仕様書 [PDF 960.3 KB]

(別添2)
平成 28 年度優良産廃処理業者の情報発信に関する改修業務仕様書
1.業務の目的
環境省では、平成 23 年度から産業廃棄物処理業界の健全なる発展のため、産業
廃棄物の排出事業者が多数の産廃処理業者の中から優良産廃処理業者認定制度に
基づき優良認定された産廃処理業者(以下「優良認定業者」という。)を容易に選
別するための「優良さんぱいナビゲーションソフトウェア(以下「優良さんぱいナ
ビ」という。)」を活用した情報インフラ整備や、排出事業者と優良認定業者の連携・
協働を支援するシンポジウムを開催してきた。これらの取組により、優良認定業者
数は順調に増加し、優良さんぱいナビの掲載情報も増えてきているが、排出事業者
の利用促進の観点からは引き続き利便性の向上が必要である。循環産業の更なる発
展のためには排出事業者による優良認定業者の一層積極的な活用が重要である。
このため、本業務では、優良さんぱいナビの機能を改良し、その基礎情報の基と
なっている産廃情報ネット(優良産廃処理業者認定制度に基づく事業の透明性に係
る基準を満たすために公表するソフトウェア。以下「さんぱいくん」という。)と
一体的に改修して利便性等の向上を図ることで、「優良さんぱいナビ」を、排出事
業者にとってより見やすく操作しやすいものとし、排出事業者による優良認定業者
の活用の機会を更に増やし、優良認定業者の一層の増加、及び国内での循環産業の
育成につなげるものとする。
2.業務の内容
請負者は、環境省が貸与する「優良さんぱいナビ」及び「さんぱいくん」の設計
書、ソースコード、テスト仕様成績書、マニュアルを用いて、以下に示す業務を実
施する。その際、「優良さんぱいナビ」及び「さんぱいくん」の動作環境を満たす
テストウェブサイトを用意し、開発したプログラムがそのテストウェブサイトにお
いて十分に稼働すること等の確認を行うこと。
請負者は、排出事業者及び産廃処理業者にとって利用しやすいシステムとなるよ
うに、「優良さんぱいナビ」及び「さんぱいくん」の運営並びに維持管理を行って
いる公益財団法人産業廃棄物処理事業振興財団(以下「運営事業者」という。)及
び環境省担当官と打合せ等を行うとともに、改修完了時には不具合等がないことの
確認を受けること。
(1)「さんぱいくん」及び「優良さんぱいナビ」に表示される優良産廃処理業者の
表示件数の一致(さんぱいくん、優良さんぱいナビ)
「さんぱいくん」では、優良認定業者の検索において、許可期限日から一定期間
(90 日)を経過した許可情報や、「さんぱいくん」への施設情報の登録不備のある
許可情報については表示しない構造としているのに対し、「優良さんぱいナビ」で
は、登録された許可情報について、削除のロジックが組み込まれていないために、
-1-
現に存在しない許可の表示が残る構造になっていることから、現に優良認定業者と
して許可されている業者の情報とこれらのサイトの表示情報が一致しない現象が
生じている。
このため、「さんぱいくん」において、許可期限日を一定期間経過した許可情報
や施設情報の登録不備のある許可情報についても表示するようプログラムを改修
するとともに、「優良さんぱいナビ」における掲載情報の更新プログラムを改修す
ることにより、現に許可されている優良認定業者の情報が適正に表示されるよう改
善する。
<さんぱいくん検索画面>
-2-
<優良さんぱいナビ検索画面>
(2)履歴証明システムの電子ファイル確認機能の追加(さんぱいくん)
「さんぱいくん」では、産業廃棄物処理業者が優良産廃処理業者認定制度に係る
申請をする際に、「事業の透明性に係る基準」を満たすことを証明するために必要
とされる添付書類(インターネットによる情報の公表及び更新履歴の書面)を表示
し、印刷する機能を有している。
都道府県及び政令市においては、優良認定申請に対する審査の際に、当該添付書
類を印刷した書面を確認することで審査を行っており、添付書類の量が膨大となっ
ている。
このため、都道府県及び政令市が「さんぱいくん」を活用し、当該申請業者の情
報公開履歴を WEB 画面上に表示し、確認ができるよう「さんぱいくん」のプログラ
ムを改修する。
<参考>現行ソフトウェアの概要
「さんぱいくん」は、優良産廃処理業者認定制度に基づく優良認定の取得を目指
