仕様書 [PDF 131.3 KB]

(別添2)
平成 28 年度オオタカの保護管理に係る情報収集・調査業務
仕様書
1.件名
平成 28 年度オオタカの保護管理に係る情報収集・調査業務
2.業務の目的
種の保存法に基づく国内希少野生動植物種に指定されているオオタカについて、指定
解除が検討されている。一方で、指定解除後のオオタカについては、鳥獣保護管理法上
での保護管理に向けた取扱いをまだ定められていないことから、本業務では、オオタカ
の取扱いの検討において必要となる全国でのオオタカの生息調査の実施体制の整備状況
及びオオタカが与える被害実態について情報収集する調査を実施するもの。
3.業務の内容
(1)各都道府県におけるオオタカ生息数等調査の実施実態のとりまとめ
平成 26 年度に環境省自然環境局野生生物課希少種保全推進室が各都道府県野生生
物業務担当部局を通じて入手したオオタカの生息数、営巣数及びそれらの推移に関す
る情報に係る資料※注を基にして、各都道府県で実施しているオオタカの生息状況調査
について、対象及び方法(分布把握調査、生息数調査、営巣・繁殖状況調査等)、調
査主体及び調査実施者(委託・請負事業の場合の受注者)、調査範囲(全県対象、一
部対象等)、調査時期(最終調査年)、調査頻度(毎年調査、隔年調査等)に関する
とりまとめを行い、都道府県別の調査個票と全都道府県を比較した一覧表を作成する。
とりまとめに当たっては、オオタカの生息数等調査に関する専門家等3名程度に対
してヒアリングを実施し(各1回程度、1回当たり3時間程度によるヒアリングを想
定)、一覧表への記載事項に係る詳細の確認や記載事項の補完に係る情報収集を行う
ものとする。請負者は、専門家等に対して謝金(1時間当たり 6,100 円)の支払いを
行う。
なお、個票及び一覧表の項目設定や書式、ヒアリング対象者の選定については、案
を作成の上、環境省担当官と調整し、決定するものとする。
※注:36 都道府県からの提供資料がある。提供資料の種類は、調査報告書、分布マッ
プ、観察結果一覧等であり、提出した都道府県により資料の種類は異なる。
(2)各都道府県におけるオオタカによる被害実態把握調査
猛禽類によるレース鳩の被害が報告されていることから、全国的な被害実態を把握
するため、一般社団法人日本鳩レース協会の各地区連盟(全国に 66 箇所)に対して被
害実態把握のためのアンケートを郵送回収方式で実施し、アンケートの作成、印刷、
発送、回収・とりまとめを行う。
アンケートは A4 用紙 2 枚程度とする。アンケート項目は猛禽類によるレース鳩の
-1-
被害実態及び対策等被害防除方法に係る事項を主とし、アンケート項目及びとりまと
め方法等の詳細については、一般社団法人日本鳩レース協会事務局(東京都台東区)
に聞き取り調査を行った上で、環境省担当官と調整し、決定するものとする。
なお、集計に使用した電子データも納品することとする。
(3)鳩舎における被害実態把握調査
鳩舎において猛禽類による被害が発生すると報告されていることから、その実態を
把握するため、一般社団法人日本鳩レース協会の八郷国際委託鳩舎(茨城県石岡市)
の管理者に対する聞き取り調査を行うとともに、鳩舎周辺の踏査を実施する(1 回、1
日程度)。
聞き取り項目は、猛禽類によるレース鳩の被害実態及び対策等被害防除方法とし、
聞き取り項目及び踏査の計画を環境省担当官と調整の上、決定する。
(4)実態把握調査の課題整理及び次年度以降の調査手法の提案
(1)~(3)のとりまとめや調査を踏まえ、次年度以降のオオタカの生息調査の
実施体制の整備状況の把握や、オオタカによる被害実態の把握を進めるための調査実
施に向けた課題を整理し、新たな調査手法の提案を行う。
(5)打合せ
打合せは初回及び報告書案作成前の実施を想定し、必要に応じて中間打合せを実施
する。開催場所は環境省自然環境局野生生物課(東京都千代田区)を基本とする。
(6)とりまとめ
(1)~(5)の結果をとりまとめ、報告書を作成する。
4.業務履行期限
平成 29 年3月 24 日まで
5.成果物
紙媒体:報告書 5 部(A4判 50 頁程度)及び回収アンケートの原本
電子媒体:報告書の電子データ及びアンケート集計データを収納した DVD-R
提出場所 環境省自然環境局野生生物課鳥獣保護管理室
2式
6.著作権等の扱い
(1)成果物に関する著作権、著作隣接権、商標権、商品化権、意匠権及び所有権(以下
「著作権等」という。)は、環境省が保有するものとする。
(2)請負者は、自ら制作・作成した著作物に対し、いかなる場合も著作者人格権を行使
しないものとする。
(3)成果物の中に請負者が権利を有する著作物等(以下「既存著作物」という。)が含
-2-
まれている場合、その著作権は請負者に留保されるが、可能な限り、環境省が第三者
に二次利用することを許諾することを含めて、無償で既存著作物の利用を許諾する。
