(別添2) 平成 28 年度生態影響試験実施業務 (2,2’,2’’-ニトリロトリ酢酸三ナトリウム)仕様書 1.業務の目的 生産量及び環境残留性等から環境リスクが高いと予想される化学物質について、水生生物を 対象とする生態影響試験を実施し、環境リスク初期評価など化学物質の生態影響評価に関する 検討等に資することを目的とする。 2.業務の内容 (1) 試験物質及び試験項目 <試験物質> 仕様書別表に掲げる物質 <試験項目> 仕様書別表に掲げる各物質について、次のア)からウ)に掲げる試験のうち、 「○」を付した項目 ア)藻類生長阻害試験 イ)ミジンコ急性遊泳阻害試験 ウ)魚類急性毒性試験 (2) 試験方法 ア)藻類生長阻害試験、イ)ミジンコ急性遊泳阻害試験及びウ)魚類急性毒性試験は、原則 として平成 23 年 3 月 31 日薬食発 0331 第 7 号、平成 23・03・29 製局第 5 号、環保企発第 110331009 号 通 知 「 新 規 化 学 物 質 等 に 係 る 試 験 の 方 法 に つ い て 」 ( 参 照 : http://www.env.go.jp/chemi/kagaku/hourei/02-tsuuchi-shiken.pdf)(以下「試験法通知」と いう。)に定める方法により実施する。 a)藻類生長阻害試験においては、エンドポイントはばく露開始時から原則として 72 時間後まで の期間の生長速度(速度法)を用いること。 b)魚類急性毒性試験においては、魚類の観察の際に、少なくとも、死亡(D)、重篤(C)、異常 (A)又は正常(N)のいずれかに区分するとともに、異常については、遊泳異常(AS)、外見 異常(AA)、呼吸異常(AR)又はその他の異常(AO)のいずれか(略称でもよい)に分類して、 それぞれの個体数が分かるように記載すること。また、重篤と異常の症状等が重複して観察 される場合には、重篤な症状のみを記載する。異常の症状が重複して観察される場合には、 原則としてすべてを併記し、一個体が呈している症状が分かるように記載すること。ただし、 試験生物が活発に動き回る等個体識別が困難であり、無理に行おうとすると試験系に影響 を及ぼすおそれがある場合などには、ばく露終了後(96 時間)時のみ個体別に症例の観察 を行い、ばく露期間中の観察については症例ごとの記載としてもよい。 c)魚類急性毒性試験において、被験物質が難水溶性物質である場合、被験物質の体内移行 が緩やかなため、影響発現までの時間が通常の物質よりも長いことを考慮し、使用する供 試生物の大きさ等にもよるが、原則としてばく露期間を 120 時間程度に延長すること。 d)被験物質濃度の測定については、ばく露期間中の濃度低下が予測されない場合であっても、 すべての試験濃度区について少なくともばく露開始時及び終了時に行うこと。 -1- (3) 試験計画書等の提出 試験計画書(各試験項目ごとにA4、20 頁程度)は、予備試験等により設定した試験濃度区 や試験条件・内容等について、環境省担当官の確認を受けるとともに、作成後速やかにその 写しを環境省担当官に提出する。英文で作成する場合にあっては、和文に翻訳したものを併 せて提出する。 なお、予備試験終了後に、被験物質の物理化学的性状等により試験の基本的内容を定め ることが困難なことが明らかとなった場合は、速やかに環境省担当官と協議し、今後の当該試 験の取扱いについて協議すること。また、本試験終了後には、速やかに以下の資料を環境省 担当官に提出する。 a)当該試験の最終報告書(各試験項目ごとにA4、50 頁程度)の写し(PDFファイル形式とした 電子データを含む。最終報告書を英文で作成する場合にあっては、和文に翻訳したものを 併せて提出すること。) b)IUCLID(The International Uniform Chemical Information Database)様式に英文で入力した データの写し及びWordファイル形式の電子データ これらの資料のうち、書面で提出するものについては、両面印刷でクリップ留めとする。 なお、用紙については、4.成果物に使用するものと同様とする。 3.業務履行期限 平成 29 年 3 月 31 日まで 4.