政策金利仕上げの行方 今後の経済指標次第ではある

2015 Mar
31
米国:政策金利仕上げの行方
今後の経済指標次第ではあるものの、年内利上げの可能性を予期
27日(現地時間)サンフランシスコで行われた講演にて、イエレン
実質GDPの推移(前期比)と寄与度
(%)
FRB(米連邦準備制度理事会)議長は、政策金利の利上げ時期に
ついては今後の経済指標次第であるとしながらも、経済成長が継
続することを前提に、年内の利上げを予期すると述べました。
米国経済では労働市場の改善が進み、エネルギー価格の下落
などの好影響が徐々に個人消費支出の拡大などに表れつつありま
す。こうした動きは、27日に発表された2014年10-12月期の
GDP(国内総生産)の第三次改訂値にも表れ、全体の数値は前
期比+2.2%と据え置かれたものの、個人消費支出は同+4.4%
に上方修正されています。さらに昨日発表された2月の個人支出
が前月比+0.1%となり、3ヵ月ぶりに前月比でプラスになるなど、
緩やかな改善をみられます。
2015年に入ってからは米国の寒波の影響なども重なり、景気回
主なイベント・経済指標発表予定(結果)
復に対する期待が一時停滞する傾向があったものの、今後はそれ
らの不安材料がなくなることで景気回復トレンドが進み、米国の利
上げ観測は再び高まるとみています。
曜日
日本
 2月 鉱工業生産指数
前月比ー3.4%(前回 同+3.7%)
3月
 2月 住宅着工戸数
アシスタントストラテジスト
清水 翔
3月
米国
 2月 個人所得
前月比+0.4%(前回 同+0.4%)
 2月 個人支出
前月比+0.1%(前回 同-0.2%)
月
30日
グローバル・マーケット・ストラテジー・チーム
(年/月、四半期)
(出所)Bloombergのデータを基に三菱UFJ投信作成、2014年10-12月期は第三改訂値を使用
 1月 S&Pケース・シラー住宅総合指数
主要20都市(前年比)
火
31日
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