だから俺はヴィランじゃない 背番号33番 ︻注意事項︼ このPDFファイルは﹁ハーメルン﹂で掲載中の作品を自動的にP DF化したものです。 小説の作者、 ﹁ハーメルン﹂の運営者に無断でPDFファイル及び作 品を引用の範囲を超える形で転載・改変・再配布・販売することを禁 じます。 ︻あらすじ︼ ヒーローでもヴィランでもないホームレスがわちゃわちゃする話 目 次 だから俺はヴィランじゃない │││││││││││││││ 1 だから俺はヴィランじゃない ○月○日 誰かが落としたのだろうノートを拾った。 これからホームレス生活の暇つぶしとして日記でも書いてみよう 日 と思う。 ○月 ちまちまと材料を集めてようやくマシな拠点を作ることができた。 ぱっと見にはただの粗末な小屋だが、俺にとっては雨風がしのげる 最適な空間だ。 あとは飯の入手も楽になれば良いのだが。 ○月△日 試しにスズメを食べてみた。 以前、どこかで聞いたことのある﹃スズメの焼き鳥﹄の調理法通り に処理して焼いたが、これが美味い。 しかし、肉の量が少ないために沢山スズメを捕まえることが一苦労 だ。 次はカラスにでも挑戦するべきだろうか。 ○月□日 何故か個性が発動した。 もしかしたら、そこら辺に生えてたキノコを食べたのが原因かもし れない。 まあ、無いよりは良いだろう。 上手く使いこなせるように個性の練習もしていこう。 1 × △月○日 見知らぬヤツが我が家に侵入した。 俺の家であるのにヤツは我が物顔でくつろいでいた。 それだけでも苛ついたのに、ヤツは俺のプリンを食いやがった。 日頃からコツコツ拾って集めたなけなしの小銭で買ったご褒美用 のプリンをだ。 久々に俺は怒った。 ボコボコにしてやろうと思ったが、意外とヤツは強かった。 日 身体の自由を奪う個性とか狡いと思う。 △月 またヤツが我が家に侵入していた。 こんなに頻繁に不法侵入しているのだから、もう趣味なのだろう。 そろそろ拠点を移動した方が良いのかもしれない。 このままではヤツに俺のご褒美用のデザートを食い尽くされてし まう。 △月△日 折角作った我が家を手放すのは惜しいが、俺の平和の為に拠点を移 動した。 明日から新たな我が家を建てることにする。 △月□日 ﹄と聞かれて﹃なりたくない職業N 食料調達の為に、缶詰工場の跡地で残り物がないか探していたら変 人に会ってしまった。 ﹃アンタはヒーローってどう思う ? 2 × o.1﹄と答えたら爆笑された。 だってヒーローは自己犠牲の塊じゃないか。 俺は自分本位でしか生きたくない。 あと、何故か俺は変人にレアキャラ呼ばわりされた。 ホームレスってそんなに珍しいのか。 □月○日 以前よりレベルが上がった我が家が完成した。 なんとベットがあるのだ。 海浜公園に捨てられていたから拾ってきた。 あまり使われていなかったのか、結構綺麗な方だった。 あそこは掘り出し物がありそうだからまた行ってみよう。 日 3 □月 ひとまず今日は帰ってもらい、後日改めて会うことにした。 一度、俺となにやら話をしたいとか。 い。 また俺のデザートを狙いに来たのかと思ったがどうやら違うらし しかも、黒いモヤモヤを纏った変人︵その2︶を引き連れている。 どこから嗅ぎつけたのかヤツが俺の第二の我が家に来た。 □月△日 行くかな。 そろそろ良い感じに金が溜まったからシュークリームでも買いに 代わりにチンピラ共から金品を巻き上げることにしている。 全く、誰がメタルスライムだアホか。 なんでも俺を倒すと良いことがあるらしい。 最近、チンピラに絡まれることが多くなった。 × ﹂ なにやら嫌な予感がするが気のせいだと思いたい。 ﹁久しぶりだなぁ、レアキャラさん 連れられた先で俺を待ち構えていたのは何時ぞやの変人だった。 4 ?
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