仕様書 [PDF 170.6 KB]

(別添2)
平成28年度アジアにおける国立公園等の保護地域の協働型管理運営の推進
に関する調査等業務仕様書
1.業務の目的
保護地域の管理水準の向上や保護地域面積の拡大は世界的な重要課題とされて
おり、生物多様性条約(CBD)の愛知目標にも、2020年までに「少なくとも陸域の
17%、海域の10%を保護地域に指定する」ことや「保護地域を効果的、衡平に管理
する」こと等が掲げられている(目標11)。しかし、当該目標の達成に向けては「進
展が不十分」と評価されており、とりわけアジア地域の保護地域指定面積は世界平
均も大幅に下回っている状況で、一層の対策強化が必要となっている。
このような中、我が国の主導により、アジアにおける保護地域の連携のための枠
組みである「アジア保護地域パートナーシップ(以下「APAP」という。)」が平成26
年11月に発足した。
本業務は、APAP の活動の一環として、①アジアの保護地域の協働型管理運営の現
状やベストプラクティスに関する調査、②アジア各国の行政官を対象とした保護地
域の協働型管理運営に関するワークショップ等を実施し、これにより我が国を含む
アジアにおける保護地域の管理水準の向上を図ることを目的とする。
2.業務の内容
(1)アジアの保護地域の協働型管理運営に関する調査
アジアにおける保護地域の協働型管理運営について、現状、課題、ベストプラ
クティス等の整理及び分析を行う。調査対象国は、アジア保護地域パートナーシッ
プの参加国11カ国(バングラデシュ、ブータン、韓国、モンゴル、ネパール、パ
キスタン、ベトナム、ミャンマー、カンボジア、インド、スリランカ)と、APAP
参加予定のマレーシア及び中国を想定する。
具体的には、既存の文献やホームページ等の情報収集を行った上で、調査票を
作成し調査対象国からの回答を得ることで、調査対象国の保護地域における協働型
管理運営の実態や課題等を整理する。
なお、具体的な内容については環境省担当官と相談の上で決定すること。
(2)ワークショップの開催
APAP 参加国(及び参加を宣言した国)の情報共有と能力開発を目的として、以
下のとおり保護地域の協働型管理運営に関するワークショップを開催する。
本ワークショップでは、富士箱根伊豆国立公園における協働型管理運営やその
他の取組を事例として、同国立公園の現地視察や関係者との意見交換を通じて課題
解決の手法を学ぶとともに、参加者の自国における協働型管理運営の課題を共有・
議論する。
-1-
【ワークショップの概要(案)】
日
程:平成 29 年2月末頃(3日間程度)
開催地:富士箱根伊豆国立公園
参加者:アジア保護地域パートナーシップ参加国及び参加宣言国(バングラデ
シュ、ブータン、韓国、モンゴル、ネパール、パキスタン、ベトナム、
ミャンマー、カンボジア、インド、スリランカ、中国、マレーシアを
想定)から各2名程度
ワークショップ開催に係る事務全般は、環境省担当官と内容相談の上、請負者
が行うこととする。
3日間程度の日程のうち、2日程度を会議室での講義・討論等、1日程度を現
地視察及び現地関係者との意見交換等に用いることとし、国内及び海外の有識者
(国内4名、海外3名程度(タイ、マレーシア、フィリピンを想定)を想定)を講師
として招聘すること。
請負者は、環境省担当官と相談の上、各国からの参加者の決定、参加者及び海
外講師のビザ発給支援書類の作成等、参加者及び講師への旅費の支払い(6~3 級
相当を想定。「国家公務員等の旅費に関する法律」に従って支給すること。)、講
師への謝金の支払い(1名につき1日当たり 17,700 円)、参加者及び講師の宿泊
施設の確保(富士箱根伊豆国立公園内又は近郊)、会議室の確保(富士箱根伊豆国
立公園内又は近郊、30 名程度収容)、マイク・プロジェクター等必要な機材の確
保、現地視察用の車両の借上、ワークショッププログラムの作成及び関係者との調
整、ワークショップ資料の作成(A4 両面、50 頁程度(英訳 30 頁程度を含む)、25
部程度を想定)、ワークショップ当日の円滑な運営、日本語及び英語による議事記
録の作成等を行うこと。
また、ワークショップ期間中、参加者に昼食及び午前と午後各1回のコーヒー
等のリフレッシュメント(30 名程度)を毎日提供するとともに、最終日の夜には
