2015 Mar 04 トルコの2月消費者物価指数 前月より小幅に上昇、引き続き追加利下げの可能性が残存 昨日発表されたトルコの2月のCPI(消費者物価指数・前年比)は +7.55%と前月より小幅に上昇したものの、昨年5月をピークに緩 やかに低下しています。この背景には、昨年1月、リラ安に歯止めが CPI(消費者物価指数・前年比)と政策金利 12 掛からない状況下、インフレやマクロ経済の安定を目的に大幅な利 上げを実施し、その効果が表れていることや、原油価格の下落がイ (%) 政策金利(1週間物レポ金利) CPI(総合) コアCPI(除くエネルギー・食品) 9 ンフレ率の改善に寄与していることなどがあると考えられます。 足下、景気低迷が続くなか、TCMB(トルコ中央銀行)は、インフレ リスクが低下していることに加えて、エルドアン大統領の利下げ圧力 6 が強まっていたことなどから、今年1月と2月に政策金利の引き下げ を実施しました。なお、先月のTCMB金融政策決定会合の声明文 において、『コアCPI(除くエネルギー・食品)は改善しつつある』『今 後の金融政策はインフレ見通しの改善状況による』と言及していま す。このため、今後、インフレ率が改善していけば、TCMBが再度利 下げに踏み切る公算が高く、当面、トルコリラは上値が重い展開が 3 11/2 13/2 14/2 15/2 (年/月) (出所)Bloombergのデータを基に三菱UFJ投信作成 主なイベント・経済指標発表予定(結果) 曜日 想定されます。しかし、利下げ効果の浸透などから、トルコ経済は 徐々に持ち直していくことが見込まれ、トルコリラも次第に落ち着つ いていくと考えています。 12/2 3月 3日 日本 米国 2月 マネタリーベース 前年比 +36.7%(前回 同+37.4%) 特にございません。 特にございません。 2月 ISM(米供給管理協会)非製造業景況指数 火 グローバル・マーケット・ストラテジー・チーム シニアストラテジスト 岸義明 3月 4日 水 当資料は投資判断の参考となる情報提供を目的としたもので、投資勧誘を目的としたものではありません。投資の最終決定はお客様ご自身の判断でなさるようお願いいたします。当資料 に示されたコメント等は、当資料作成日現在の見解であり、事前の連絡なしに変更されることがあります。投資信託は株式、公社債等値動きのある証券に投資しますので、基準価額は変動 します。したがって、金融機関の預金とは異なり元本が保証されているものではありません。投資信託は、預金保険の対象とはなりません。金融商品取引業者以外でご購入いただいた投資 信託は、投資者保護基金の対象ではありません。本資料は当社が信頼できると判断したデータにより作成しましたが、その正確性、完全性等について保証・約束するものではありません。
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