仕様書 [PDF 183.7 KB]

(別添2)
平成 28 年度石綿ばく露者の健康管理に係る文献調査業務仕様書
1.目的
石綿による健康被害の救済に関する法律に対する付帯決議(平成 18 年1
月)において、「石綿にばく露した可能性がある周辺住民に対する健康相談
及び問診の実施や、さらに医学的に必要と認められる住民に対する定期的な
経過観察等、健康管理対策を図るよう努めること」とされている。これを踏
まえ、環境省では、石綿の健康リスク調査(平成 18 年度~26 年度)を実施
し、石綿ばく露者の健康管理のあり方に関して一定の知見を得た。平成 27 年
度からは、石綿ばく露者の健康管理に係る試行調査を実施し、石綿ばく露者
の健康管理の実施に伴う課題(実施主体、対象者、対象地域の考え方、検査
頻度等)の抽出と検討を行うこととしている。
本調査業務では諸外国における石綿ばく露者に対する健康管理に関する文
献を調査し、石綿ばく露者の健康管理のあり方の検討に資する情報を収集す
ることを目的とする。
2.業務内容
(1)調査内容
本年度調査は、石綿ばく露者の健康管理に係る国内及び諸外国での取組に
ついての情報を収集するものである。具体的な調査内容は以下のとおり。
・諸外国における石綿ばく露者の健康管理について
本調査では、今後の健康管理のあり方の検討をするにあたり、参考とな
る文献を調査し、情報を収集する。具体的には、石綿ばく露者の評価のた
めの検査手法(CT 検査・胸部 X 線検査の有効性、その他の検査手段、検査
間隔等)、石綿による疾病(肺がん等)患者数推計、諸外国において石綿
ばく露者(石綿取扱い施設の周辺住民など一般環境を経由したばく露者、
労災保険やそれに類する制度の対象となる労働者、それ以外の労働者等)
に対して実施されている健康管理制度(特に対象者、実施主体、検査内容、
頻度、胸膜プラークがある症例の対応等)等に関する最新の文献を調査す
る。なお、文献の選定については、本業務開始時に環境省担当官と協議の
上、設定するものとする。
(2) 文献収集方法
請負者は、(1)の調査対象について、メディカルオンライン、医学中央雑
誌、PubMed、MEDLINE 等における文献検索を通じて国内外の文献に係る
abstract(50 件程度)を網羅的に収集し、収集した情報を整理の上、abstract
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を収集した文献は全文を取り寄せ、日本語以外の海外文献であれば翻訳す
る(100 頁程度を想定)。
(3)調査報告書の作成
上記(1)について、収集された文献を精査し、分析結果を文献レビュー
としてまとめる。また日本語以外の論文については翻訳をして報告する。
3.留意事項
本業務は、石綿による健康被害の救済に関する法律における指定疾病に関す
る最新の医学的知見等に関するものであるため、これまで取りまとめた以下の
報告書等について、特に専門用語の意味を含めて内容を理解していることが求
められる。
・石綿健康被害救済制度の在り方について(二次答申)「今後の石綿健康被害
救済制度の在り方について」平成 23 年6月中央環境審議会)
・これまでの「石綿の健康リスク調査」の主な結果及び今後の対応について
(平成 26 年3月石綿の健康影響に関する検討会)
・第1期・第2期における石綿の健康リスク調査の主な結果と考察について(平
成 28 年3月、石綿の健康影響に関する検討会)
・石綿ばく露者の健康管理に係る試行調査計画書(平成 27 年3月環境省総合環
境政策局環境保健部石綿健康被害対策室)
4.業務履行期限
平成 29 年 3 月 31 日まで
5.成果物
紙 媒 体:報告書 80 部(A4版 50 頁程度)
収集文献集 1 部(文献毎にクリアホルダーに入れ編纂する)
電子媒体:報告書の電子データを収納した DVD-R 5式
報告書等(業務上発生するパンフレット・冊子等の印刷物を含む。)及び
その電子データの仕様及び記載事項は、別添によること。
提出場所:環境省総合環境政策局環境保健部環境保健企画管理課石綿健康
被害対策室
6.著作権等の扱い
(1)成果物に関する著作権、著作隣接権、商標権、商品化権、意匠権及び所
有権(以下「著作権等」という。)は、環境省が保有するものとする。
(2)請負者は、自ら制作・作成した著作物に対し、いかなる場合も著作者人
格権を行使しないものとする。
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(3)成果物に含まれる請負者又は第三者が権利を有する著作物等(以下「既
存著作物」という。)が含まれている場合、その著作権は請負者に留保さ
れるが、可能な限り、環境省が第三者に二次利用することを許諾すること
を含めて、無償で既存著作物の利用を許諾する。
(4)成果物の中に第三者の著作物が含まれている場合、その著作権は第三者
に留保されるが、請負者は可能な限り、環境省が第三者に二次利用するこ
とを許諾することを含めて、第三者から利用許諾を取得する。
(5)成果物納品の際には、第三者が二次利用できる箇所とできない箇所の区
別がつくように留意するものとする。
(6)納入される成果物に既存著作物等が含まれる場合には、請負者が当該既
存著作物の使用に必要な費用の負担及び使用許諾契約等に係る一切の手続
を行うものとする。
7.情報セキュリティの確保
請負者は、下記の点に留意して、情報セキュリティを確保するものとする。
(1)請負者は、請負業務の開始時に、請負業務に係る情報セキュリティ対策
とその実施方法及び管理体制について環境省担当官に書面で提出するこ
と。
(2)請負者は、環境省担当官から要機密情報を提供された場合には、当該情
報の機密性の格付けに応じて適切に取り扱うための措置を講ずること。
