2015 Feb 09 米国の1月雇用統計 良好な内容で利上げ観測が高まるも、株式市況は底堅く推移する展開へ 6日に発表された1月の雇用統計は、非農業部門雇用者数が前 月比+25.7万人と市場予想(同22.8万人)を上回る増加となりまし た。さらに、米国景気が堅調に推移するなか、就職をあきらめてい た人が職探しを再開し始めたと考えられることなどから、労働参加 率(働く意思を持つ労働人口の割合)も前月からやや持ち直しまし た。週平均労働時間が高水準で推移するとともに、平均時間給 (前年比)も上昇に転じるなど、概ね良好な結果となりました。 非農業部門雇用者数(前月比) と労働参加率 (万人) 60 (%) 67 (%) 2.4 66 2.2 34.6 30 65 2.0 34.4 15 64 1.8 34.2 0 63 1.6 34.0 62 1.4 非農業部門雇用者数(左軸) 労働参加率(右軸) 45 このような状況を受けて、マーケットでは、FRB(米連邦準備制度 理事会)が今年半ばに利上げを行うとの思惑が高まったことなどか ら、米国10年国債利回りは上昇し、米ドルも円を始め主要通貨に 対して上昇しました。一方、米国株式市況(S&P500種株価指数な ど)は小幅に下落しました。 足下の賃金が緩やかに上昇するとともに、インフレ率が低位安定 -15 10/1 11/1 12/1 13/1 14/1 (出所)Bloombergのデータを基に三菱UFJ投信作成 15/1 (年/月) (時間) 34.8 平均時間給・前年比(左軸) 週平均労働時間(右軸) 33.8 10/1 11/1 12/1 13/1 14/1 (出所)Bloombergのデータを基に三菱UFJ投信作成 15/1 (年/月) 主なイベント・経済指標発表予定(結果) している状況などを踏まえると、今後の米国株式市況は利上げのタ イミングを睨みながらも、良好なファンダメンタルズ(経済の基礎的 曜日 日本 特にございません。 条件)などを確認しながら、底堅い展開を想定しています。 2月 6日 12月 経常収支 2月 9日 米国 1月 非農業部門雇用者数 前月比+25.7万人(前回 同+32.9万人) 1月 失業率 5.7% (前回 5.6%) 金 グローバル・マーケット・ ストラテジー・チーム シニアストラテジスト 岸義明 平均時間給(前年比)と 週平均労働時間 特にございません。 1月 景気ウォッチャー調査 月 当資料は投資判断の参考となる情報提供を目的としたもので、投資勧誘を目的としたものではありません。投資の最終決定はお客様ご自身の判断でなさるようお願いいたします。当資料 に示されたコメント等は、当資料作成日現在の見解であり、事前の連絡なしに変更されることがあります。投資信託は株式、公社債等値動きのある証券に投資しますので、基準価額は変動 します。したがって、金融機関の預金とは異なり元本が保証されているものではありません。投資信託は、預金保険の対象とはなりません。金融商品取引業者以外でご購入いただいた投資 信託は、投資者保護基金の対象ではありません。本資料は当社が信頼できると判断したデータにより作成しましたが、その正確性、完全性等について保証・約束するものではありません。
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