずご確認ください。
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来週の金融市場見通し
2016 年 3 月 4 日号
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・・・純資産総額に対して、上限年率 1.5984%(税抜年率 1.48%)
 その他の費用・・・監査費用、信託財産に関する租税、信託事務の処理に要する諸費用、有価証券売買時の売買手数料等及び外貨建資産の保管等に要する費用は、
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