仕様書 [PDF 231.9 KB]

(別添2)
平成 28 年度日イラン環境セミナー実施支援業務に係る仕様書
1.件名
平成 28 年度日イラン環境セミナー実施支援業務
2.業務の目的
環境省は、イラン・イスラム共和国環境庁と、環境協力に関する覚書を、2014
年4月に締結し、同覚書に基づく環境政策対話を開催し、重点分野を、双方間で確認
し、協力分野を決めている。政策対話のフォローアップ活動として、イラン環境庁及
びその関係機関の人材育成を目的とし、イランと日本で、テクニカルセミナーを開催
する。本業務は、これらセミナーを効率的に開催し、効果的な人材育成の機会とする
為、請負者は環境省担当官の指示の下、以下の業務を行う。
イランで開催するセミナーについては、地方州を含む環境庁の中堅職員及び専門家
を対象とし、日本で開催するセミナーについては、地方州を含む環境庁の少人数の局
長・次長レベルを対象とし、政策策定や実施についての意見交換、また現場視察を踏
まえ、現場専門家との意見交換を目的とする。
3.業務の内容
I. イランでのテクニカルセミナー実施(中堅管理職、専門家対象)
請負者は環境省担当官の指示の下、以下の業務を行う。
なお、翻訳業務を担当する者については、環境協力に関する業務の経験があり、
テーマの内容等を理解できる基礎知識を有し、加えて相手国カウンターパート等と
の十分な意思疎通が可能なレベルの英語力を有する者が担当することとする。また、
現地カウンターパートとの調整に際してはペルシャ語でのコミュニケーションが
必要となる可能性があるため、必要に応じてペルシャ語での対応を支援する補助員
を配置することも可能とする。
なお、セミナーは分野(気候変動、生物多様性保全)毎に1度ずつ開催すること
とし、実施場所はイラン国内(ともにテヘランを想定)、現時点での実施時期は、
2017 年 1 月下旬(2泊5日・機中2泊程度、3泊6日程度・機中2泊を想定)を予
定しているが、相手国との調整等により計画が変更になる可能性がある。環境省担
当官と打合せの上、最終的な場所・時間等を決定する。
気候変動セッション
0日目
夜:東京発
機内
1日目
午前:テヘラン着
テヘラン
午後:準備会合、視察
2日目
セミナー1日目
テヘラン
1
3日目
セミナー2目目
機内
テヘラン発
4日目
東京着
生物多様性保全セッション
0日目
夜:東京発
機内
1日目
午前:テヘラン着
テヘラン
午後:準備会合
2日目
セミナー1日目
テヘラン
3日目
セミナー2日目
テヘラン
4日目
午前:視察
機内
午後:テヘラン発
5日目
東京着
① ロジ支援
セミナーのためにイランに訪問する、環境省担当官の定める専門家(3~6
級相当、計 7 名程度)の支援のため、イラン側政府や駐イラン・日本大使館等
との調整を行う。なお、専門家の現地派遣にかかる費用(旅費及び視察に関す
る費用やセミナー参加に対する謝金等)は請負者にて負担し、旅費については
国家公務員等の旅費に関する法律に準じ、謝金については、教授級には 7,900
円/日、助教級には 4,600 円/日を支払うものとする。
本業務全般の実施に当たっては、環境省担当官との事前打合せを3回程度行
い、環境省担当官の指示に従い、イラン側政府担当者や駐イラン・日本大使館
職員等との事前調整を行うものとする。本調整業務には、議題案の調整、現地
視察に関する情報の入手(視察はイラン政府側が手配予定)、イラン政府側の
提出資料の事前入手、参加者リストの入手等が含まれる。
また、専門家のイラン訪問に際しては、事前に行程情報等を取りまとめたロ
ジブック(日本語、A4 版 30 頁程度、カラーコピー、10 部)を作成し、事前に
手交する。
全ての業務を統括する責任者(1名)を派遣すること。なお、イラン人との
調整が必要なため、英語による十分なコミュニケーション能力を有すること。
