ありんすちゃん ID:98298

ありんすちゃん
善太夫
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︻あらすじ︼
スレイン法国の漆黒聖典と遭遇し、ワールドアイテムにより精神支配を受けたシャル
ティア。
アインズ自らの手で倒されたシャルティアはナザリックで復活した。
しかしながら、少しばかり金貨をケチった為、復活したシャルティアは少しばかり残
念な﹃ありんすちゃん﹄だった⋮
目 次 ありんすちゃんともりのおうち │
1
ありんすちゃんともりのおうち
ナザリック玉座の間。
﹄と答えた。
﹄と言葉を出した。
アインズの目の前で溶けたユグドラシル金貨が人の形となり⋮やがて銀髪の少女の
姿、いや、幼女の姿になった。
﹄
幼女はゆっくり瞳をひらくと一言、﹃ありんす
﹃シャルティアよ。私がわかるかね
アインズの問いかけに対してシャルティアは﹃ありんす
?
﹃ふむ⋮﹄
ませんでしょうか
﹄
﹃畏れながら申し上げます。シャルティア様の面倒をしばしボク、いや、私にお任せ願え
た。
静まり返っていつまでも静寂が続くかと思われた時、末席から1人のメイドが進み出
頭を深くたれてアルベドが緊張した面もちで発言した。
﹃アインズ様、畏れながら⋮シャルティアに何らかの異変がおきたかと。﹄
︵いやいや、そんな事言ってないよ⋮どうしちゃったのよ、これ。︶
?
?
1
?
﹄
﹃私もそれがよろしいかと思われます。ここはユリ・アルファにしばらく預けてみては
いかがでしょう
ユリ・アルファに連れられてありんすちゃんは6階層にある山小屋にやって来た。
こうしてありんすちゃんの面倒はユリ・アルファがみる事になった。
﹃ははっ﹄
﹃よろしい。ユリ・アルファよ、しばらくシャルティアを任せる。﹄
アインズはゆっくりと頷いた。
?
﹄
?
﹃シャルティア様、お友達ですよ
﹄
?
ユリ・アルファの両手の飾りが固くて痛いからだった。
ありんすちゃんはイヤイヤをしながらユリから離れた。
﹃ありんす
﹃んふんふ⋮シャルティア様、可愛いいい。ボクの宝物⋮﹄
ありんすちゃんともりのおうち
2
ありんすちゃんの前に様々なぬいぐるみ達が並べられた。
そう、これはユリ・アルファの創造主たる至高の方々の一人が作った﹃やまいこフレ
ンズ﹄だった。
もともとこの山小屋は至高の41人の女性達の女子会の場として作られ、幼女となっ
たシャルティア改めありんすちゃんにとって実に魅力的な場であった。
﹄
﹄
かくいう
やまいこフレンズは様々な動物だったが、ありんすちゃんが一番興味を示したのはイ
私めの睡眠の邪魔をする方は
ワトビペンギンのぬいぐるみだった。
﹄
執事助手君、こんな所にいたとは⋮シズが探していましたよ
﹃イタタタ⋮どなたですかな
﹃あれ
﹃ありんす
私め、ナザリックの次期支配者たるエ・ク・レ・アと申します。よしなに。﹄
﹃これはこれは⋮ユリ・アルファ様。こちらのレディははじめまして、ですね
?
?
んで窓の外に放り投げてしまった。
ありんすちゃんはお構いなしにエクレアの頭をポンポン叩くと、不意にエクレアを掴
まるで燕尾服を着た紳士のようにイワトビペンギンは丁寧にお辞儀をした。
?
?
?
?
3
ありんすちゃんともりのおうち
4
ユリ・アルファは茫然としながらも、まあ、シャルティア様らしいな、と納得したの
であった。
その後、頭を使ったボーリング遊びなど、さんざんオモチャにされたユリ・アルファ
がほうほうの体でありんすちゃん当番を辞退する事になったのは別の話である。