仕様書 [PDF 209.7 KB]

(別添2)
平成 28 年度海外の国立公園施設管理運営手法に関する調査業務仕様書
1.業務の目的
保護地域に係る国際的な議論においては、保護地域面積の拡大とともに、保
護地域管理の質の向上が主要な課題となっている。
他方、我が国においても、保護地域の屋台骨である国立公園については「国
立公園満喫プロジェクト」のもと、上質な宿舎施設の公募等、民間活力を活か
した国立公園施設の管理運営等の新たなアプローチを検討する等、管理運営の
質の向上を図っている。
このような状況をふまえ、海外の国立公園における施設の管理運営手法、と
りわけ宿舎施設の管理及び運営に係る手法について、情報収集、分析及び優良
事例の抽出を行い、以てアジア各国及び我が国の管理運営の向上につなげるた
め、本業務を実施する。
2.業務の内容
(1)海外における国立公園施設の管理及び運営に係る文献等調査
営造物管理制度を採用している国(米国を含む2か国程度)及び地域制
管理制度を採用している国(韓国を含む2か国程度)を対象に、国立公園
施設の管理及び運営の実態を把握するため、文献及びインターネット等に
よる調査を実施する。
具体的には宿舎施設を中心に、施設の整備・管理・運営の主体と役割分
担、効率的な管理及び運営に係る課題、民間参入の状況と契約形態、利用
料等収入の活用方法等について、国ごとの実態を調査し、とりまとめる。
調査対象国及び調査項目については環境省担当官と相談の上決定する。
(2)米国及び韓国における宿舎施設の管理運営に係るヒアリング調査等
(1)の結果をふまえ、営造物管理制度を採用している米国と地域制管
理制度を採用している韓国を対象に、宿舎施設の管理運営手法について国
立公園施設の整備及び管理運営の担当者(両国それぞれ2部署程度を想
定)に対するヒアリング調査を行う(旅程については、米国は3泊5日程
度、韓国は2泊3日程度を想定)。具体的なヒアリング項目及びヒアリン
グ対象者については環境省担当官と相談の上決定する。
特に、米国については、ヒアリング結果及びヒアリング対象者等から入
手した資料等をもとに、①コンセッション制度の概要、②公募要領、③事
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業者との契約内容について日本語(200頁程度)でとりまとめる。
(3)優良事例の抽出
(1)及び(2)の結果を分析し、海外の国立公園施設の管理運営に係
る優良事例及び成功、失敗要因の抽出を行う。
(4)英語概要の作成
アジア保護地域パートナーシップに参加するアジア各国の保護地域担
当者に配布することを念頭に、(3)の結果について、A4で1枚(両面)
程度の英文の概要(リーフレット)を作成する。
(5)成果のとりまとめ
上記を踏まえ、業務報告書をとりまとめる(日本語、150 頁程度)。
3.業務履行期限
平成 29 年 3 月 24 日(金)
4.成果物
紙媒体:報告書 15 部(A4版 150 頁程度)
電子媒体:報告書の電子データを収納した DVD-R2式
※報告書等(業務上発生するパンフレット・冊子等の印刷物を含む。)及
びその電子データの仕様及び記載事項は、別添によること。
※提出場所は環境省自然環境局国立公園課とする。
5.著作権等の扱い
(1)成果物に関する著作権、著作隣接権、商標権、商品化権、意匠権及び所
有権(以下「著作権等」という。)は、環境省が保有するものとする。
(2)請負者は、自ら制作・作成した著作物に対し、いかなる場合も著作者人
格権を行使しないものとする。
(3)成果物の中に請負者が権利を有する著作物等(以下「既存著作物」とい
う。)が含まれている場合、その著作権は請負者に留保されるが、可能な
限り、環境省が第三者に二次利用することを許諾することを含めて、無償
で既存著作物の利用を許諾する。
(4)成果物の中に第三者の著作物が含まれている場合、その著作権は第三者
に留保されるが、請負者は可能な限り、環境省が第三者に二次利用するこ
とを許諾することを含めて、第三者から利用許諾を取得する。
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(5)成果物納品の際には、第三者が二次利用できる箇所とできない箇所の区
別がつくように留意するものとする。
(6)納入される成果物に既存著作物等が含まれる場合には、請負者が当該既
存著作物の使用に必要な費用の負担及び使用許諾契約等に係る一切の手
続を行うものとする。
6.情報セキュリティの確保
請負者は、下記の点に留意して、情報セキュリティを確保するものとする。
(1)請負者は、請負業務の開始時に、請負業務に係る情報セキュリティ対策
とその実施方法及び管理体制について環境省担当官に書面で提出するこ
と。
(2)請負者は、環境省担当官から要機密情報を提供された場合には、当該
情報の機密性の格付けに応じて適切に取り扱うための措置を講ずること。
また、請負業務において請負者が作成する情報については、環境省担当
官からの指示に応じて適切に取り扱うこと。
(3)請負者は、環境省情報セキュリティポリシーに準拠した情報セキュリ
ティ対策の履行が不十分と見なされるとき又は請負者において請負業務
に係る情報セキュリティ事故が発生したときは、必要に応じて環境省担当
官の行う情報セキュリティ対策に関する監査を受け入れること。