ペルシャ語が話せない場合は、現地通訳者を雇うこと。
②通訳の手配
専門家が現地に滞在する間の同行通訳者2名程度(逐次通訳、日本語-ペル
シャ語、現地在住者を想定)につき、手配と費用の負担を行う。同行通訳実施
期間は4日間程度を想定し、その間に専門家が参加するセミナーで通訳を行う
こととする。なお、セミナーの言語は、英語であるが、英語に精通しない専門
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家の通訳のみを担当する。また、通訳については、環境分野の知識や経験を充
分有する者を雇用する。
③ 発表資料等の作成補助及び翻訳
専門家の発表資料案(会場で投影するパワーポイント資料や配付資料、専門
家の読み上げ原稿等)の作成に係る補助的業務(日本語原稿(A4 版 60 頁程度
を想定)を英訳する作業を含む。)を行う。なお、セミナーについては、基本、
英語での開催を予定しているところ、資料については、英語資料を作成する。
また、イラン側の発表資料についても、ペルシャ語で作成された書類(A4 版
60 頁程度を想定)については、セミナー開催の3日前までに和訳する。また、
英語で作成されたイラン側資料(A4 版 60 頁程度を想定)についても、後日和
訳した上で報告書に収録する。
また、日本及びイランの発表資料については、USBに全て入れ、セミナー
当日の開始前に、参加者全員に配布する(計 60 名程度)。
④録音及び写真撮影
セミナー内容について録音(PC で再生可能な形式に加工すること)を行う。
セミナー後、速やかに環境省に録音データを持ち込む。また、環境省担当官の
指示に従い、必要に応じて文字起こしを行い、翻訳を行う(英語またはペルシ
ャ語から日本語)。更に、環境省担当官が録音を行った録音物についても必要
に応じて文字起こしを行い、翻訳を行う(英語またはペルシャ語から日本語)。
※文字起こし及び翻訳分量:3 時間×3 回(合計 A4 版
45 枚程度)を想定。
セミナーの記録写真をデジタルカメラで撮影(20 枚程度)し、会議後、速や
かに環境省に DVD-R で納品する。
⑤概要報告書の作成
セミナーの議事概要(出席者名簿を含む)について英文で取りまとめた文書
(各セッション1日当たり2頁程度、計8頁程度)を作成し、会議の翌日に、
1部を環境省担当官に提出し、内容の確認を得る。また、各会議終了後2日以
内に1部を環境省担当官に提出し、確認を得る。必要に応じ、迅速に修正し、
環境省担当官に再度提出する。
⑥謝金の支払
業務の内容③のうち、資料作成に当たっては、参加する専門家からの助言と
調整が必要であり、その実施に当たって資料整理や分析等の実作業が発生する
ことが想定される。従って、専門家と連携をはかり、助言を受けながら本業務
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を実施するものとし、専門家が助言を行う為に要した実作業量に応じた謝金(1
時間当たり 4,600 円とし、計 42 人日。1人、1日3時間程度で、6日程度を想
定)の支払いを実施する。
⑦報告書の作成
セミナーの概要及び出席者名簿を取りまとめた文書、上記④、⑤で作成した
文書、発表資料を取りまとめたものをベースに、セミナーの報告書を作成する。
報告書には、業務内容も含む。和文の報告書(Ⅰ,Ⅱ,Ⅲ合わせて 150 頁程度)
10 部を提出する。
また、会議結果を広く周知することを目的として、Web ページに掲載可能な
結果概要(和文及び英文)を HTML 形式のファイルにて作成し、会議終了後1週
間以内に提出する。分量はA4換算1枚以上とし、体裁は、既存のホームペー
ジ(http://www.env.go.jp/earth/coop/coop/index.html)に合わせる。
II.