(4)成果物の中に第三者の著作物が含まれている場合、その著作権は第三者に留保され
るが、請負者は可能な限り、環境省が第三者に二次利用することを許諾することを含
めて、第三者から利用許諾を取得する。
(5)成果物納品の際には、第三者が二次利用できる箇所とできない箇所の区別がつくよ
うに留意するものとする。
(6)納入される成果物に既存著作物等が含まれる場合には、請負者が当該既存著作物の
使用に必要な費用の負担及び使用許諾契約等に係る一切の手続を行うものとする。
7.情報セキュリティの確保
請負者は、下記の点に留意して、情報セキュリティを確保するものとする。
(1)請負者は、請負業務の開始時に、請負業務に係る情報セキュリティ対策とその実施
方法及び管理体制について環境省担当官に書面で提出すること。
(2)請負者は、環境省担当官から要機密情報を提供された場合には、当該情報の機密性
の格付けに応じて適切に取り扱うための措置を講ずること。
また、請負業務において請負者が作成する情報については、環境省担当官からの指
示に応じて適切に取り扱うこと。
(3)請負者は、環境省情報セキュリティポリシーに準拠した情報セキュリティ対策の履
行が不十分と見なされるとき又は請負者において請負業務に係る情報セキュリティ事
故が発生したときは、必要に応じて環境省担当官の行う情報セキュリティ対策に関す
る監査を受け入れること。
(4)請負者は、環境省担当官から提供された要機密情報が業務終了等により不要になっ
た場合には、確実に返却し又は廃棄すること。
また、請負業務において請負者が作成した情報についても、環境省担当官からの指
示に応じて適切に廃棄すること。
(5)請負者は、請負業務の終了時に、本業務で実施した情報セキュリティ対策を報
告すること。
(参考)環境省情報セキュリティポリシー
http://www.env.go.jp/other/gyosei-johoka/sec-policy/full.pdf
8.その他
(1)請負者は、本仕様書に疑義が生じたとき、本仕様書により難い事由が生じたとき、
あるいは本仕様書に記載のない細部については、環境省担当官と速やかに協議しその
指示に従うこと。
(2)本業務を行うに当たって、入札参加希望者は、必要に応じて3(1)で調査対象と
している「オオタカの生息数、営巣数及びそれらの推移に関する情報に係る資料」に
ついて、所定の手続きを経て環境省内で閲覧することを可能とする。
資料閲覧を希望する者は、以下の連絡先に予め連絡の上、訪問日時及び閲覧希望資
料を調整すること。
-3-
ただし、コピーや写真撮影等の行為は禁止する。また、閲覧を希望する資料であっ
ても、情報セキュリティ保護等の観点から、提示できない場合がある。
連絡先:環境省自然環境局野生生物課鳥獣保護管理室(TEL:03-5521-8285)
-4-
(別添)
1.報告書等の仕様及び記載事項
報告書等の仕様は、「環境物品等の調達の推進に関する基本方針」(平成 28 年2月2
日閣議決定。以下「基本方針」という。)の「印刷」の判断の基準を満たすこと。
なお、「資材確認票」(基本方針 204 頁、表3参照)及び「オフセット印刷又はデジタ
ル印刷の工程における環境配慮チェックリスト」(基本方針 205 頁、表4参照)を提出す
るとともに、印刷物にリサイクル適性を表示する必要がある場合は、以下の表示例を参考
に、裏表紙等に表示すること。
リサイクル適性の表示:印刷用の紙にリサイクルできます
この印刷物は、グリーン購入法に基づく基本方針における「印刷」に係る判断の基準
にしたがい、印刷用の紙へのリサイクルに適した材料[Aランク]のみを用いて作製し
ています。
なお、リサイクル適性が上記と異なる場合は環境省担当官と協議の上、基本方針
(http://www.env.go.jp/policy/hozen/green/g-law/kihonhoushin.html)を参考に適切な
表示を行うこと。
2.電子データの仕様
(1)Microsoft 社 Windows7 SP1 上で表示可能なものとする。
(2)使用するアプリケーションソフトについては、以下のとおりとする。
・文章;Microsoft 社 Word(ファイル形式は Word2010 以下)
・計算表;表計算ソフト Microsoft 社 Excel(ファイル形式は Excel2010 以下)
・画像;BMP 形式又は JPEG 形式
( 3 ) (2)による成果物に加え、「PDF ファイル形式」による成果物を作成すること。
(4)以上の成果物の格納媒体は DVD-R とする。事業年度及び事業名称等を収納ケース及
び DVD-R に必ずラベルにより付記すること。
(5)文字ポイント等、統一的な事項に関しては環境省担当官の指示に従うこと。
3.その他
成果物納入後に請負者側の責めによる不備が発見された場合には、請負者は無償で速や
かに必要な措置を講ずること。
-5-