2015 Mar 02 日本の主要な経済指標 消費は弱含んだものの、今後は堅調な生産や雇用の効果が徐々に波及 先週末、国内の経済指標が複数発表されました。まず、1月の鉱 工業生産指数は市場予想を上回る前月比4.0%増と2ヵ月連続で 増加しました。また、1月の有効求人倍率は前月に続き1.14倍と22 年9ヵ月ぶりの高い水準を維持し、失業率も低位で推移するなど、 円安の定着や原油安などを背景に輸出産業が堅調ななか、国内 経済を支える『生産』や『雇用』の良好な状況が確認できました。 一方、1月の実質(物価の影響を除く)消費支出は前年比5.1% 減と10ヵ月連続で前年を下回り、『消費』の弱さが顕在化しました。 この背景には、勤労者世帯の実質収入が16ヵ月連続で減少(前年 比)していることに加えて、消費税増税が衣類、住宅、教育娯楽を 中心に家計消費の重石になっていることなどが考えられます。 しかし、足下、合理化などによるコスト削減や円安等の恩恵を受 け上場企業の業績が概ね堅調であるとともに、製造業を中心に国 27 2人以上世帯・主要項目別消費支出と勤労者世帯・収入 (実質ベース・前年比) (%) 勤労者世帯・収入(右軸) 衣服・履物支出(左軸) 教養娯楽支出(左軸) 18 (%) 食料品支出(左軸) 住居支出(左軸) 9 6 9 3 0 0 -9 -3 -18 -6 -27 -9 13/1 13/7 14/1 14/7 15/1 (年/月) (出所)総務省統計局「家計調査」を基に三菱UFJ投信作成 主なイベント・経済指標発表予定(結果) 内生産拡大の動きや賃金水準を底上げするベースアップが広がり つつあります。このような動きは、今後の家計収入の増加に繋がり、 曜日 日本 1月 失業率 3.6%(前回 3.4%) 『消費』も徐々に持ち直していくと考えています。 2月 27日 金 米国 特にございません。 1月 全国消費者物価指数(除く生鮮・食品) 前年比 +2.2%(前回 同+2.5%) 1月 鉱工業生産指数 前月比 +4.0%(前回 同+0.8%) グローバル・マーケット・ストラテジー・チーム シニアストラテジスト 岸義明 2014年10-12月期 設備投資 3月 2日 1月 個人所得 1月 個人支出 月 2月 ISM(米供給管理協会)製造業 景況指数 当資料は投資判断の参考となる情報提供を目的としたもので、投資勧誘を目的としたものではありません。投資の最終決定はお客様ご自身の判断でなさるようお願いいたします。当資料 に示されたコメント等は、当資料作成日現在の見解であり、事前の連絡なしに変更されることがあります。投資信託は株式、公社債等値動きのある証券に投資しますので、基準価額は変動 します。したがって、金融機関の預金とは異なり元本が保証されているものではありません。投資信託は、預金保険の対象とはなりません。金融商品取引業者以外でご購入いただいた投資 信託は、投資者保護基金の対象ではありません。本資料は当社が信頼できると判断したデータにより作成しましたが、その正確性、完全性等について保証・約束するものではありません。
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