2015 Mar 03 2月ISM製造業景況指数 低下基調が続くものの、堅調な経済指標も散見 2日(現地時間)発表された2月のISM(米供給管理協会)製造業 景況指数は52.9と前月(53.5)から低下し、市場予想(53.0)も下 回りました。内訳をみると、生産を始め新規受注など大半の項目で 前月より低下しました。なお、個別のコメントにおいて、「西海岸港湾 での労使交渉の長期化が輸出や輸入に影響を与えている」とあり、 この問題も製造業景況感の低下要因になっていると考えられます。 一方、米国の他の経済指標をみてみると、昨年12月の全米20都 市部住宅価格指数は4ヵ月連続で前年比+4%台の成長が続くと ともに、1月の新築住宅販売件数も市場予想を上回って推移する など、住宅部門の底堅さが確認できます。また1月の耐久財受注 額は3ヵ月ぶりに前月比でプラスに転じるなど、企業の設備投資に ついても回復傾向が明確化しつつあり、今後も米国景気の底堅い 推移が期待されます。このような状況を踏まえ、2日の終値ベース で米国株式市況(S&P500種株価指数等)は史上最高値を更新 ISM製造業景況指数と内訳 60 58 56 54 52 50 48 10/2 12/2 13/2 14/2 (出所)Bloombergのデータを基に三菱UFJ投信作成 (年/月) 2月 52.9 53.7 52.5 51.5 54.3 52.5 46.5 51.4 35.0 48.5 54.0 1月 53.5 56.5 52.9 46.0 52.9 51.0 42.5 54.1 35.0 49.5 55.5 増減 -0.6 -2.8 -0.4 5.5 1.4 1.5 4.0 -2.7 0.0 -1.0 -1.5 (出所)Bloombergのデータを基に三菱UFJ投信作成 (注)受注残、顧客在庫、仕入価格を除く全項目は季節調整値 主なイベント・経済指標発表予定(結果) 曜日 するなど、軟調なISM製造業景況指数を材料視しなかったと考え られます。引き続き利上げ観測がくすぶるものの、米国株は堅調な 経済を背景に底堅く推移していくとみています。 11/2 景況指数 生産 新規受注 受注残 入荷遅延 在庫 顧客在庫 雇用 仕入価格 輸出 15/2 輸入 日本 2014年10-12月期 設備投資 前年比 +2.8%(前回 同+5.5%) 3月 2日 米国 1月 個人所得 前月比 +0.3%(前回 同+0.3%) 1月 個人支出 前月比 -0.2%(前回 同-0.3%) 月 2月 ISM製造業景況指数 52.9(前回 53.5) グローバル・マーケット・ストラテジー・チーム シニアストラテジスト 岸義明 2月 マネタリーベース 3月 3日 特にございません。 火 当資料は投資判断の参考となる情報提供を目的としたもので、投資勧誘を目的としたものではありません。投資の最終決定はお客様ご自身の判断でなさるようお願いいたします。当資料 に示されたコメント等は、当資料作成日現在の見解であり、事前の連絡なしに変更されることがあります。投資信託は株式、公社債等値動きのある証券に投資しますので、基準価額は変動 します。したがって、金融機関の預金とは異なり元本が保証されているものではありません。投資信託は、預金保険の対象とはなりません。金融商品取引業者以外でご購入いただいた投資 信託は、投資者保護基金の対象ではありません。本資料は当社が信頼できると判断したデータにより作成しましたが、その正確性、完全性等について保証・約束するものではありません。
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