また、請負業務において請負者が作成する情報については、環境省担当
官からの指示に応じて適切に取り扱うこと。
(3)請負者は、環境省情報セキュリティポリシーに準拠した情報セキュリテ
ィ対策の履行が不十分と見なされるとき又は請負者において請負業務に係
る情報セキュリティ事故が発生したときは、必要に応じて環境省担当官の
行う情報セキュリティ対策に関する監査を受け入れること。
(4)請負者は、環境省担当官から提供された要機密情報が業務終了等により
不要になった場合には、確実に返却し又は廃棄すること。
また、請負業務において請負者が作成した情報についても、環境省担当
官からの指示に応じて適切に廃棄すること。
(5)請負者は、請負業務の終了時に、本業務で実施した情報セキュリティ対
策を報告すること。
(参考)環境省情報セキュリティポリシー
http://www.env.go.jp/other/gyosei-johoka/sec-policy/full.pdf
8.その他
(1)請負者は、本仕様書に疑義が生じたとき、本仕様書により難い事由が
生じたとき、あるいは本仕様書に記載のない細部については、環境省担当
官と速やかに協議しその指示に従うこと。
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(別添)
1.報告書等の仕様及び記載事項
報告書等の仕様は、「環境物品等の調達の推進に関する基本方針」(平成 28
年 2 月 2 日閣議決定。以下「基本方針」という。)の「印刷」の判断の基準を
満たすこと。
なお、「資材確認票」(基本方針 204 頁、表3参照)及び「オフセット印刷
又はデジタル印刷の工程における環境配慮チェックリスト」
(基本方針 205 頁、
表4参照)を提出するとともに、印刷物にリサイクル適性を表示する必要があ
る場合は、以下の表示例に参考に、裏表紙等に表示すること。
リサイクル適性の表示:印刷用の紙にリサイクルできます
この印刷物は、グリーン購入法に基づく基本方針における「印刷」に係る判
断の基準にしたがい、印刷用の紙へのリサイクルに適した材料[Aランク]の
みを用いて作製しています。
なお、リサイクル適性が上記と異なる場合は環境省担当官と協議の上、基本
方針(http://www.env.go.jp/policy/hozen/green/g-law/kihonhoushin.html)
を参考に適切な表示を行うこと。
英語サマリーについては、以下により作成すること。
(1)以下の対訳集等を参考に、ネイティブチェックを経ること。
①環境用語和英対訳集(EIC ネット http://www.eic.or.jp/library/dic/)
②法令用語については、日本法令外国語訳データベースシステムの標準対
訳辞書(http://www.japaneselawtranslation.go.jp/)
(2)海外で参照されることを念頭に入力は半角で行い、全角文字や全角スペ
ースは使用しないこと。特に以下に注意すること。
・丸数字は使用不可。「℃」→「degrees C」又は「degrees centigrade」
・記号はすべて半角。例:「“ ”」→「" "」、「`」「’」→「'」、「-」
→「-」
・化学物質は英文名+化学記号(半角の英数字)。1/4 文字にしない。二
度目以降は化学記号のみでも可。例:carbon dioxide (CO2)
・環境省の略称は「MOE」(大文字)
2.電子データの仕様
(1)Microsoft 社 Windows7 SP1 上で表示可能なものとする。
(2)使用するアプリケーションソフトについては、以下のとおりとする。
・文章;Microsoft 社 Word(ファイル形式は Word2010 以下)
・計算表;表計算ソフト Microsoft 社 Excel(ファイル形式は Excel2010
以下)
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・画像;BMP 形式又は JPEG 形式
( 3)( 2)に よ る 成 果 物に 加 え 、「 PDF ファイル形式」による成果物を作
成すること。
(4)以上の成果物の格納媒体は DVD-R とする。事業年度及び事業名称等を収
納ケース及び DVD-R に必ずラベルにより付記すること。
(5)文字ポイント等、統一的な事項に関しては環境省担当官の指示に従うこ
と。
3.成果物の二次利用
(1)納品する成果物(研究・調査等の報告書)は、オープンデータ(二次利
用可能な状態)として公開されることを前提とし、環境省以外の第三者の
知的財産権が関与する内容を成果物に盛り込む場合は、①事前に当該権利
保有者の了承を得、②報告書内に出典を明記し、③当該権利保有者に二次
利用の了承を得ること。
第三者の知的財産権が関与する内容の一部または全部について、二次利
用の了承を得ることが困難な場合等は、当該箇所や当該権利保有者等の情
報を、以下の URL からダウンロード出来る様式に必要事項を記入し提出す
ること。
(2)環境省が保有するオープンデータの情報を政府が運用するオープンデー
タのポータルサイト「データカタログサイト DATA.GO.JP
(http://www.data.go.jp/)」に掲載及び更新情報を反映させるためのデ
ータに関する説明(メタデータ)について、成果物と併せて以下の URL か
らダウンロード出来る様式に必要事項を記入し提出すること。
http://www.env.go.jp/kanbo/koho/opendata.html
4.その他
成果物納入後に請負者側の責めによる不備が発見された場合には、請負者は
無償で速やかに必要な措置を講ずること。
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