インドの政策決定会合 政策金利据え置きも、追加利下げ

2015 Feb
04
インドの政策決定会合
政策金利据え置きも、追加利下げの可能性
3日に開催されたRBI(インド準備銀行)の政策決定会合において、
政策金利であるレポ金利を7.75%で据え置くことが決定されました。
一方で、市中銀行に預金額の一定割合を国債などの安全資産で
政策金利(レポ金利)と消費者物価指数(前年比)の推移
(%)
(%)
12
9.00
消費者物価指数(左軸)
政策金利(右軸)
運用することを義務づける法定流動性比率(SLR)を0.5ポイント引
き下げ21.5%にし、銀行融資促進の姿勢を示しました。RBIは1月
11
15日に緊急会合を開き、利下げしており、今会合では据え置きが
市場予想の大勢でした。声明文では、「ディスインフレの経過、ある
9
8.25
8
8.00
7
7.75
6
7.50
5
7.25
いは財政見通しについて、1月15日以降目立つ新しい展開がない
ことを踏まえて、現行の金融政策を維持するのが適切」としました。
しかし、「2016年にインフレ率(消費者物価指数の前年比)を6%に
する」という目標に到達していないことなどを鑑みると、追加利下げ
の可能性は残存し、今月末に発表予定の政府予算案が財政再建
路線に則ったものである場合はその可能性が高まるとみています。
10
4
8.75
8.50
7.00
12/02
13/02
14/02
15/02
(出所)Bloombergのデータを基に三菱UFJ投信作成
(年/月)
(注)消費者物価指数は2012年2月分~2014年12月分まで
主なイベント・経済指標発表予定(結果)
インドでは、先行性のある企業景況感(製造業PMI)の持ち直しや
曜日
モディ政権がすすめる改革(インフラ整備、海外からの投資、雇用
創出)などが緩やかに進展しつつあります。今後、その効果が経済
全体に波及していくことが期待されるなか、金融緩和もインド景気に
好影響を与えるとみています。
2月
米国
 特にございません。
 特にございません。
 1月 ISM(米供給管理協会)非製造業
景況指数
火
3日
グローバル・マーケット・
ストラテジー・チーム
チーフストラテジスト
石金淳
日本
 1月 マネタリーベース
前年比+37.4%(前回 同+38.2%)
2月
水
4日
アシスタントストラテジスト
深澤俊雄
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