仕様書 [PDF 165.4 KB]

(別添2)
平成28年度水生生物を用いた生物学的な水域特性の
評価手法検討調査業務仕様書
1.業務の目的
河川の水質汚濁の状況を把握するために行われている従来の水質調査で得られた
数値は、採水時点の瞬間的な水質の状況を表している。一方、調査対象水域における
水生生物の生息状況は、より長期的な水質の状況を表すとともに、水量や河床材料等、
水質調査項目以外の水域特性に関する総合的な情報をもつと考えられる。
そこで、水生生物を用いた水質評価手法として、全国水生生物調査より専門性が高
く、従来のスコア法より実施対象者を拡大したものである“日本版平均スコア法”及
び現場で簡便に水生生物を分類するための“河川生物の絵解き検索”について検討を
重ね、平成 24 年度水生生物を用いた生物学的な水域特性の評価手法検討調査業務(以
下「平成 24 年度業務」という。)において、案として作成を行ったところ。今年度は、
実際にこれらを活用した際の課題を踏まえた上で、手法の完成を図る。
2.業務の内容
(1)打合せ
打合せについては、東京都 23 区内において、環境省担当官と必要に応じて実施
する(5回程度を想定)。なお、初回の打合せにおいては、業務実施計画(業務
実施スケジュール、業務実施体制(管理技術者、業務従事者、役割分担、支援体
制・品質確保体制等)等)を環境省担当官に提出し、承諾を得ること。また、初
回及び業務完了時(計2回)の打合せについては、原則として、管理技術者が行
うものとする。
なお、請負者は、環境省担当官との打合せ内容、環境省担当官からの指示事項
と対応内容を記録し、保管するとともに、環境省担当官の求めに応じ提出するこ
と。
(2)「日本版平均スコア法(案)」及び「河川生物の絵解き検索(案)」の完成に向
けた検討
平成 24 年度業務において作成された「日本版平均スコア法(案)」(以下「ス
コア法(案)」という。)及び「河川生物の絵解き検索(案)」
(以下「絵解き検索
(案)
」という。)について、実際に本手法を活用した現地調査により調査結果を
とりまとめ、課題を抽出、整理するとともに、平成 27 年度水生生物指標の活用
状況調査業務において整理された課題及び考察の内容を踏まえて、平成 24 年度
業務で作成した案にフィードバックし、手法の完成を目指す。
なお、現地調査については、7~8月頃の実施を目途とし、以下による実施と
すること。
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1)全国を対象にスコア法(案)及び絵解き検索(案)を活用して試行的に現地
調査を実施し、その結果等を環境省に提供することについて協力いただける地
方公共団体等の団体を募ること。募集団体は5団体程度を想定しているが、調
査実施の主旨より、より多くの団体の参加を募ること。周知、募集方法につい
ては環境省担当官と協議の上、決定する。
2)1)とは別途2か所程度において、請負者が主催し、一般参加による現地調
査を実施する(6~3級相当、2~1級相当、各々2名、1泊2日程度を想定)。
場所の選定については、環境省担当官と協議の上、決定すること。
(3)検討会の設置・開催
(2)で実施する検討結果の妥当性及び水生生物を用いた生物学的な水域特性の評
価手法について検討するために、環境省担当官と協議の上、請負者において以下の
業務を行うものとする。
①検討会の設置
・検討会委員(6~3級相当)は、平成 24 年度業務の委員を基本に、水環境等に関
する研究者、学識者等からなる 5 名程度とする。検討会委員については環境省担当
官と協議のうえ決定する。
・請負者において委員の委嘱手続き等を行うものとする。
②検討会の開催
・検討会は、2回程度、東京都 23 区内(予定)において行うものとする。
・検討会の日程調整、会場確保(30 名以下収容、半日程度)
、開催案内、会場の設営・
撤収等必要な手続きを行うものとする。
・会議資料(A4版両面 50 頁程度 20 部程度)の作成及び会議記録のとりまとめ等を
行うものとする。
・検討会開催に係る経費及び出席した検討会委員への旅費・謝金の支払いを行う。な
お、旅費は国家公務員等の旅費に関する法律に従って支給するとともに、謝金は検
討会委員 1 人に対して 1 回当たり 17,700 円を支給する。
(4)報告書の作成について
(2)~(3)の業務内容をとりまとめ、報告書を作成する。
3.業務履行期限
平成 29 年 3 月 24 日
4.成果物
紙媒体:報告書
12部(A4版 200 頁程度)
電子媒体:報告書の電子データを収納した電子媒体(DVD-R)5式
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報告書等(業務上発生するパンフレット・冊子等の印刷物を含む。)及びその電
子データの仕様及び記載事項は、別添によること。
提出場所
環境省水・大気環境局水環境課
5.著作権等の扱い
(1)成果物に関する著作権、著作隣接権、商標権、商品化権、意匠権及び所有権(以
下「著作権等」という。)は、環境省が保有するものとする。
(2)請負者は、自ら制作・作成した著作物に対し、いかなる場合も著作者人格権を
行使しないものとする。
(3)成果物に含まれる請負者又は第三者が権利を有する著作物等(以下「既存著作
物」という。)の著作権等は、個々の著作者等に帰属するものとする。
(4)納入される成果物に既存著作物等が含まれる場合には、請負者が当該既存著作
物の使用に必要な費用の負担及び使用許諾契約等に係る一切の手続を行うもの
とする。
6.情報セキュリティの確保
請負者は、下記の点に留意して、情報セキュリティを確保するものとする。
(1) 請負者は、請負業務の開始時に、請負業務に係る情報セキュリティ対策とそ
の実施方法及び管理体制について環境省担当官に書面で提出すること。
(2) 請負者は、環境省担当官から要機密情報を提供された場合には、当該情報の
