15.国際私法(PDF:132KB)

【授業科目名】
【授業科目の区分】
【担当者】
【履修形態/単位】
【配当年次/開期】
国際私法
展開・先端科目群
中林 啓一
選択科目/2単位
2・3年次/後期
【授業科目の内容】
この科目は、展開・先端科目群の選択科目として2年次以降に開講される。本講義では、
国際家族法および国際財産法に関する近時の重要判例を手がかりに、国際私法総論および各
論の重要論点について検討する。本講義で主として取り扱うのは国際私法であるが、国籍法・
国際民事訴訟法など国際私法と関連する分野についても随時言及することとしたい。
【授業科目の目標・方法】
国際的な私法生活関係を規律する際には、国際私法によって準拠法を決定し、それを適用
することによって問題を解決する方法が広く用いられる。この授業では、国際私法に関連す
る実際の裁判例を用いて、国際私法がどのような理念にもとづいて国際的な私法生活関係を
規律しようとしているかという点について考える。下記に掲げた(裁)判例をあらかじめ読
了しておくことが求められる。なお、取り扱う(裁)判例を変更する場合は、別途指示する。
【授業計画】
第1回
国際私法概説
第2回
身分関係事件の国際裁判管轄
第3回
財産関係事件の国際裁判管轄(1)
第4回
財産関係事件の国際裁判管轄(2)
第5回
外国判決の承認執行
第6回
契約の準拠法
第7回
国際仲裁合意の準拠法
第8回
法律関係の性質決定・連結点
第9回
反致・公序
第10回
婚姻・離婚
第11回 親子関係
第12回 行為能力の準拠法・法人の従属法
第13回 物権・担保物権
第14回 国際取引と国際私法
第15回 まとめ
【教科書・参考文献】
櫻田嘉章=道垣内正人編『国際私法判例百選<第 2 版>』(2012年)
その他、適宜レジュメを配布する。参考文献として、松岡博編『国際関係私法入門(第3
版)』(有斐閣、2012年)などがある。
【成績評価】
試験(75%)、課題レポートや授業時に指示する課題(25%)によって総合評価する。