す産廃処理業者を支援するとともに、優良認定業者が、排出事業者に許可内容や処
理状況等の情報提供を行うための情報公開ソフトウェアである。「さんぱいくん」
では、産廃処理業者がユーザ登録することで自らのページを持ち、ID とパスワード
でログインして情報を登録・公表する。排出事業者は、その内容を条件指定して検
索し、各々の産廃処理業者の公表情報を閲覧することができる。また、排出事業者
は、メール/情報管理サービスを利用すると、処理委託先である産廃処理業者を登
録して、その産廃処理業者が情報更新した公表項目等を自動的に電子メールで受け
-3-
取り、効率的に最新情報を閲覧することができる。さらに、環境省から毎月提供さ
れる全国の優良認定業者の許可情報をデータベースに格納しており、排出事業者は、
優良認定業者検索メニューにおいて条件を指定して検索し、各々の優良認定業者の
公表情報を閲覧することができる。
優良認定における事業の透明性に係る基準では、基準に沿った内容をインターネ
ット上で一定期間公表していることの証明を求めているため、産廃処理業者が公表
内容等を記録して、公開・更新状況の一覧を自らのパソコンで印刷できる機能等を
提供している。
「優良さんぱいナビ」は、事業所や設備の写真等の視覚情報を含む優良認定業者
の情報を提供することを主体とした検索サイトで、「さんぱいくん」から事業者の
基礎情報等の提供を受けている。「さんぱいくん」にログインして編集ページで登
録すると、翌日に「優良さんぱいナビ」にも一部共有している情報が反映される。
「優良さんぱいナビ」では、検索結果に表示される優良認定業者を集計して、それ
ぞれの優良認定業者に対して自らが検索結果に表示された回数を月別に集計して
編集ページで伝えている。
【さんぱいくん】のトップページは、下図のようになっている。
-4-
さんぱいくんの詳細は、以下を参照すること。
http://www2.sanpainet.or.jp/zyohou/index.php
【優良さんぱいナビ】のトップページは、下図のようになっている。
優良さんぱいナビの詳細は、以下を参照すること。
http://www3.sanpainet.or.jp/
3.業務履行期限
平成 29 年3月 27 日
4.成果物
紙媒体:報告書
2部(A4版、100 頁程度)
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電子媒体:報告書の電子データを収納した DVD-R 2式
報告書等(業務上発生するパンフレット・冊子等の印刷物を含む。)及びその電
子データの仕様及び記載事項は、別添によること。
提出場所 環境省大臣官房廃棄物・リサイクル対策部産業廃棄物課
5.著作権等の扱い
(1)成果物に関する著作権、著作隣接権、商標権、商品化権、意匠権及び所有権以
下「著作権等」という。)は、環境省が保有するものとする。
(2)請負者は、自ら制作・作成した著作物に対し、いかなる場合も著作者人格権を
行使しないものとする。
(3)成果物の中に請負者が権利を有する著作物等(以下「既存著作物」という。)
が含まれている場合、その著作権は請負者に留保されるが、可能な限り、環境省
が第三者に二次利用することを許諾することを含めて、無償で既存著作物の利用
を許諾する。
(4)成果物の中に第三者の著作物が含まれている場合、その著作権は第三者に留保
されるが、請負者は可能な限り、環境省が第三者に二次利用することを許諾する
ことを含めて、第三者から利用許諾を取得する。
(5)成果物納品の際には、第三者が二次利用できる箇所とできない箇所の区別がつ
くように留意するものとする。
(6)納入される成果物に既存著作物等が含まれる場合には、請負者が当該既存著作
物の使用に必要な費用の負担及び使用許諾契約等に係る一切の手続を行うもの
とする。
6.情報セキュリティの確保
請負者は、下記の点に留意して、情報セキュリティを確保するものとする。
(1)請負者は、請負業務の開始時に、請負業務に係る情報セキュリティ対策とその
実施方法及び管理体制について環境省担当官に書面で提出すること。
(2)請負者は、環境省担当官から要機密情報を提供された場合には、当該情報の機
密性の格付けに応じて適切に取り扱うための措置を講ずること。
また、請負業務において請負者が作成する情報については、環境省担当官から
