トルコの2014年10-12月期実質GDP 個人消費が

2015 Apr
01
トルコの2014年10-12月期実質GDP
昨日発表された10-12月期実質GDP(国内総生産)は前年比
+2.6%となり、市場予想(同+2.1%)を上回りました。支出別寄
与度をみてみると、実質GDPの7割弱を占める個人消費が持ち直
し、減速していたGDPに下げ止まりの兆しが現れてきました。
足下、鉱工業生産や設備稼働率が低迷、さらに失業率の上昇
等から消費者信頼感指数が低下傾向にあるなど、一部の経済指
標は冴えない状況となっています。しかし、主要通貨に対してトルコ
リラ安が定着するなか、貿易赤字の縮小が緩やかに進展するととも
に、海外からの直接投資が回復、観光客も安定的に増加するなど、
ファンダメンタルズ(経済の基礎的条件)の改善に繋がる指標が散
見されます。また、インフレ率が落ち着きつつあるなか、TCMB(トル
コ中央銀行)は今年1月と2月に政策金利の引き下げを行ったこと
で、徐々にその効果が経済全体に波及していくとみています。
個人消費が持ち直し、景気減速に下げ止まりの兆し
実質GDP(前年比)と支出別寄与度
(%)
20
その他
投資
家計支出
16
12
8
4
0
-4
-8
09/12
10/12
11/12
12/12
13/12
14/12
(年/四半期)
(出所)Datastream、Bloombergのデータを基に三菱UFJ投信作成
主なイベント・経済指標発表予定(結果)
当面、トルコリラは、中東での地政学リスクや米国で利上げ観測が
くすぶるなか、トルコ政府によるTCMBへの利下げ圧力等から不安
曜日
日本
 2月 住宅着工戸数(年率)
90.5万戸(前回 86.4万戸)
定な展開が想定されます。しかし、今後は原油安や利下げ効果等
が下支えとなって、緩やかに景気が持ち直していくと考えており、次
3月
第にトルコリラは落ち着いていくとみています。
31日
 3月 日銀短観 大企業製造業DI
4月
1日
米国
 1月 S&Pケース・シラー住宅価格指数(20都市)
前年比+4.56%(前回 同+4.44%)
 3月 消費者信頼感指数 101.3(前回 98.8)
火
グローバル・マーケット・ストラテジー・チーム
シニアストラテジスト
岸義明
純輸出
政府支出
実質GDP
 3月 ISM(米供給管理協会)製造業景況指数
水
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