平成 25 年度日光国立公園奥日光地域における協働型管理運営体制

平成 25 年度日光国立公園奥日光地域における協働型管理運営体制構築業務に係る仕様書
1.業務の目的
日光国立公園奥日光地域は、いろは坂以西の男体山、中禅寺湖、戦場ヶ原、湯ノ湖等を有する日
光国立公園の中でも日本を代表する美しい自然景観を有している。男体山、奥白根山(日光白根山)
は日本百名山に選定され、昭和 29 年には日光湯元温泉が我が国初の国民保養温泉に指定されてい
る。また、平成 17 年には湯ノ湖、湯川、戦場ヶ原、小田代原が「奥日光の湿原」としてラムサー
ル条約登録湿地に指定されるなどにより、多くの利用者が訪れていることから、平成 7~13 年度に
は自然公園核心地域総合整備事業を栃木県とともに実施し、日光市にも協力を得て、当該地域の利
用施設等の大規模な整備・改修を図ってきたところである。
一方、戦場ヶ原、小田代原の湿原植物を加害するシカや湯の湖等の水質改善などの公園管理上の
課題を抱え、その課題毎に対処を検討する関係機関等から構成される検討会が立ち上げられてきて
いるが、地域住民を含む多様な関係者が参画することが可能な、当該地域の広範な課題に対応した
議論の場が設けられてこなかったことから、分野横断的な議論が十分にされてこなかった。
そこで、本業務では過去の奥日光ミーティング等で挙げられた意見等を参照しつつ、奥日光地域
の魅力、課題及びその解決方法について、栃木県及び日光市の総合計画等との整合を図りながら、
とりまとめ整理するとともに、奥日光地域における協働型管理運営体制のあり方を検討することを
目的とする。
2.業務の内容
(1)奥日光地域の魅力、課題及びその解決方法のとりまとめ整理
過去に実施した奥日光ミーティング等で挙げられた意見等を参照しつつ、奥日光地域の魅力
や課題を整理するとともに、課題の解決方法を検討すること。なお、検討にあたっては以下の
ことに留意すること。
・栃木県及び日光市の総合計画等を収集し、奥日光地域の魅力や課題との整合を図る。
・課題の解決方法について、より多くの意見等を集約するため、個人や団体(20 件程度)を対
象に聞き取り等によってアンケート等を実施する。
(2)奥日光地域における協働型管理運営体制のあり方の検討
奥日光地域の魅力発信や課題の解決方法を効果的に進めるための協働型管理運営の組織体
制について検討すること。
(3)とりまとめ
上記の業務について、報告書をとりまとめる。
(4)打合せ
業務着手前、中間、成果物納入時の計3回、日光自然環境事務所と打合せすること。
3.業務実施期間
契約締結の日から平成26年3月31日まで
4.成果物
請負者は、業務結果をとりまとめ、以下に定めるとおり、提出するものとする。
(1) 報告書 50部(A4版50頁程度)
(2)報告書の電子データを収納した電子媒体(CD-R)1式
報告書及びその電子データの使用及び記載事項は別添によること
(3)提出場所 関東地方環境事務所国立公園・保全整備課(日光自然環境事務所を経由)
5.著作権等の扱い
(1)成果物に関する著作権、著作隣接権、商標権、商品化権、意匠権及び所有権(以下「著作権
等」という。)は、環境省が保有するものとする。
(2)請負者は自ら制作・作成した著作物に対し、いかなる場合も著作者人格権を行使しないもの
とする。
(3)成果物に含まれる請負者又は第三者が権利を有する著作物等(以下、
「既存著作物」という。)
の著作権等は、個々の著作者等に帰属するものとする。
(4)納入される成果物に既存著作物等が含まれる場合には、請負者が当該既存著作物の使用に必
要な費用の負担及び使用許諾契約等に係る一切の手続を行うものとする。
6.情報セキュリティの確保
請負者は、下記の点に留意して、情報セキュリティを確保するものとする。
(1)請負者は、請負業務の開始時に、請負業務に係る情報セキュリティ対策とその実施方法及び
管理体制について環境省担当官に書面で提出すること。
(2)請負者は、環境省担当官から要機密情報を提供された場合には、当該情報の機密性の格付け
に応じて適切に取り扱うための措置を講ずること。
また、請負業務において請負者が作成する情報については、環境省担当官からの指示に応じ
て適切に取り扱うこと。
(3)請負者は、環境省情報セキュリティポリシーに準拠した情報セキュリティ対策の履行が不十
分と見なされるとき又は請負者において請負業務に係る情報セキュリティ事故が発生したと
きは、必要に応じて環境省担当官の行う情報セキュリティ対策に関する監査を受け入れる
こと。
(4)請負者は、環境省担当官から提供された要機密情報が業務終了等により不要になった場合に
は、確実に返却し又は廃棄すること。
また、請負業務において請負者が作成した情報についても、環境省担当官からの指示に応じ
て適切に廃棄すること。
(5)情報システムを構築・改良する業務にあっては、請負者は、環境省情報セキュリティポリ
シーに準拠したシステムを構築すること。
