俺が主で、君達が奴隷で・・・ ID:114157

俺が主で、君達が奴隷
で・・・
シコラエ
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︻あらすじ︼
世界で唯一、女性にしか扱えないISを起動した男性操縦者織斑一夏。誰とも分け隔
てなく接する彼の中身は、どこまでも黒く淀んでいた。
主人公はどこまでも畜生です。それでも良い方のみお読みください
目 次 早朝 │││││││││││││
1
起きれないんだが・・・﹂
?
﹂
?
﹁フーフー・・・﹂
はない。まあ、アイツとは良き友人として付き合っているが・・・。
まった事にも、以前より恋心を抱いていた幼馴染みを失望させてしまった事にも罪悪感
や り 過 ぎ た 実 感 は あ る。だ が 元 々 清 楚 で 清 ら か な 性 格 の 少 女 を こ こ ま で 歪 め て し
﹁ならもう少し鳴かせてやろうか
﹁あら、つれない。私をこんな身体にして・・・﹂
﹁そうかい。それはそうと退いてくれないか
と、悪態をつきたかったが、生憎と今の生活も悪くない。
首 に は 俺 が 渡 し た チ ョ ー カ ー が 巻 か れ て い る。全 く 物 好 き な 女 に 好 か れ た も の だ。
﹁はうーん、御主人様。今日も逞しくて私、濡れてしまいますわ﹂
金髪の美女セシリア・オルコットが下着姿で妖艶な笑みを向けていた。
朝、俺は自分のベッドに入り込む温もりで目を覚ました。掛け布団を持ち上げると、
早朝
1
早朝
2
俺の思考を遮る様に荒い息遣いが聞こえた。俺の視線は隣の空いているベッドに向
ける。そこには全身を縛り付けられて、アイマスクと猿轡をされた少女がいた。この少
女は昨日、俺の部屋に勝手に侵入してきたからお仕置きに動けない様に拘束したんだっ
た。でも少し暇だったから、彼女で遊んでしまった。
勿論、俺の隣でニコニコしている彼女もノリノリで遊んでいた。その時の少女は只の
玩具だった。無抵抗な彼女を俺達は遊び倒した。その結果がこれだ。気持ちよかった
のか今も痙攣している。目元や口元は涎や涙で湿っている。
彼女を、と言うよりも無抵抗でされるがままの女性を見ていると鼓動が高鳴ってい
た。やはり俺は何処か人として破綻してるのだろう。まあ俺の姉も、妹も一般人とは違
うベクトルの持ち主で、本人達もそれを気にする処か肯定しているので、最早親の遺伝
と言っても遜色はなかった。
何せ両親が世界の裏で暗躍する秘密結社のトップにその秘書だ。生まれも育ちも平
穏とかけ離れた世界の闇の中、三歳の頃には殺しの技術を叩き込まれた。それに殺気を
出さずに無垢な子供を演じる術に始まって世を渡り歩くだけのスキルは小学生になる
までに体得した。それは姉や双子の妹も変わらない。そんな俺達だが、一応国籍は日本
と言う事になっている。両親は国籍がない。ある時は東アジア系の商社マン。またあ
る時は日系の欧米人と多彩を極める。
3
ただ一人だけ、こんな俺達の素性に行き着いた人がいた。友人を作らない姉がただ一
人、親友と呼ぶ人物。
その名は篠ノ之束。両親が彼女の発明に価値を見いだして密かに資金面や研究施設
の面で支援をしていた。故に彼女は俺の両親を慕っている。子供である俺達とも接し、
気に入られた。
篠ノ之束、ここでは束さんと呼ぼう。束さんの発明した宇宙での活動を目的としたパ
ワードスーツ、インフイニット・ストラトス。略してISは世界を変えた。初めこそそ
の能力を認めなかった学会の老人たちだが、ある事件を境に掌を返して胡麻を摺ってき
た。ISは認められたのだ、現行の兵器を越える兵器として。
しかしながらISには欠点があった。女性にしか操縦できないと言う致命的な欠点
が。勿論これは束さんの意図的な操作であり、それを取り払って俺はISに乗れてい
る。故に俺は世界で唯一の男性IS操縦者として、日本が創ったIS学園に在籍してい
る。勿論これは両親の目的、組織の目指そうとする事に貢献する為だ。だがその過程で
得た物は好きにして言いと言われた。だから俺は、俺の好きにやらせてもらっている。
そろそろ行くか、遅刻して姉に怒られるのは御免だからな。俺は身体を起こすと傍らの
彼女の顎をくいっと持ち上げる。
早朝
4
﹁セシリア。俺は誰で、お前はなんだ
﹂
﹁続きはまた放課後に、それまで頑張って下さい。会長﹂
うとする。そこで俺は一度ベッドに居る人物の元に近づき耳打ちをする。
いつの間にか制服に着替えて部屋を出るセシリア。俺も制服に着替えて、部屋を出よ
﹁では、教室でお待ちしていますわ。一夏さん﹂
られた役割の顔になる。
俺の身に纏う雰囲気がガラリと変わり、好青年の印象になると彼女も彼女で己に与え
﹁そうだな。だが、仮面を被る時間だ。今日もよろしく頼むぜ。セシリア﹂
﹁はい、御主人様は私の主で、私は御主人様のモノです﹂
?