日本における環境政策セミナー(局長・次長級対象)
請負者は、環境省担当官の指示の下、以下の業務を行う。なお、本業務は日本語、
ペルシャ語、及び英語を使用する。
【日程】
分野別のチームに分かれて行動。但し、最初と最後は、全員が集合した協議とする。
(1)
生物多様性保全(阿寒国立公園等)
0日目
参加者、テヘラン発
機内
1日目
参加者、日本に到着
東京
2日目
環境省でのセミナー、意見交換(政策・制 釧路
度)、
夕方:釧路に移動(空路)
3日目
釧路から阿寒国立公園に移動(車両)
阿寒湖周辺
阿寒国立公園ビジターセンター(公園の管
理計画、施設計画・管理等の講義と意見交
換)
自治体、地域住民の取組み、住民による自
然再生事業の視察と意見交換等
4日目
自然環境及び希少種のモニタリング実施 阿寒湖周辺
状況、公園内の視察、エコツーリズム体験
地域文化(アイヌ文化、温泉文化等)との
連携。
5日目
東京に移動(空路)
東京
午後:今後のアクションプラン発表会(於
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環境省)
夕方:環境省関係者との working dinner
6日目
帰国
7日目
テヘラン着
(2)
気候変動対策(緩和、適応)
0日目
テヘラン発
1日目
参加者、日本に到着
2日目
機内
東京
環境省でのセミナー、意見交換(政策・制 東京
度)
東京都:排出権取引について
自動車業界の低炭素化の取組み(日産等)
3日目
北九州市に移動(空路)
北九州
北九州市の低炭素まちづくり計画の講義
と意見交換
アジア低炭素化センターにて意見交換
4日目
企業の低炭素化の取組み
北九州
地域住民の取組み
自然環境を使った緩和策等(郊外)
5日目
東京に移動(空路)
東京
今後のアクションプラン発表会(於環境
省)
夕方:環境省関係者との working dinner
6日目
帰国
7日目
テヘラン着
機内
*5日目の今後のアクションプラン発表会は、2分野、合同で開催する。
*上記日程は現時点の見込みであり、変更の可能性があることに留意すること。
請負者は、環境省担当官の指示の下、以下(1)~(5)のセミナー開催に必
要な業務を行う。なお、本業務の開催時期は2017年3月のうち6日程度(セ
ミナー1日、視察4日)、場所については東京の環境省等を想定する。
(1)セミナー参加者の招聘等に関する手続き
① イラン環境庁職員の招聘
セミナーに参加するイラン環境庁職員8名程度(局長・次長級(指定職相
当)2名、課長級(7級相当)6名を想定)。以下「イラン代表団」とする。)
が訪日するため、環境省担当官の指示の下、イラン代表団に関する情報の取
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りまとめを行う。イラン代表団への連絡等は、電子メール、電話等で行う。
② ビザ申請
イラン代表団のビザ申請に必要なサポート(申請に際し、必要な情報や書
類の提供等)を行い、書類をイラン環境庁の担当者宛に郵便により送付する。
また、必要なサポートは、電話及び電子メール等で行う。
③ 旅程管理、必要経費(宿泊費、食費等)の支払い等
イラン代表団について、滞在に係る準備手配、滞在中の旅程管理(羽田・
成田空港送迎、ホテルから会議場等への同行、視察の同行等)、イラン代表
団及び同行通訳者に係る旅費等の支払いを行う。なお、旅費等の支払いは、
「国家公務員等の旅費に関する法律」(昭和 25 年法律第 114 号)に準じて行
うものとする。ただし、日当については、交通費及び食費を別途支払うため、
支給しない。
(イ)航空券・航空運賃に関する事項
イラン代表団招聘にかかる費用(旅費及び視察に関する費用等)は請負
者にて負担し、旅費については国家公務員等の旅費に関する法律に準じる
こととする。
(ロ)会議出席者及び関係者の宿泊に関する事項
イラン代表団の宿泊先として、翌日の用務先(会議会場、視察先、羽田
空港等)へのアクセスを考慮した上で、外国政府の局長、次長級が宿泊す
るにふさわしい宿泊施設(朝食及び夕食付き)を確保し、部屋の割当の他、
宿泊施設側と必要な調整及び支払いを行う。イラン参加者の食事について
は、ハラール料理を準備する。
宿泊施設の選定に当たっては、予め環境省担当官と協議し、了解を得る
こと。なお、客室での通信費、飲食費、諸雑費等については、各自の自己