の指示に応じて適切に取り扱うこと。
(3)請負者は、環境省情報セキュリティポリシーに準拠した情報セキュリティ対策
の履行が不十分と見なされるとき又は請負者において請負業務に係る情報セキ
ュリティ事故が発生したときは、必要に応じて環境省担当官の行う情報セキュリ
ティ対策に関する監査を受け入れること。
(4)請負者は、環境省担当官から提供された要機密情報が業務終了等により不要に
なった場合には、確実に返却し又は廃棄すること。
また、請負業務において請負者が作成した情報についても、環境省担当官から
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の指示に応じて適切に廃棄すること。
(5)請負者は、請負業務の終了時に、本業務で実施した情報セキュリティ対策を報
告すること。
(参考)環境省情報セキュリティポリシー
http://www.env.go.jp/other/gyosei-johoka/sec-policy/full.pdf
7.その他
(1)請負者は、本仕様書に疑義が生じたとき、本仕様書により難い事由が生じたと
き、あるいは本仕様書に記載のない細部事項については、環境省担当官と速やか
に協議し、その指示に従うこと。
(2)本業務を行うに当たって、入札参加希望者は、必要に応じて「平成 27 年度優
良産廃処理業者の情報発信に関する改修業務」等に係る資料を、所定の手続きを
経て環境省内で閲覧することを可能とする。資料閲覧を希望する者は、以下の連
絡先に予め連絡の上、訪問日時及び閲覧希望資料を調整すること。
ただし、コピーや写真撮影等の行為は禁止する。また、閲覧を希望する資料で
あっても、平成 27 年度優良産廃処理業者の情報発信に関する改修業務等における
情報セキュリティ保護等の観点から、提示できない場合がある。
連絡先:環境省大臣官房廃棄物・リサイクル対策部産業廃棄物課
再生利用審査指導係
TEL:03-3581-3351(内線:6929)
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(別添)
1.報告書等の仕様及び記載事項
報告書等の仕様は、「環境物品等の調達の推進に関する基本方針」(平成 28 年
2月2日閣議決定。以下「基本方針」という。)の「印刷」の判断の基準を満たす
こと。
なお、「資材確認票」(基本方針 204 頁、表3参照)及び「オフセット印刷又は
デジタル印刷の工程における環境配慮チェックリスト」(基本方針 205 頁、表4参
照)を提出するとともに、印刷物にリサイクル適性を表示する必要がある場合は、
以下の表示例を参考に、裏表紙等に表示すること。
リサイクル適性の表示:印刷用の紙にリサイクルできます
この印刷物は、グリーン購入法に基づく基本方針における「印刷」に係る判断
の基準にしたがい、印刷用の紙へのリサイクルに適した材料[Aランク]のみ
を用いて作製しています。
なお、リサイクル適性が上記と異なる場合は環境省担当官と協議の上、基本方針
(http://www.env.go.jp/policy/hozen/green/g-law/kihonhoushin.html)を参考
に適切な表示を行うこと。
2.電子データの仕様
(1)Microsoft 社 Windows7 SP1 上で表示可能なものとする。
(2)使用するアプリケーションソフトについては、以下のとおりとする。
・文章;Microsoft 社 Word(ファイル形式は Word2010 以下)
・計算表;表計算ソフト Microsoft 社 Excel(ファイル形式は Excel2010
以下)
・画像;BMP 形式又は JPEG 形式
(3)(2)による成果物に加え、「PDF ファイル形式」による成果物を作成するこ
と。
(4)以上の成果物の格納媒体は DVD-R とする。事業年度及び事業名称等を収納ケー
ス及び DVD-R に必ずラベルにより付記すること。
(5)文字ポイント等、統一的な事項に関しては環境省担当官の指示に従うこと。
3.その他
成果物納入後に請負者側の責めによる不備が発見された場合には、請負者は無償で
速やかに必要な措置を講ずること。
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