(6)ホームページの構築・運営等を含む業務(イベント等の周知のためのホームページを含む)
にあっては、環境省 Web サーバ(www.env.go.jp)内での運用を原則とし、利用するアプリ
ケーション等の都合により別途のサーバ環境を利用する場合であっても、ドメイン名は政府
機関の属性型ドメインである「*.go.jp」を利用し、かつ、メールを送信しないサイトであ
っても、なりすまし対策として送信ドメイン認証(SFP)を設定すること。
(7)請負者は、請負業務の終了時に、本業務で実施した情報セキュリティ対策を報告すること。
(参考)環境省情報セキュリティポリシー
http://www.env.go.jp/other/gyosei-johoka/sec-policy/full.pdf
7.その他
(1)請負者は、本仕様書に疑義が生じたとき、本仕様書により難い事由が生じたとき、あるいは
本仕様書に記載のない細部については、環境省担当官と速やかに協議しその指示に従うこと。
(2)平成 25 年度日光国立公園奥日光地域における協働型管理運営体制構築業務を行うに当たっ
て、入札参加希望者は、必要に応じて平成 25 年度日光国立公園奥日光地域における協働型管
理運営体制構築業務に係る資料を、所定の手続きを経て環境省内で閲覧することを可能とす
る。
資料閲覧を希望する者は、以下の連絡先に予め連絡の上、訪問日時及び閲覧希望資料を調
整すること。ただし、コピーや写真撮影等の行為は禁止する。また、閲覧を希望する資料で
あっても、平成 25 年度日光国立公園奥日光地域における協働型管理運営体制構築業務におけ
る情報セキュリティ保護等の観点から、提示できない場合がある。
連絡先:関東地方環境事務所 国立公園・保全整備課または日光自然環境事務所
(別添)
1.報告書等の仕様及び記載事項
報告書等の仕様は、「環境物品等の調達の推進に関する基本方針」(平成 25 年 2 月 5
日閣議決定。以下「基本方針」という。)の「印刷」の判断の基準を満たすこと。
なお、「資材確認票」(基本方針 183 頁、表3参照)及び「オフセット印刷又はデジ
タル印刷の工程における環境配慮チェックリスト」(基本方針 184 頁、表4参照)を提
出するとともに、印刷物にリサイクル適性を表示する必要がある場合は、以下の表示例
を参考に、裏表紙等に表示すること。
リサイクル適性の表示:印刷用の紙にリサイクルできます
この印刷物は、グリーン購入法に基づく基本方針における「印刷」に係る判断の
基準にしたがい、印刷用の紙へのリサイクルに適した材料[Aランク]のみを用い
て作製しています。
なお、リサイクル適性が上記と異なる場合は環境省担当官と協議の上、基本方針
(http://www.env.go.jp/policy/hozen/green/g-law/kihonhoushin.html)を参考に適切
な表示を行うこと。
英語サマリーについては、以下により作成すること。
(1)以下の対訳集等を参考に、ネイティブチェックを経ること。
①環境用語和英対訳集(EIC ネット http://www.eic.or.jp/library/dic/)
②法令用語については、日本法令英訳プロジェクトの標準対訳辞書
(http://www.japaneselawtranslation.go.jp/)
(2)海外で参照されることを念頭に入力は半角で行い、全角文字や全角スペースは使用
しないこと。特に以下に注意すること。
・丸数字は使用不可。「℃」→「degrees C」又は「degrees centigrade」
・記号はすべて半角。例:「“ ”」→「" "」、「`」「’」→「'」、「-」→「-」
・化学物質は英文名+化学記号(半角の英数字)。1/4 文字にしない。二度目以降は
化学記号のみでも可。例:carbon dioxide (CO2)
・環境省の略称は「MOE」(大文字)
2.電子データの仕様
(1)Microsoft 社 Windows7 SP1 上で表示可能なものとする。
(2)使用するアプリケーションソフトについては、以下のとおりとする。
・文章;ワープロソフト Justsystem 社一太郎(2011 以下)、又は Microsoft 社 Word
(ファイル形式は Word2010 以下)
・計算表;表計算ソフト Microsoft 社 Excel(ファイル形式は Excel2010 以下)
・画像;BMP 形式又は JPEG 形式
( 3 )( 2 )による 成 果物に加え、「 PDF ファイル形式」による成果物を作成すること。
(4)以上の成果物の格納媒体は DVD-R とする。事業年度及び事業名称等を収納ケース及
び DVD-R に必ずラベルにより付記すること。
(5)文字ポイント等、統一的な事項に関しては環境省担当官の指示に従うこと。
3.その他
成果物納入後に請負者側の責めによる不備が発見された場合には、請負者は無償で速や
かに必要な措置を講ずること。