みずほ銀行香港資金部 24-Apr-15 <為替>中国人民銀行による預金準備率引き下げも、オフショア人民元市場への影響は限定的。 <金利>規制緩和後によるさらなる流動性の改善によりオンショア、オフショアとも金利低下。 <株式>規制緩和を背景に株式市場は強気継続、上海総合株価指数は大きく上昇。 HK Open High Low USD/CNH 6.1961 6.2039 USD/CNY 6.1975 6.2053 人民銀行基準仲値 上海総合指数 6.1255 4,301 今週の動向 HK Close 前週末比(※) 6.1898 6.1967 -30 6.1932 6.1948 -58 6.1290 6.1269 6.1241 -70 4,444 4,189 4,394 +177 ※USD/CNY,USD/CNHについてはpips表示 今週の動向 CNHフォワード (1yr) CNH通貨スワップ (3yr) HK Close 前週末比 今週の動向 HK Close 前週末比 1,755 -110 3.8975% -0.254% 3.3300% +0.00% CNH Hibor (3mth) CNH金利スワップ (3yr) 4.0000% +0.00% 【直近相場動向及び見通し】 今週日曜日(4/19日)中国人民銀行は預金準備率(以下、RRR)の引き下げ(100BP(=1%)下げ、18.5%)を実施。ただし、オフショア 人民元は週を通じて狭いレンジ内での取引となった。潤沢な人民元の流動性が当面担保されたことで、人民元安バイアスが継続している 反面、李中国首相による人民元安警戒発言もあり、結果として狭いレンジ内での取引となった。一方、DF市場では一方的な人民元安と するビューがやや後退しカーブはややフラット化(ドル安人民元高方向)した。 RRRの引き下げによりオンショア金利は幅広く低下(試算上、市場には今回の政策変更により1.2兆元の流動性が供給されることとなる)。 オンショア人民元金利スワップ1Yのレートは2012年来となる安値へ下落する等、ほぼ全年限での金利低下となった。オンショア人民元 金利の下落はオフショア人民元金利市場へとダイレクトに波及。香港株への需要を背景としたCNH売り/HKD買い等、CNHの資金流入の 背景も相まって、CNH通貨スワップはカーブ全体にわたってフラット化。 来週のオフショア人民元の取引レンジは6.17-6.20を予想。米ドル高が引き続き見込まれるなか、中国・香港発の要素に振り回される展開 が続きそうだ。政策変更と緩和施策が今後のCNHの動きを左右するであろう。ただし、中国人民銀行によるRRR引き下げがなされた直後 でもあり、当面は現状の政策を維持するものと思われることから、CNHはレンジ内での取引が継続するであろう。 【経済動向】 HSBC中国製造業PMIは予想外の下落。前月の49.6から49.2と市場予想(49.6)に対しても弱めの内容となった。先日発表された 中国第1四半期GDPと今回のPMIデータから中国景気の減速が示唆され、中国当局による今年度中のさらなる金融緩和が 想定される。 <人民元為替レート推移:ローソク足、人民銀行仲値:実線> <HSBC中国製造業PMIは予想外の下落、中国景気の減速が示唆 > 6.30 6.18 6.17 6.25 6.16 6.15 6.20 6.14 6.15 USD/CNY 6.13 USD/CNH 6.12 CNY f ixing (RHS) 6.10 A pr-14 (出所)Bloomgergより 6.11 Jul-14 Oct-14 Jan-15 A pr-15 (出所)Bloombergより 当資料は情報提供のみを目的として作成したものであり、特定の取引の勧誘を目的としたものではありません。当資料は信頼できると判断した情報に基づいて作成されていますが、その正確性、確実性を保証するものではありません。ここに記載された内容は 事前連絡なしに変更されることもあります。投資に関する最終決定は、お客様ご自身の判断でなさるようにお願い申し上げます。また、当資料の著作権はみずほ銀行に属し、その目的を問わず無断で引用または複製することを禁じます. マーケットに関するご質問等は、関上、藤野、古閑、田上までお問い合わせ下さい。Tel:2525-0351
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