負担とするので、その旨周知徹底を図ること。
④ 送迎車両の借り上げ等
イラン代表団の羽田・成田空港及び宿泊施設からの送迎並びに視察等のた
め、車両を借り上げる。乗車人数は日によって異なる。なお、視察先は環境
省にて調整中であり、釧路、北九州、東京近郊を想定している。また、送迎
等に関し高速道路使用料、駐車料等が発生する場合には、その支払いも行う
こと。なお、運転中の万一の事故に備えるため、予め自動車保険契約(任意
保険)を結ぶものとする。
6
⑤ 発表資料の翻訳
日本側の発表資料について、ペルシャ語に翻訳する(A4 判 300 頁程度を想
定)。
⑥ 請負者の同行
請負者は1名以上、全日程において(イラン代表団の成田・羽田空港送迎
を含む)、イラン代表団に同行すること。
⑦ セミナーのプログラム案の作成
参加者の招聘に当たり、セミナーのプログラム案を作成し、環境省担当官
の指示の下で確定をする。
⑨ セミナーへの講師派遣及び謝金支払
各訪問先で、施設や施策の実施状況及び課題につき、説明を行う講師を手
配する。
各日につき教授級4名、助教級2名程度とし、計教授級 20 人日、助教級 10
人日程度。1日2時間を想定。教授級には謝金として 7,900 円/日、助教級
には 4,600 円/日を支払うものとする。なお、公務員の場合は、規則に基づ
き、謝金の支払いは行わない。
(2)セミナー開催の準備・運営等
環境政策セミナー(参加者 20 名程度)開催のために、以下の業務を行う。
①
会場配置
環境省担当官の指示に従い、セミナー開催のための会場設営を行う。
会場に配備する、プロジェクター・スクリーン・マイク等についても、請負者
にて確保する。
会議プレゼンテーション用に DVD マルチドライブ、Windows 7
SP1 以上、
Microsoft PowerPoint2007 以上、Microsoft Office2007 以上、Windows Media
Player 9、 Adobe Reader、Adobe Flash Player、Internet Explorer 8 以上及
びウィルス対策ソフトを備えたノートパソコンで USB メモリが使用可能なもの
を手配し、会議場に設置する。
また、午前・午後の会合前にミネラルウォーターを参加者全員(各回 20 名、
計 80 名分程度)に配置する。
② 通訳者の手配
環境省担当官と協議の上、セミナー、及び視察・協議に同席する通訳(ペ
ルシャ語⇔英語、またはペルシャ語⇔日本語)を2名程度手配する。逐次通
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訳者(英語⇔ペルシャ語または日本語⇔ペルシャ語)はセミナーに終日対応
し、会議だけではなく昼食時も通訳業務を行うこと。なお、本通訳は豊富な
通訳実績があり、環境分野に十分な知見のある者とする。
③ セミナー資料の複写、セット、配布、及びUSBでの配布(計8名を想定)
参加者配布用の資料を、参加者用として英語(またはペルシャ語)版8セ
ット、日本語版 10 セット準備し、発表会当日に、会議場において参加者の席
上に予め設置することにより配付する。資料の詳細は別途環境省担当官が指
示する(白黒 A4 版 30 頁・カラーA4 版 30 頁程度を想定)。
また、全ての研修資料をUSBに入れ、イラン側の参加者8名に配布。環
境省には、USB2本を提出する。
④ 録音及び写真撮影
セミナーでの発言について録音(PC で再生可能な形式に加工すること)を
行う。設立会議終了後、速やかに環境省に録音データを持ち込む。また、環
境省担当官の指示に従い、必要に応じて文字起こし及び翻訳を行う。また、
環境省担当官が録音を行った録音物についても必要に応じて文字起こし及び
翻訳を行う。
※文字起こし及び翻訳分量:3 時間×4 回(合計 A4 版
60 枚程度)を想定。
また、セミナーの記録写真をデジタルカメラで撮影(20 枚程度)し、会議
後、速やかに環境省に DVD-R で納品する。
⑤ 昼食
昼食時にも会合を行うものとし、昼食を弁当形式(1人当たり税抜き 2,000
円を上限とし、飲み物は別途手配する。)で参加者全員分(各日 20 名×5 日
間、計 100 名分程度)用意し、費用の支払いを行う。
⑥ 視察に係る業務
環境関連施設等の視察を行うために、各関係機関との連絡調整の他、以下
の業務を行う。
A.