成果物 報告書 10 部(A4 版 1 試験項目あたり 50 頁程度) 報告書の電子データを収納した電子媒体(DVD-R 等) 2 式 報告書等及びその電子データの仕様及び記載事項は、別紙1によること。 提出場所 環境省総合環境政策局環境保健部環境安全課環境リスク評価室 5.著作権等の扱い (1)成果物に関する著作権、著作隣接権、商標権、商品化権、意匠権及び所有権(以下「著作権 等」という。)は、環境省が保有するものとする。 (2)請負者は、自ら制作・作成した著作物に対し、いかなる場合も著作者人格権を行使しないもの とする。 (3)成果物の中に請負者が権利を有する著作物等(以下「既存著作物」という。)が含まれている 場合、その著作権は請負者に留保されるが、可能な限り、環境省が第三者に二次利用する ことを許諾することを含めて、無償で既存著作物の利用を許諾する。 (4)成果物の中に第三者の著作物が含まれている場合、その著作権は第三者に留保されるが、 請負者は可能な限り、環境省が第三者に二次利用することを許諾することを含めて、第三者 から利用許諾を取得する。 (5)成果物納品の際には、第三者が二次利用できる箇所とできない箇所の区別がつくように留意 するものとする。 -2- (6)納入される成果物に既存著作物等が含まれる場合には、請負者が当該既存著作物の使用に 必要な費用の負担及び使用許諾契約等に係る一切の手続を行うものとする。 6.情報セキュリティの確保 請負者は、下記の点に留意して、情報セキュリティを確保するものとする。 (1)請負者は、請負業務の開始時に、請負業務に係る情報セキュリティ対策とその実施方法及び 管理体制について環境省担当官に書面で提出すること。 (2)請負者は、環境省担当官から要機密情報を提供された場合には、当該情報の機密性の格付 けに応じて適切に取り扱うための措置を講ずること。 また、請負業務において請負者が作成する情報については、環境省担当官からの指示に応じ て適切に取り扱うこと。 (3)請負者は、環境省情報セキュリティポリシーに準拠した情報セキュリティ対策の履行が不十分 と見なされるとき又は請負者において請負業務に係る情報セキュリティ事故が発生したときは、 必要に応じて環境省担当官の行う情報セキュリティ対策に関する監査を受け入れること。 (4)請負者は、環境省担当官から提供された要機密情報が業務終了等により不要になった場合に は、確実に返却し又は廃棄すること。 また、請負業務において請負者が作成した情報についても、環境省担当官からの指示に応じて 適切に廃棄すること。 (5)請負者は、請負業務の終了時に、本業務で実施した情報セキュリティ対策を報告すること。 (参考)環境省情報セキュリティポリシー http://www.env.go.jp/other/gyosei-johoka/sec-policy/full.pdf 7.その他 (1)請負者は、本仕様書に疑義が生じたとき、本仕様書により難い事由が生じたとき、あるいは本 仕様書に記載のない細部については、環境省担当官と速やかに協議しその指示に従うこと。 (2)生態影響試験実施業務を行うに当たって、入札参加希望者は、必要に応じて生態影響試験 実施業務に係る資料を、所定の手続きを経て環境省内で閲覧することを可能とする。 資料閲覧を希望する者は、以下の連絡先に予め連絡の上、訪問日時及び閲覧希望資料を調 整すること。 ただし、コピーや写真撮影等の行為は禁止する。また、閲覧を希望する資料であっても、生態 影響試験実施業務における情報セキュリティ保護等の観点から、提示できない場合がある。 連絡先:環境省総合環境政策局環境保健部 環境安全課 環境リスク評価室 塚原 TEL:03-3581-3351 内線6341 -3- (別紙1) 1.報告書等の仕様及び記載事項 報告書等の仕様は、「環境物品等の調達の推進に関する基本方針」(平成 28 年 2 月 2 日閣議決 定。以下「基本方針」という。)の「印刷」の判断の基準を満たすこと。 なお、「資材確認票」(基本方針 204 頁、表3参照)及び「オフセット印刷又はデジタル印刷の工程 における環境配慮チェックリスト」(基本方針 205 頁、表4参照)を提出するとともに、印刷物にリサイ クル適性を表示する必要がある場合は、以下の表示例を参考に、裏表紙等に表示すること。 