レセプション(30 名程度)を開催すること。
なお、ワークショップでの使用言語は英語とし、視察等対応のため、日英の通
訳を2名程度確保すること。
(3)成果のとりまとめ
上記を踏まえ、アジアの保護地域における協働型管理運営の推進に資する情報
を整理した報告書をとりまとめる(日本語、100 頁程度)。
3.業務履行期限
平成 29 年 3 月 24 日(金)
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4.成果物
紙媒体:報告書
15 部(A4版 100 頁程度)
電子媒体:報告書の電子データを収納した DVD-R2式
※報告書等(業務上発生するパンフレット・冊子等の印刷物を含む。)及びその
電子データの仕様及び記載事項は、別添によること。
※提出場所は環境省自然環境局国立公園課とする。
5.著作権等の扱い
(1)成果物に関する著作権、著作隣接権、商標権、商品化権、意匠権及び所有権
(以下「著作権等」という。)は、環境省が保有するものとする。
(2)請負者は、自ら制作・作成した著作物に対し、いかなる場合も著作者人格権
を行使しないものとする。
(3)成果物の中に請負者が権利を有する著作物等(以下「既存著作物」という。)
が含まれている場合、その著作権は請負者に留保されるが、可能な限り、環境
省が第三者に二次利用することを許諾することを含めて、無償で既存著作物の
利用を許諾する。
(4)成果物の中に第三者の著作物が含まれている場合、その著作権は第三者に留
保されるが、請負者は可能な限り、環境省が第三者に二次利用することを許諾
することを含めて、第三者から利用許諾を取得する。
(5)成果物納品の際には、第三者が二次利用できる箇所とできない箇所の区別が
つくように留意するものとする。
(6)納入される成果物に既存著作物等が含まれる場合には、請負者が当該既存著
作物の使用に必要な費用の負担及び使用許諾契約等に係る一切の手続を行う
ものとする。
6.情報セキュリティの確保
請負者は、下記の点に留意して、情報セキュリティを確保するものとする。
(1)
請負者は、請負業務の開始時に、請負業務に係る情報セキュリティ対策
とその実施方法及び管理体制について環境省担当官に書面で提出するこ
と。
(2)
請負者は、環境省担当官から要機密情報を提供された場合には、当該情
報の機密性の格付けに応じて適切に取り扱うための措置を講ずること。
また、請負業務において請負者が作成する情報については、環境省担当
官からの指示に応じて適切に取り扱うこと。
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(3)
請負者は、環境省情報セキュリティポリシーに準拠した情報セキュリテ
ィ対策の履行が不十分と見なされるとき又は請負者において請負業務に係
る情報セキュリティ事故が発生したときは、必要に応じて環境省担当官の
行う情報セキュリティ対策に関する監査を受け入れること。
(4)
請負者は、環境省担当官から提供された要機密情報が業務終了等により
不要になった場合には、確実に返却し又は廃棄すること。
また、請負業務において請負者が作成した情報についても、環境省担当
官からの指示に応じて適切に廃棄すること。
(5)
請負者は、請負業務の終了時に、本業務で実施した情報セキュリティ
対策を報告すること。
(参考)環境省情報セキュリティポリシー
http://www.env.go.jp/other/gyosei-johoka/sec-policy/full.pdf
7.その他
(1)請負者は、本仕様書に疑義が生じたとき、本仕様書により難い事由が生じた
とき、あるいは本仕様書に記載のない細部については、環境省担当官と速やか
に協議しその指示に従うこと。
(2)会議運営を含む業務にあっては、「環境物品等の調達の推進に関する基本
方針」(平成 28 年 2 月 2 日閣議決定)の「会議運営」の判断の基準を満たすこと。
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(別添)
1.報告書等の仕様及び記載事項
報告書等の仕様は、「環境物品等の調達の推進に関する基本方針」(平成 28 年 2
月 2 日閣議決定。以下「基本方針」という。)の「印刷」の判断の基準を満たすこ
