今後はアジア地域向けが底堅く推移

2015 Apr
03
豪州の2月貿易統計
輸出は資源の低迷が継続するも、今後はアジア地域向けが底堅く推移
主要品目別輸出額と輸入総額
昨日、豪州の2月貿易統計が発表され、輸出は前年比-4.6%
(1月:前年比-6.1%)、輸入は同+4.9%(同-0.5%)となりまし
た。主要品目の動向をみると、輸入は断続的な利下げ効果の浸透
等から個人消費が底堅く、概ね横這い推移となっています。一方、
輸出は主力の資源が鉄鉱石価格の下落等を受けて減速したもの
(十億豪ドル)
輸出
27
地域別にみると、豪州は相対的に高い経済成長が続く中国やイ
-9
ンド、ASEAN(東南アジア諸国連合)等との地理的な優位性があり、
アジア地域(日本を含む)向け輸出が概ね底堅く推移しています。
-18
その他
中国
日本
ASEAN
その他
18
9
輸入(マイナス表記)
-27
10/2
11/2
12/2
0
13/2
14/2
10/2
15/2
(年/月)
(出所)CEICのデータを基に三菱UFJ投信作成
11/2
12/2
13/2
14/2
(出所)CEICのデータを基に三菱UFJ投信作成
15/2
(年/月)
主なイベント・経済指標発表予定(結果)
曜日
豪州経済は、引き続き利下げ観測が燻るものの、これまでの利下
日本
 3月 マネタリーベース
前年比 +35.2%(前回 同+36.7%)
げ効果が経済全体に浸透(小売売上高や住宅着工許可件数等が
底堅く推移)するなか、内需主導の緩やかな持ち直しが見込まれ、
4月
豪ドル(対円)は次第に底堅い展開になるとみています。
2日
 特にございません。
4月
米国
 新規失業保険申請件数 3/28
26.8万件(前回 28.8万件)
 2月 製造業受注指数
前月比 +0.2%(前回 同-0.7%)
木
グローバル・マーケット・ストラテジー・チーム
シニアストラテジスト
岸義明
鉄鉱石
9
0
急減速した場合に経済対策を打ち出す用意がある」と表明しており、
中国向け輸出が大きく減速する可能性は低いとみています。
石炭
18
の、自国通貨安に伴う価格競争力の向上(≒数量効果)等に加え、
その他(機械や農産物等)が底堅く、大きくは落ち込んでいません。
足下、主要輸出先の中国では3月の製造業PMI(購買担当者指
数)が市場予想に反して改善するとともに、李克強首相は「経済が
天然ガス等
主要地域・国別輸出額
(十億豪ドル)
27
 3月 非農業部門雇用者数
 3月 失業率
金
3日
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