関係機関・関係者との連絡調整
B. 現地の下見(日帰りを想定)
C. 視察スケジュール等の調整
D. 車両借り上げ
E. 視察への同行(各種連絡調整含む)
⑦ 環境省幹部主催による working dinner
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5日目の夕方、東京都内のホテル内で working dinner を開催する。個室で
の着席式を想定。イラン側、日本側共に、8名ずつの参加を想定。日本側参
加者については、環境省担当官と協議して決めること。
(3)イラン用英文ロジブック作成
セミナー開催前にイラン代表団にロジスティック情報を提供するため、会議
スケジュール、会場及びホテル情報、交通情報、各行事の概略、その他必要情
報を含めた英文のロジブック(10 頁程度)を 8 部作成し、電子メールにて事前
に送付し、羽田空港到着時にイラン代表団全員に手交する。
(4)全体的な連絡調整
上記業務を滞りなく行うため、環境省担当官及びイラン代表団との総合的な
連絡調整(電話・メール等による連絡、会場下見・打ち合わせを含む)を適宜
行い、業務を円滑に実施する。
(5)報告書等の作成
① セミナーの概要及び出席者名簿を取りまとめた文書(概要 12 頁程度)を英文
で作成し、会議後2日以内に1部提出をする。内容については、作成後、環
境省担当官の確認を受け、必要に応じ、早急に修正したものを提出する。
② ①で作成したセミナー概要、会議録((2)④の録音データに基づき和文で
テープ起こしを行ったもの)及び関連資料を時系列的に編集し、業務の内容
について取りまとめた和文の報告書(Ⅰ,Ⅱ,Ⅲ合わせて 150 頁程度)を作成し、
10 部提出する。
③ 会議結果を広く周知することを目的として、Web ページに掲載可能な結果概
要(和文及び英文)を HTML 形式のファイルにて作成し、会議終了後1週間以内
に提出する。分量はA4換算1枚以上とし、体裁は、既存のホームページ
(http://www.env.go.jp/earth/coop/coop/index.html)に合わせる。
III.
調査研究(気候変動、生物多様性保全)
上記セミナーで取り上げる2つのテーマ(気候変動、生物多様性保全)について、
環境省担当官の指示の下、調査研究を行い、今後、環境省とイラン環境庁間で実施し
うる協力案件及び活動等について、提案することを目的に、情報収集と分析を行い、
報告書を作成する。
なお、調査研究については、上記の2つのセミナー中に参加する参加者及びセミナ
ーで活用する資料を活用する。また、その他、日本及びインターネットで収集可能な
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文献及び国際協力機構(JICA)等が所有する情報をもとに、調査を行う。気候変
動分野については、NDC(国別約束草案)の実施状況等も含めることとする。
報告書については、現状(政府及び関係機関等の取組み)、課題、イラン側への提
案、イラン環境庁と日本環境省間の協力のための提言等を含める。また、収集した関
連資料を取りまとめ、和文の報告書(Ⅰ,Ⅱ,Ⅲ合わせて 150 頁程度)を作成し、10
部提出する。
4.業務の実施方法
(1)業務実施体制の整備
本業務の実施に当たっては、以下の人員を配置すること。また、準備を含む本業務
実施全期間中は、環境省担当官と常に連絡が取れる体制とし、環境省担当官からの要
請があった場合には、環境省及び環境省担当官が指定した関連施設に速やかに来るこ
とができる体制にあること。本業務契約締結後、業務責任者の氏名・役職、業務担当
者の役割分担、業務担当者数等を表にまとめて環境省担当官へ提出すること。
①環境省との本業務に関する連絡・調整等を円滑に行うと共に、本業務支援要員を
総括する責任者を1名配置すること。当該責任者は準備を含む全ての期間を通じて同
一人物とする。当該責任者及び担当者は、国際会議の企画・運営・調整の請負業務を
行うのに十分な英語能力(TOEIC800 点以上等)またはペルシャ語能力を有すること。
