米国の2月雇用統計 雇用者数・失業率は改善し市場予想

2015 Mar
09
米国の2月雇用統計
雇用者数・失業率は改善し市場予想を上回るも、賃金などはやや伸び悩み
6日に発表された米国の2月の非農業部門雇用者数は前月比
29.5万人の増加となり、市場予想(同23.5万人増)を上回りました。
加えて失業率は5.5%と、2008年5月以来の低水準を記録しました。
一方で、平均時間給は前年比2.0%の増加にとどまり、週平均
労働時間は34.6時間と前月から横ばいになるなど、賃金や労働
時間はやや伸び悩みました。しかし、2月の雇用統計は厳しい寒波
の悪影響などから市場予想を概ね下回る可能性があったものの、
良好な内容であったと考えています。
このような雇用統計の結果などをうけて、FRB(米連邦準備制度
理事会)が今年半ば以降の利上げにむけて地ならしを行うとの見方
が強まったことなどから、6日の市場は米ドルが円を始め主要通貨
に対して上昇しました。一方、米国10年国債利回りは上昇(債券
価格は下落)、米国株式市況は下落しました。
非農業部門雇用者数(前月比)と
失業率の推移
(万人)
(%)
60
11
2.4
34.8
45
10
2.2
34.6
30
9
2.0
34.4
15
8
1.8
34.2
0
7
1.6
34.0
6
1.4
5
1.2
-15
非農業部門雇用者数(左軸)
失業率(右軸)
-30
10/2
11/2
12/2
13/2
14/2
(出所)Bloombergのデータを基に三菱UFJ投信作成
15/2
平均時間給・前年比(左軸)
週平均労働時間(右軸)
10/2
(年/月)
11/2
12/2
13/2
14/2
(出所)Bloombergのデータを基に三菱UFJ投信作成
33.8
33.6
15/2
(年/月)
主なイベント・経済指標発表予定(結果)
現状、雇用改善が賃金と物価の健全な上昇に波及するか注目
されている状況を考慮すると、今後の米国市況は利上げが近づき
つつあるなかで、ファンダメンタルズ(経済の基礎的条件)の改善
などを確認しながら、底堅く推移すると考えています。
平均時間給(前年比)と
(%) 週平均労働時間の推移 (時間)
曜日
日本
 特にございません。
3月
米国
 1月 貿易収支
ー418億米ドル(前回 ー456億米ドル)
 2月 非農業部門雇用者数
前月比+29.5万人(前回 同+23.9万人)
金
6日
 2月 失業率5.5% (前回 5.7%)
 1月 経常収支
グローバル・マーケット・
ストラテジー・チーム
アシスタントストラテジスト
深澤俊雄
3月
9日
 特にございません。
 2月 景気ウォッチャー調査
月
 10ー12月期実質GDP(確報値)
当資料は投資判断の参考となる情報提供を目的としたもので、投資勧誘を目的としたものではありません。投資の最終決定はお客様ご自身の判断でなさるようお願いいたします。当資料
に示されたコメント等は、当資料作成日現在の見解であり、事前の連絡なしに変更されることがあります。投資信託は株式、公社債等値動きのある証券に投資しますので、基準価額は変動
します。したがって、金融機関の預金とは異なり元本が保証されているものではありません。投資信託は、預金保険の対象とはなりません。金融商品取引業者以外でご購入いただいた投資
信託は、投資者保護基金の対象ではありません。本資料は当社が信頼できると判断したデータにより作成しましたが、その正確性、完全性等について保証・約束するものではありません。