リサイクル適性の表示:印刷用の紙にリサイクルできます この印刷物は、グリーン購入法に基づく基本方針における「印刷」に係る判断の基準にしたが い、印刷用の紙へのリサイクルに適した材料[Aランク]のみを用いて作製しています。 なお、リサイクル適性が上記と異なる場合は環境省担当官と協議の上、基本方針 (http://www.env.go.jp/policy/hozen/green/g-law/kihonhoushin.html)を参考に適切な表示を行うこ と。 英語サマリーについては、以下により作成すること。 (1) 以下の対訳集等を参考に、ネイティブチェックを経ること。 ① 環境用語和英対訳集(EIC ネット http://www.eic.or.jp/library/dic/) ② 法令用語については、日本法令外国語訳データベースシステムの標準対訳辞書 (http://www.japaneselawtranslation.go.jp/) (2)海外で参照されることを念頭に入力は半角で行い、全角文字や全角スペースは使用しないこ と。特に以下に注意すること。 ・丸数字は使用不可。「℃」→「degrees C」又は「degrees centigrade」 ・記号はすべて半角。例:「“ ”」→「" "」、「`」「’」→「'」、「-」→「-」 ・化学物質は英文名+化学記号(半角の英数字)。1/4 文字にしない。二度目以降は化学記号の みでも可。例:carbon dioxide (CO2) ・環境省の略称は「MOE」(大文字) 2.電子データの仕様 (1)Microsoft 社 Windows7 SP1 上で表示可能なものとする。 (2)使用するアプリケーションソフトについては、以下のとおりとする。 ・文章; Microsoft 社 Word(ファイル形式は Word2010 以下) ・計算表;表計算ソフト Microsoft 社 Excel(ファイル形式は Excel2010 以下) ・画像;BMP 形式又は JPEG 形式 (3)(2)による成 果 物 に加 え、「PDF ファイル形式」による成果物を作成すること。 (4)以上の成果物の格納媒体は DVD-R 等とする。事業年度及び事業名称等を収納ケース及び DVD-R 等に必ずラベルにより付記すること。 (5)文字ポイント等、統一的な事項に関しては環境省担当官の指示に従うこと。 -4- 3.成果物の二次利用 (1) 納品する成果物(研究・調査等の報告書)は、オープンデータ(二次利用可能な状態)として 公開されることを前提とし、環境省以外の第三者の知的財産権が関与する内容を成果物に 盛り込む場合は、①事前に当該権利保有者の了承を得、②報告書内に出典を明記し、③当 該権利保有者に二次利用の了承を得ること。 第三者の知的財産権が関与する内容の一部または全部について、二次利用の了承を得 ることが困難な場合等は、当該箇所や当該権利保有者等の情報を、以下の URL からダウン ロード出来る様式に必要事項を記入し提出すること。 (2) 環境省が保有するオープンデータの情報を政府が運用するオープンデータのポータルサイ ト「データカタログサイト DATA.GO.JP(http://www.data.go.jp/)」に掲載及び更新情報を反映 させるためのデータに関する説明(メタデータ)について、成果物と併せて以下の URL からダ ウンロード出来る様式に必要事項を記入し提出すること。 http://www.env.go.jp/kanbo/koho/opendata.html 4.その他 成果物納入後に請負者側の責めによる不備が発見された場合には、請負者は無償で速やかに 必要な措置を講ずること。 -5- (別表) CAS番号 5064-31-3 物質名 2,2’,2’’-ニトリロトリ酢酸 三ナトリウム (別名:トリナトリウム=2,2’, 2’’-ニトリロトリアセタート) ミジンコ 藻類生長 急性遊泳 阻害 阻害 魚類 急性 ○ -6- 備考
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