(能力を証明する書類については、写しを本業務契約後に環境省担当官へ提出するこ
と。)また、国際セミナーまたは国際会議の運営を統括的な立場で業務に従事した実
績(少なくとも2件以上)及び、環境分野についての調査研究実績を有する者とする
こと。(実績を証明する書類については、契約書等の写し及び一覧(会議名及び発注
元名称/調査研究案件名及び発注元名)を、本業務契約締結後に環境省担当官へ提出
すること。何れも記載する件数は 10 件までとする。)
②海外からの外国人の訪日手続き及び本邦での接遇業務実績を十分有する者。
③イラン代表団と招聘に関する手続き等において連絡調整することができる英語
又はペルシャ語の能力を有する者。
④議事録等の会議資料を作成するに当たり、十分な英語能力(TOEIC800 点以上等)
を有する者。
※なお、②と③は同一人物でも構わない。
5.業務履行期限
平成 29 年 3 月 24 日まで。
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6.成果物
紙媒体:報告書
10 部(A4版
150 頁程度)
電子媒体:報告書の電子データを収納した DVD-R
2式
報告書等(業務上発生するパンフレット・冊子等の印刷物を含む。)及びその電子
データの仕様及び記載事項等は、別添によること。
提出場所:環境省地球環境局国際連携課国際協力室
7.著作権等の扱い
(1)成果物に関する著作権、著作隣接権、商標権、商品化権、意匠権及び所有権(以
下「著作権等」という。)は、環境省が保有するものとする。
(2)請負者は、自ら制作・作成した著作物に対し、いかなる場合も著作者人格権を
行使しないものとする。
(3)成果物の中に請負者が権利を有する著作物等(以下「既存著作物」という。)
が含まれている場合、その著作権は請負者に留保されるが、可能な限り、環境省
が第三者に二次利用することを許諾することを含めて、無償で既存著作物の利用
を許諾する。
(4)成果物の中に第三者の著作物が含まれている場合、その著作権は第三者に留保
されるが、請負者は可能な限り、環境省が第三者に二次利用することを許諾する
ことを含めて、第三者から利用許諾を取得する。
(5)成果物納品の際には、第三者が二次利用できる箇所とできない箇所の区別がつ
くように留意するものとする。
(6)納入される成果物に既存著作物等が含まれる場合には、請負者が当該既存著作
物の使用に必要な費用の負担及び使用許諾契約等に係る一切の手続を行うもの
とする。
8.情報セキュリティの確保
請負者は、下記の点に留意して、情報セキュリティを確保するものとする。
(1) 請負者は、請負業務の開始時に、請負業務に係る情報セキュリティ対策とそ
の実施方法及び管理体制について環境省担当官に書面で提出すること。
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(2) 請負者は、環境省担当官から要機密情報を提供された場合には、当該情報の
機密性の格付けに応じて適切に取り扱うための措置を講ずること。また、請負
業務において請負者が作成する情報については、環境省担当官からの指示に応
じて適切に取り扱うこと。
(3) 請負者は、環境省情報セキュリティポリシーに準拠した情報セキュリティ対
策の履行が不十分と見なされるとき又は請負者において請負業務に係る情報
セキュリティ事故が発生したときは、必要に応じて環境省担当官の行う情報セ
キュリティ対策に関する監査を受け入れること。
(4) 請負者は、環境省担当官から提供された要機密情報が業務終了等により不要
になった場合には、確実に返却し又は廃棄すること。また、請負業務において
請負者が作成した情報についても、環境省担当官からの指示に応じて適切に廃
棄すること。
(5) 請負者は、請負業務の終了時に、本業務で実施した情報セキュリティ対策を
報告すること。
(参考)環境省情報セキュリティポリシー
http://www.env.go.jp/other/gyosei-johoka/sec-policy/full.pdf
9.その他
(1)請負者は、本仕様書に疑義が生じたとき、本仕様書により難い事由が生じたと