(4)請負者は、環境省担当官から提供された要機密情報が業務終了等によ
り不要になった場合には、確実に返却し又は廃棄すること。
また、請負業務において請負者が作成した情報についても、環境省担
当官からの指示に応じて適切に廃棄すること。
(5)請負者は、請負業務の終了時に、本業務で実施した情報セキュリティ
対策を報告すること。
(参考)環境省情報セキュリティポリシー
http://www.env.go.jp/other/gyosei-johoka/sec-policy/full.pdf
7.その他
請負者は、本仕様書に疑義が生じたとき、本仕様書により難い事由が生じた
とき、あるいは本仕様書に記載のない細部については、環境省担当官と速やか
に協議しその指示に従うこと。
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(別添)
1.報告書等の仕様及び記載事項
報告書等の仕様は、「環境物品等の調達の推進に関する基本方針」(平成 28 年 2
月 2 日閣議決定。以下「基本方針」という。)の「印刷」の判断の基準を満たすこ
と。
なお、「資材確認票」(基本方針 204 頁、表3参照)及び「オフセット印刷又は
デジタル印刷の工程における環境配慮チェックリスト」(基本方針 205 頁、表4参
照)を提出するとともに、印刷物にリサイクル適性を表示する必要がある場合は、
以下の表示例を参考に、裏表紙等に表示すること。
リサイクル適性の表示:印刷用の紙にリサイクルできます
この印刷物は、グリーン購入法に基づく基本方針における「印刷」に係る判断
の基準にしたがい、印刷用の紙へのリサイクルに適した材料[Aランク]のみを
用いて作製しています。
なお、リサイクル適性が上記と異なる場合は環境省担当官と協議の上、基本方
針(http://www.env.go.jp/policy/hozen/green/g-law/kihonhoushin.html)を参
考に適切な表示を行うこと。
英語サマリーについては、以下により作成すること。
(1) 以下の対訳集等を参考に、ネイティブチェックを経ること。
① 環境用語和英対訳集(EIC ネット http://www.eic.or.jp/library/dic/)
② 法令用語については、日本法令外国語訳データベースシステムの標準対訳
辞書(http://www.japaneselawtranslation.go.jp/)
(2)海外で参照されることを念頭に入力は半角で行い、全角文字や全角スペー
スは使用しないこと。特に以下に注意すること。
・丸数字は使用不可。「℃」→「degrees C」又は「degrees centigrade」
・記号はすべて半角。例:「“ ”」→「" "」、「`」「’」→「'」、「-」
→「-」
・化学物質は英文名+化学記号(半角の英数字)。1/4 文字にしない。二度
目以降は化学記号のみでも可。例:carbon dioxide (CO2)
・環境省の略称は「MOE」(大文字)
2.電子データの仕様
(1)Microsoft 社 Windows7 SP1 上で表示可能なものとする。
(2)使用するアプリケーションソフトについては、以下のとおりとする。
・文章; Microsoft 社 Word(ファイル形式は Word2010 以下)
・計算表;表計算ソフト Microsoft 社 Excel(ファイル形式は Excel2010 以下)
・画像;BMP 形式又は JPEG 形式
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( 3 )( 2 ) に よる 成 果 物 に 加 え、 「 PDF ファイル形式」による成果物を作成
すること。
(4)以上の成果物の格納媒体は DVD-R とする。事業年度及び事業名称等を収納ケ
ース及び DVD-R に必ずラベルにより付記すること。
(5)文字ポイント等、統一的な事項に関しては環境省担当官の指示に従うこと。
3.成果物の二次利用
(1)納品する成果物(研究・調査等の報告書)は、オープンデータ(二次利用可
能な状態)として公開されることを前提とし、環境省以外の第三者の知的財産
権が関与する内容を成果物に盛り込む場合は、①事前に当該権利保有者の了承
を得、②報告書内に出典を明記し、③当該権利保有者に二次利用の了承を得る
こと。
第三者の知的財産権が関与する内容の一部または全部について、二次利用の
了承を得ることが困難な場合等は、当該箇所や当該権利保有者等の情報を、以
下の URL からダウンロード出来る様式に必要事項を記入し提出すること。
(2)環境省が保有するオープンデータの情報を政府が運用するオープンデータの
ポータルサイト「データカタログサイト DATA.GO.JP(http://www.data.go.jp/)」
に掲載及び更新情報を反映させるためのデータに関する説明(メタデータ)に
ついて、成果物と併せて以下の URL からダウンロード出来る様式に必要事項を
記入し提出すること。
http://www.env.go.jp/kanbo/koho/opendata.html
4.その他
成果物納入後に請負者側の責めによる不備が発見された場合には、請負者は無償
で速やかに必要な措置を講ずること。
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