MIZUHO BANK HONG KONG TREASURY DIVISION 2-Jan-15 ＜為替＞預貸比率変更、日次為替ポジション規制撤廃等規制変更の動きに上下に振らされる展開＜金利＞オフショア・オンショア人民元共に高止まりが継続 Open High Low Close 前週末比（※） USD/CNH 6.2156 6.2394 6.2055 6.2252 +28 USD/CNY 6.2105 6.2341 6.1893 6.2046 +96 人民銀行基準仲値上海総合指数 6.1205 3,213 6.1224 3,239 6.1190 3,130 6.1190 3,234 ▲57 +261 今週の動向 ※USD/CNY,USD/CNHについてはpips表示今週の動向 CNHフォワード (1yr) CNH通貨スワップ (3yr) Close 前週末比今週の動向 Close 前週末比 1,698 3.07% +11 ▲0.04% CNH Hibor (3mth) CNH金利スワップ (3yr) 4.2250% 3.85% +0.546% +0.00% 【直近相場動向及び見通し】オフショア人民元は、週末に中国人民銀行が、預貸比率規制のうち、預金にカウントできる項目を増やすとの報道を受けて、金融緩和の動きの一部と解釈され、オフショア人民元安が進展。一時、1ドル＝6.2360人民元を上回る大幅安となる。しかし、12月 30日（火）になると、今度は外貨管理局より、預貸比率によって規制されていた為替ポジション規制を日次から週次に変えると発表。金融機関のドルを初めとした人民元以外の他通貨が市場に放出されるのではないかとの観測により、今度は人民元高へ。一時1ドル＝6.2060人民元を下回る人民元高となった。その後は、レンジ内の推移に留まり、6.22台でアジア時間の取引を終えた。人民銀行は、定例オペの見送りを継続。一方、年越しの資金手当が一巡したせいか、オンショア・オフショア人民元金利ともに高止まるも、上昇圧力は後退。来週のオフショア人民元予想レンジは、1USD=6.2000‐6.2500。年初より、ドル高オフショア人民元の流れは続くと予想。但し、来週は8日（木）に貿易収支発表があり、一時的に基準仲値が人民元高方向に設定され、人民元安の動きを緩和すると考えている。その為、オフショア人民元安値も限定的になると見ている。【規制動向】年末に三つの規制変更が発表された。一つ目は、預貸比率計算の際に、非銀行系金融機関が銀行に預けている普通預金も、預金として計算できるようになったこと。預金の期間は短期であるものの、現地報道によると金額ベースで5.5兆元の流動性の余裕が出てくるとの試算があった。二つ目は、銀行の外貨為替ポジションと外貨での預貸比率を紐付けた規制につき、日次から週次へと期間を延長すること。三つ目は、国内企業が海外で調達した外貨を届出なしで両替可能になったこと。第一の施策については、人民元の短期流動性改善の助けとなり、二つ目、三つ目は、金融機関・企業のドル売りを促す結果となると見ている。中国企業は、IPO解禁以降、中国国内だけでなく、香港を含む海外市場でも積極的にIPOを実施しており、影響に注目が集まる。＜人民元為替レート推移：ローソク足、人民銀行仲値：実線＞＜中国企業のIPO＞ＩＰＯ解禁以降、急速に発行額が拡大 Daily QCNH=D2, QCNY=SAEC, QCNY= 250 20/10/2014 - 07/01/2015 (HKG) Price Alibaba CNH 200 6.22 6.2 150 6.18 人民銀行基準仲値 100 6.16 6.14 50 6.12 CNY Oct-14 Jul-14 Apr-14 Jan-14 Oct-13 Jul-13 Apr-13 Jan-13 Oct-12 Jul-12 Apr-12 Jan-12 - 20 27 03 10 Oct 14 （出所）Bloombergより 17 Nov 14 24 6.1 01 08 15 22 29 05 Dec 14 （出所）Reutersより当資料は情報提供のみを目的として作成したものであり、特定の取引の勧誘を目的としたものではありません。当資料は信頼できると判断した情報に基づいて作成されていますが、その正確性、確実性を保証するものではありません。ここに記載された内容は事前連絡なしに変更されることもあります。投資に関する最終決定は、お客様ご自身の判断でなさるようにお願い申し上げます。また､当資料の著作権はみずほ銀行に属し､その目的を問わず無断で引用または複製することを禁じます。マーケットに関するご質問等は、関上、藤野、佐々木までお問い合わせ下さい。Tel：852-2525-0351