機密性の格付けに応じて適切に取り扱うための措置を講ずること。
また、請負業務において請負者が作成する情報については、環境省担当官か
らの指示に応じて適切に取り扱うこと。
(3) 請負者は、環境省情報セキュリティポリシーに準拠した情報セキュリティ対
策の履行が不十分と見なされるとき又は請負者において請負業務に係る情報
セキュリティ事故が発生したときは、必要に応じて環境省担当官の行う情報セ
キュリティ対策に関する監査を受け入れること。
(4) 請負者は、環境省担当官から提供された要機密情報が業務終了等により不要
になった場合には、確実に返却し又は廃棄すること。
また、請負業務において請負者が作成した情報についても、環境省担当官か
らの指示に応じて適切に廃棄すること。
(5) 請負者は、請負業務の終了時に、本業務で実施した情報セキュリティ対策を
報告すること。
(参考)環境省情報セキュリティポリシー
http://www.env.go.jp/other/gyosei-johoka/sec-policy/full.pdf
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7.その他
(1)請負者は、本仕様書に疑義が生じたとき、本仕様書により難い事由が生じたと
き、あるいは本仕様書に記載のない細部については、環境省担当官と速やかに協
議しその指示に従うこと。
(2)本業務を行うに当たって、入札参加希望者は、必要に応じて平成 24 年度まで
の水生生物を用いた生物学的な水域特性の評価手法検討調査業務に係る資料及
び平成 27 年度水生生物指標の活用状況調査業務にかかる資料を、所定の手続き
を経て環境省内で閲覧することを可能とする。
資料閲覧を希望する者は、以下の連絡先に予め連絡の上、訪問日時及び閲覧
希望資料を調整すること。
ただし、コピーや写真撮影等の行為は禁止する。また、閲覧を希望する資料
であっても、情報セキュリティ保護等の観点から、提示できない場合がある。
連絡先:環境省水・大気環境局水環境課
三宅(TEL:03-5521-8314)
(3)本業務に関する過年度の報告書は、環境省図書館において閲覧可能である。
(4)会議運営を含む業務
会議運営を含む業務にあっては、「環境物品等の調達の推進に関する基本方
針」(平成 28 年 2 月 2 日閣議決定)の「会議運営」の判断の基準を満たすこと。
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(別添)
1.報告書等の仕様及び記載事項
報告書等の仕様は、「環境物品等の調達の推進に関する基本方針」(平成 28 年 2
月 2 日閣議決定。以下「基本方針」という。)の「印刷」の判断の基準を満たすこと。
なお、「資材確認票」(基本方針 204 頁、表3参照)及び「オフセット印刷又はデ
ジタル印刷の工程における環境配慮チェックリスト」(基本方針 205 頁、表4参照)
を提出するとともに、印刷物にリサイクル適性を表示する必要がある場合は、以下の
表示例を参考に、裏表紙等に表示すること。
リサイクル適性の表示:印刷用の紙にリサイクルできます
この印刷物は、グリーン購入法に基づく基本方針における「印刷」に係る判断の基
準にしたがい、印刷用の紙へのリサイクルに適した材料[Aランク]のみを用いて作
製しています。
なお、リサイクル適性が上記と異なる場合は環境省担当官と協議の上、基本方針
(http://www.env.go.jp/policy/hozen/green/g-law/kihonhoushin.html)を参考に
適切な表示を行うこと。
英語サマリーについては、以下により作成すること。
(1) 以下の対訳集等を参考に、ネイティブチェックを経ること。
① 環境用語和英対訳集(EIC ネット http://www.eic.or.jp/library/dic/)
② 法令用語については、日本法令外国語訳データベースシステムの標準対訳辞
書(http://www.japaneselawtranslation.go.jp/)
(2)海外で参照されることを念頭に入力は半角で行い、全角文字や全角スペースは
使用しないこと。特に以下に注意すること。
・丸数字は使用不可。「℃」→「degrees C」又は「degrees centigrade」
・記号はすべて半角。例:「“ ”」→「" "」、「`」「’」→「'」、「-」→
「-」
・化学物質は英文名+化学記号(半角の英数字)。1/4 文字にしない。二度目以
降は化学記号のみでも可。例:carbon dioxide (CO2)
・環境省の略称は「MOE」(大文字)
2.電子データの仕様
(1)Microsoft 社 Windows7 SP1 上で表示可能なものとする。
(2)使用するアプリケーションソフトについては、以下のとおりとする。
・文章;ワープロソフト Justsystem 社一太郎(ファイル形式は一太郎 2011 以下)、
又は Microsoft 社 Word(ファイル形式は Word2010 以下)
・計算表;表計算ソフト Microsoft 社 Excel(ファイル形式は Excel2010 以下)
・画像;BMP 形式又は JPEG 形式
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( 3 )( 2 ) に よる 成果物に加え 、 「 PDF ファイル形式」による成果物を作成す
ること。
(4)以上の成果物の格納媒体は DVD-R 等とする。事業年度及び事業名称等を収納ケ
ース及び DVD-R 等に必ずラベルにより付記すること。
(5)文字ポイント等、統一的な事項に関しては環境省担当官の指示に従うこと。
3.その他
成果物納入後に請負者側の責めによる不備が発見された場合には、請負者は無償
で速やかに必要な措置を講ずること。
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