き、あるいは本仕様書に記載のない細部については、環境省担当官と速やかに協
議しその指示に従うこと。
(2)静的コンテンツのみのホームページ作成に当たっては、「環境省ウェブサイト
作成ガイドライン」及び受注後に提供される「環境省ホームページ対応基準書」
に基づくこと。また、「環境省ウェブサイト作成ガイドライン」は以下の URL に
おいて公開している。
http://www.env.go.jp/other/gyosei-johoka/web_gl/
(3)会議運営を含む業務にあっては、「環境物品等の調達の推進に関する基本方針」
(平成 28 年2月2日閣議決定。)の「会議運営」の判断の基準を満たすこと。
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(別添)
1.報告書等の仕様及び記載事項
報告書等の仕様は、「環境物品等の調達の推進に関する基本方針」(平成 28 年2
月2日閣議決定。以下「基本方針」という。)の「印刷」の判断の基準を満たすこと。
なお、「資材確認票」(基本方針 204 頁、表3参照)及び「オフセット印刷又はデジ
タル印刷の工程における環境配慮チェックリスト」(基本方針 205 頁、表4参照)を
提出するとともに、印刷物にリサイクル適性を表示する必要がある場合は、以下の表
示例を参考に、裏表紙等に表示すること。
リサイクル適性の表示:印刷用の紙にリサイクルできます
この印刷物は、グリーン購入法に基づく基本方針における「印刷」に係る判断の基準
にしたがい、印刷用の紙へのリサイクルに適した材料[Aランク]のみを用いて作製
しています。
なお、リサイクル適性が上記と異なる場合は環境省担当官と協議の上、基本方針
(http://www.env.go.jp/policy/hozen/green/g-law/kihonhoushin.html)を参考に
適切な表示を行うこと。
英語サマリーについては、以下により作成すること。
(1)
以下の対訳集等を参考に、ネイティブチェックを経ること。
① 環境用語和英対訳集(EIC ネット http://www.eic.or.jp/library/dic/)
② 法令用語については、日本法令外国語訳データベースシステムの標準対訳辞
書(http://www.japaneselawtranslation.go.jp/)
(2)海外で参照されることを念頭に入力は半角で行い、全角文字や全角スペースは
使用しないこと。特に以下に注意すること。
・丸数字は使用不可。「℃」→「degrees C」又は「degrees centigrade」
・記号はすべて半角。例:「“ ”」→「" "」、「`」「’」→「'」、「-」→
「-」
・化学物質は英文名+化学記号(半角の英数字)。1/4 文字にしない。二度目以
降は化学記号のみでも可。例:carbon dioxide (CO2)
・環境省の略称は「MOE」(大文字)
2.電子データの仕様
(1)Microsoft 社 Windows7 SP1 上で表示可能なものとする。
(2)使用するアプリケーションソフトについては、以下のとおりとする。
・文章; Microsoft 社 Word(ファイル形式は Word2010 以下)
・計算表;表計算ソフト Microsoft 社 Excel(ファイル形式は Excel2010 以下)
・画像;BMP 形式又は JPEG 形式
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(3)(2)による成果物に加え、「PDF ファイル形式」による成果物を作成するこ
と。
(4)以上の成果物の格納媒体は DVD-R 等とする。事業年度及び事業名称等を収納ケ
ース及び DVD-R 等に必ずラベルにより付記すること。
(5)文字ポイント等、統一的な事項に関しては環境省担当官の指示に従うこと。
3.その他
成果物納入後に請負者側の責めによる不備が発見された場合には、請負者は無償で速
やかに必要な措置を講ずること。
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