経済面で不透明さは残るものの、財政健全化の路線を維持;pdf

2015 Mar
30
ブラジルの近況
政治面、経済面で不透明さは残るものの、財政健全化の路線を維持
27日に発表された2014年10月ー12月期の実質GDP(国内総
実質GDP成長率と経済活動指数
の推移
(%)
ブラジルレアルの推移
生産)が前年比ー0.2%と市場予想を上回ったものの、3四半期
連続でマイナス成長となりました。加えてGDPの参考値として注目
10
8
54
2.0
される2015年1月の経済活動指数(前年比)が低下していること
から、経済の回復には時間を要すると思われます。また、政治面で
6
51
2.2
4
48
2.4
は15日に大統領への抗議を目的とした大規模なデモが発生しまし
た。その背景には、国営石油公社ペトロブラスの汚職問題や財政
2
45
2.6
0
42
2.8
健全化のための引き締め政策への不満があるとみています。この
ような情勢をうけ、ブラジルレアル(以下、レアル)は3月に入り、約
-2
12%(対米ドル、27日終値ベース)下落しました。また、BCB(ブラ
ジル中央銀行)は2013年よりレアルの押し上げを狙って開始した
-6
2011/1
為替介入プログラムを3月末で中止することを発表しています。
このように、政治面、経済面での不透明さは残るものの、①所得
税の最低課税水準の合意や財政調整案の再提出など議会と政府
2014/1
2015/1
33
2013/3/27
(出所)Bloombergのデータを基に三菱UFJ投信作成
(年/月)
(注)経済活動指数は2011年1月~2015年1月のデータ使用
(注)実質GDPは2011年1月ー3月期~2014年10ー12月期のデータ使用
2014/3/27
3.2
3.4
2015/3/27
(出所)Bloombergのデータを基に三菱UFJ投信作成
(年/月/日)
(注)NY市場、対米ドルは縦軸反転、土日祝日は前営業日のデータ使用
主なイベント・経済指標発表予定(結果)
曜日
の関係は回復の兆しをみせており、財政健全化の路線は維持され
ていること、②汚職問題への対応策として、反汚職政策集を発表し、
デモの鎮静化を図っていること、③世界的に低金利環境が続く
なか、金利面で優位性があること、などが今後のレアルの下支え
2013/1
1.8
3.0
対円(左軸)
対米ドル(右軸)
36
経済活動指数(前年比)
2012/1
(米ドル/レアル)
39
実質GDP成長率(前年比)
-4
57
(円/レアル)
日本
 2月 失業率 3.5%(前回 3.6%)
3月
金
米国
 特にございません。
 2月 全国消費者物価指数(除く生鮮・食品)
前年比+2.0%(前回 同+2.2%)
27日
要因になるとみています。
 2月 鉱工業生産指数
グローバル・マーケット・
ストラテジー・チーム
アシスタントストラテジスト
深澤俊雄
3月
 2月 個人所得
 2月 個人支出
月
30日
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