(別添2) 平成 28 年度 公共関与産業廃棄物処理施設における リスク管理手法等調査検討業務仕様書 1.件名 平成 28 年度 公共関与産業廃棄物処理施設におけるリスク管理手法等調査検討業務 2.業務の目的 産業廃棄物については、民間企業を中心として適正な処理体制を確保することが基本 であるが、産業廃棄物処理施設は一般的に迷惑施設と捉えられ、その設置に当たって周 辺住民等から反対されることが多く、施設の設置が困難な状況となっている。特に、産 業廃棄物の最終処分場は設置許可件数・残余容量ともに減少傾向にある。このように、 民間事業者のみでは適正な処理を確保することが困難な場合には、廃棄物処理センター 等の公共関与主体を活用して廃棄物処理施設の整備を図ることが、廃棄物の適正な処理 体制を確保する有効な解決策のひとつであると考えられる。 本調査は、産業廃棄物処理施設の維持管理に係る技術上及び経営上のリスク管理に係 る現況等を把握しその改善に向けた方策を検討するとともに、都道府県政令市が作成し 保管する指定区域台帳の記載事項を収集し跡地利用の基礎資料として取りまとめること により、新たな産業廃棄物処理施設の整備の促進に資することを目的とする。 3.業務の内容 (1)廃棄物処理センターにおけるコンプライアンス確保等に係る現況調査 平成 28 年 7 月に、一部の廃棄物処理センターにおいて測定データを不正に操作し た事案が発覚し、地域住民の公共関与産業廃棄物処理施設に対する信頼を確保するた めのコンプライアンスのあり方が問われている。このため、平成 28 年4月現在におい て産業廃棄物処理施設を設置し運用している廃棄物処理センター(16 団体)に対して アンケート調査(5頁程度)を実施し、産業廃棄物処理施設の運用に関するリスク管 理等のコンプライアンスの確保にむけた取組(廃掃法その他法令に定めるものを除く) の現況を把握して課題を抽出するとともに、更なる住民理解を実現するために必要な 方策を検討し取りまとめる。 あわせて、廃棄物処理センターが産業廃棄物処理施設の維持管理等に関して地域住 民等との間で締結した協定等の内容及び締結に至る経緯等についても同様にアンケー ト調査(5頁程度)を実施し、必要に応じて廃棄物処理センターを指導監督する都道 府県政令市に対して電話等によりヒアリング調査を実施する。 なお、調査の実施にあたっては、環境省担当官と協議のうえ調査実施計画書及びア ンケート調査票を作成するものとする。 また、アンケート調査票は郵送及び電子メールにより廃棄物処理センターに対して -1- 送付し、原則として電子メールにより回収するものとする。 (2)管理型産業廃棄物最終処分場に係る維持管理上の技術的課題に関する調査 廃石膏ボードに関しては、今後数十年にわたりその排出量の大幅な増加が予測され ているところであり、当該廃棄物に起因して硫化水素の発生やカルシウムスケールの 付着による集排水管の閉塞等の管理型最終処分場の維持管理上の支障の増加が懸念さ れることから、これらの課題に対する施設設計時及び維持管理時それぞれにおける対 策手法の最新の動向を文献及び関係者(最終処分場設置者 5 社程度、対策工施工業者 3 社程度、学識経験者等 3 名程度を想定)に対するヒアリングにより調査し、費用対 効果の観点から評価を行う。 なお、ヒアリングの対象者の選定及び実施時期等の詳細については、環境省担当官 と協議のうえ決定するものとする。 また、ヒアリングのうち最終処分場設置者を対象とするものについては、電話によ り実施するものとし、その他については対面により実施するものとする。 (3)産業廃棄物最終処分場の跡地利用の現況に係る調査 産業廃棄物最終処分場の跡地利用のあり方に関しては、官民においてこれまでに様 々な検討が行われてきたところであるが、全国レベルでの跡地利用の現況把握につい ては十分になされているとは言い難い状況にある。このため、現況把握のための基礎 資料とすることを目的として、都道府県政令市が廃掃法第 15 条の 18 に基づき作成す る指定区域台帳の記載事項(廃掃法施行規則第 12 条の 34 第 3 項第 1 号から第 6 号に 規定する事項)の提供を都道府県政令市(115 団体)に対して依頼し、提供されたデ ータをエクセル形式によるデータベースとして整理するとともに跡地利用の概況を取 りまとめる。 なお、提供依頼は郵送及び電子メールにより都道府県及び政令市に対して送付し、 原則として電子メールにより回答データを回収することとするが、紙媒体(指定区域 台帳の写し等)により提供される場合においてはその入力作業を行うこととする。 4.業務履行期限 平成 29 年3月 28 日 5.成果物 紙 媒 体:報告書(上記3(3)により作成されたエクセル形式ファイルを除く) 20 部(A4版 150 頁程度) 電子媒体:報告書の電子データ及び上記3(3)により作成されたエクセル形式ファ イルを収納した DVD-R 等 2式 報告書等(業務上発生するパンフレット・冊子等の印刷物を含む。)及びその電子デ -2- ータの仕様及び記載事項は、別添によること。 提出場所:環境省大臣官房廃棄物・リサイクル対策部産業廃棄物課 6.著作権等の扱い (1)成果物に関する著作権、著作隣接権、商標権、商品化権、意匠権及び所有権(以下 「著作権等」という。)は、環境省が保有するものとする。 (2)請負者は、自ら制作・作成した著作物に対し、いかなる場合も著作者人格権を行使 しないものとする。 (3)成果物の中に請負者が権利を有する著作物等(以下「既存著作物」という。)