2014年12月24日 オフショア人民元レポート(PDF/211KB)

MIZUHO BANK HONG KONG TREASURY DIVISION
24-Dec-14
<為替> ドル高の影響を受けて、人民元安基調継続
<金利> IPO資金凍結解除等により上昇圧力は鈍るも、引き続き高水準
<株式> 年末にかけてパフォームしていた金融銘柄を中心に手仕舞いのフローに押されて、軟調な展開
Open
High
Low
USD/CNH
6.2229
6.2328
6.2135
6.2224
+34
USD/CNY
6.2195
6.2313
6.2142
6.2150
▲48
人民銀行基準仲値
上海総合指数
6.1220
3,129
6.1247
3,190
6.1220
2,935
6.1247
2,973
+42
▲169
今週の動向
Close
前週末比(※)
※USD/CNY,USD/CNHについてはpips表示
今週の動向
CNHフォワード (1yr)
CNH通貨スワップ (3yr)
Close
前週末比
今週の動向
Close
前週末比
1,687
3.11%
▲183
▲0.07%
CNH Hibor (3mth)
CNH金利スワップ (3yr)
4.7709%
3.85%
+0.085%
+0.11%
【直近相場動向及び見通し】
オフショア人民元は、先週に続きFOMCの影響を受けた人民元安の流れが継続。今週に入り、小幅ではあるものの、基準仲値
が人民元安方向に設定され続けたことも影響した。オフショア人民元は対ドルで月次ベース1.1%安となっており、これは介入等に
より大幅人民元安となった今年2月以来の値。(2月は約1.4%の人民元安)クリマス等で海外投資家の参加が減る中、6.22台での
値動きのまま、24日(水)アジア時間の取引を終えた。
人民銀行は、8回連続で定例オペを見送り。IPO資金が順次凍結から解除されつつあること、先週にMLF資金(5,000億元)が
ロールされたこと等を受けて、オフショア金利は一端の落ち着きを見せている。しかし、引き続き金利は高水準に張り付いており、
ロ
ルされたこと等を受けて、オフショア金利は 端の落ち着きを見せている。しかし、引き続き金利は高水準に張り付いており、
注意が必要。
来週のオフショア人民元予想レンジは、1USD=6.1800‐6.2500。年末に向けて市場参加者が少なくなる中、徐々に動意は乏しく
なると予想。但し、年末に向けての一層の人民元買いポジション手仕舞いのフローが出てくる可能性もあり、バンド上限(6.25近
辺)まで人民元安が進んでしまうリスクがあると考えている。
【経済指標動向】
先週の18日(木)に発表された中国新築住宅価格は、前年同月比3.7%の低下を記録。前月の2.6%低下から、低下スピードが
加速しており、住宅市場の調整が進んでいることを示唆する内容となった。一方で、不動産販売面積は前年同月比11.1%減となる
も、面積数としては今年11ヶ月中最大を記録。価格が下落すれば、買い手がしっかり現れることを示唆しており、このまま在庫等
がはければ徐々に住宅市況が改善する可能性を示した。
<人民元為替レート推移:ローソク足、人民銀行仲値:実線>
<新築住宅価格>更なる低下、住宅価格は調整が進む
10/10/2014 - 29/12/2014 (HKG)
Daily QCNH=D2, QCNY=SAEC, QCNY=
12
10
8
6
4
2
0
-2
-4
-6
Price
住宅価格(前年同期比 ,% )
6.22
CNH
6.2
6.18
人民銀行基準仲値
6.16
6.14
Nov-14
Aug-14
May-14
Feb-14
Nov-13
Aug-13
May-13
Feb-13
Nov-12
Aug-12
Feb-12
May-12
Nov-11
Aug-11
6.12
CNY
13
20
6.1
27
October 2014
03
10
17
24
November 2014
01
08
15
22
29
December 2014
(出所)Reutersより
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