と。
なお、「資材確認票」(基本方針 204 頁、表3参照)及び「オフセット印刷又は
デジタル印刷の工程における環境配慮チェックリスト」(基本方針 205 頁、表4参
照)を提出するとともに、印刷物にリサイクル適性を表示する必要がある場合は、
以下の表示例を参考に、裏表紙等に表示すること。
リサイクル適性の表示:印刷用の紙にリサイクルできます
この印刷物は、グリーン購入法に基づく基本方針における「印刷」に係る判断
の基準にしたがい、印刷用の紙へのリサイクルに適した材料[Aランク]のみを
用いて作製しています。
なお、リサイクル適性が上記と異なる場合は環境省担当官と協議の上、基本方
針(http://www.env.go.jp/policy/hozen/green/g-law/kihonhoushin.html)を参
考に適切な表示を行うこと。
英語サマリーについては、以下により作成すること。
(1) 以下の対訳集等を参考に、ネイティブチェックを経ること。
① 環境用語和英対訳集(EIC ネット http://www.eic.or.jp/library/dic/)
② 法令用語については、日本法令外国語訳データベースシステムの標準対訳
辞書(http://www.japaneselawtranslation.go.jp/)
(2)海外で参照されることを念頭に入力は半角で行い、全角文字や全角スペー
スは使用しないこと。特に以下に注意すること。
・丸数字は使用不可。「℃」→「degrees C」又は「degrees centigrade」
・記号はすべて半角。例:「“ ”」→「" "」、「`」「’」→「'」、「-」
→「-」
・化学物質は英文名+化学記号(半角の英数字)。1/4 文字にしない。二度
目以降は化学記号のみでも可。例:carbon dioxide (CO2)
・環境省の略称は「MOE」(大文字)
2.電子データの仕様
(1)Microsoft 社 Windows7 SP1 上で表示可能なものとする。
(2)使用するアプリケーションソフトについては、以下のとおりとする。
・文章; Microsoft 社 Word(ファイル形式は Word2010 以下)
・計算表;表計算ソフト Microsoft 社 Excel(ファイル形式は Excel2010 以下)
・画像;BMP 形式又は JPEG 形式
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( 3 )( 2 ) に よる 成 果 物 に 加 え、 「 PDF ファイル形式」による成果物を作成
すること。
(4)以上の成果物の格納媒体は DVD-R とする。事業年度及び事業名称等を収納ケ
ース及び DVD-R に必ずラベルにより付記すること。
(5)文字ポイント等、統一的な事項に関しては環境省担当官の指示に従うこと。
3.成果物の二次利用
(1)納品する成果物(研究・調査等の報告書)は、オープンデータ(二次利用可
能な状態)として公開されることを前提とし、環境省以外の第三者の知的財産
権が関与する内容を成果物に盛り込む場合は、①事前に当該権利保有者の了承
を得、②報告書内に出典を明記し、③当該権利保有者に二次利用の了承を得る
こと。
第三者の知的財産権が関与する内容の一部または全部について、二次利用の
了承を得ることが困難な場合等は、当該箇所や当該権利保有者等の情報を、以
下の URL からダウンロード出来る様式に必要事項を記入し提出すること。
(2)環境省が保有するオープンデータの情報を政府が運用するオープンデータの
ポータルサイト「データカタログサイト DATA.GO.JP(http://www.data.go.jp/)」
に掲載及び更新情報を反映させるためのデータに関する説明(メタデータ)に
ついて、成果物と併せて以下の URL からダウンロード出来る様式に必要事項を
記入し提出すること。
http://www.env.go.jp/kanbo/koho/opendata.html
4.その他
成果物納入後に請負者側の責めによる不備が発見された場合には、請負者は無償
で速やかに必要な措置を講ずること。
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