が含 まれている場合、その著作権は請負者に留保されるが、可能な限り、環境省が第三者 に二次利用することを許諾することを含めて、無償で既存著作物の利用を許諾する。 (4)成果物の中に第三者の著作物が含まれている場合、その著作権は第三者に留保され るが、請負者は可能な限り、環境省が第三者に二次利用することを許諾することを含 めて、第三者から利用許諾を取得する。 (5)成果物納品の際には、第三者が二次利用できる箇所とできない箇所の区別がつくよ うに留意するものとする。 (6)納入される成果物に既存著作物等が含まれる場合には、請負者が当該既存著作物の 使用に必要な費用の負担及び使用許諾契約等に係る一切の手続を行うものとする。 7.情報セキュリティの確保 請負者は、下記の点に留意して、情報セキュリティを確保するものとする。 (1)請負者は、請負業務の開始時に、請負業務に係る情報セキュリティ対策とその実施 方法及び管理体制について環境省担当官に書面で提出すること。 (2)請負者は、環境省担当官から要機密情報を提供された場合には、当該情報の機密性 の格付けに応じて適切に取り扱うための措置を講ずること。 また、請負業務において請負者が作成する情報については、環境省担当官からの指 示に応じて適切に取り扱うこと。 (3)請負者は、環境省情報セキュリティポリシーに準拠した情報セキュリティ対策の履 行が不十分と見なされるとき又は請負者において請負業務に係る情報セキュリティ事 故が発生したときは、必要に応じて環境省担当官の行う情報セキュリティ対策に関す る監査を受け入れること。 (4)請負者は、環境省担当官から提供された要機密情報が業務終了等により不要になっ た場合には、確実に返却し又は廃棄すること。 また、請負業務において請負者が作成した情報についても、環境省担当官からの指 示に応じて適切に廃棄すること。 (5)請負者は、請負業務の終了時に、本業務で実施した情報セキュリティ対策を報 告すること。 -3- (参考)環境省情報セキュリティポリシー http://www.env.go.jp/other/gyosei-johoka/sec-policy/full.pdf 8.その他 請負者は、本仕様書に疑義が生じたとき、本仕様書により難い事由が生じたとき、あ るいは本仕様書に記載のない細部については、環境省担当官と速やかに協議しその指示 に従うこと。 -4- (別添) 1.報告書等の仕様及び記載事項 報告書等の仕様は、「環境物品等の調達の推進に関する基本方針」(平成 28 年2月2日 閣議決定。以下「基本方針」という。)の「印刷」の判断の基準を満たすこと。 なお、「資材確認票」(基本方針 204 頁、表3参照)及び「オフセット印刷又はデジタ ル印刷の工程における環境配慮チェックリスト」(基本方針 205 頁、表4参照)を提出す るとともに、印刷物にリサイクル適性を表示する必要がある場合は、以下の表示例を参考 に、裏表紙等に表示すること。 リサイクル適性の表示:印刷用の紙にリサイクルできます この印刷物は、グリーン購入法に基づく基本方針における「印刷」に係る判断の基準 にしたがい、印刷用の紙へのリサイクルに適した材料[Aランク]のみを用いて作製し ています。 なお、リサイクル適性が上記と異なる場合は環境省担当官と協議の上、基本方針 (http://www.env.go.jp/policy/hozen/green/g-law/kihonhoushin.html)を参考に適切な 表示を行うこと。 2.電子データの仕様 (1)Microsoft 社 Windows7 SP1 上で表示可能なものとする。 (2)使用するアプリケーションソフトについては、以下のとおりとする。 ・文章;Microsoft 社 Word(ファイル形式は Word2010 以下) ・計算表;表計算ソフト Microsoft 社 Excel(ファイル形式は Excel2010 以下) ・画像;BMP 形式又は JPEG 形式 ( 3 ) (2)による成果物に加え、「PDF ファイル形式」による成果物を作成すること。 (4)以上の成果物の格納媒体は DVD-R 等とする。事業年度及び事業名称等を収納ケース 及び DVD-R 等に必ずラベルにより付記すること。 (5)文字ポイント等、統一的な事項に関しては環境省担当官の指示に従うこと。 3.成果物の二次利用 (1)納品する成果物(研究・調査等の報告書)は、オープンデータ(二次利用可能な状 態)として公開されることを前提とし、環境省以外の第三者の知的財産権が関与する 内容を成果物に盛り込む場合は、①事前に当該権利保有者の了承を得、②報告書内に 出典を明記し、③当該権利保有者に二次利用の了承を得ること。 第三者の知的財産権が関与する内容の一部または全部について、二次利用の了承を 得ることが困難な場合等は、当該箇所や当該権利保有者等の情報を、以下の URL から ダウンロード出来る様式に必要事項を記入し提出すること。 (2)環境省が保有するオープンデータの情報を政府が運用するオープンデータのポータ -5- ルサイト「データカタログサイト DATA.GO.JP(http://www.data.go.jp/)」に掲載及 び更新情報を反映させるためのデータに関する説明(メタデータ)について、成果物 と併せて以下の URL からダウンロード出来る様式に必要事項を記入し提出すること。 http://www.env.go.jp/kanbo/koho/opendata.html 4.その他 成果物納入後に請負者側の責めによる不備が発見された場合には、請負者は無償で速や かに必要な措置を講ずること。 -6-
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