ビジネス倫理

授業科目名
ビジネス倫理
テキスト名
「働く人が知っておきたい ビジネス倫理」
シラバス執筆
齊藤 聡
科目コード 配当年次
EA77
3
単位
2
■科目の到達目標
・ビジネス社会におけるビジネス倫理の位置づけと概念を理解できる。
・さまざまな理論や考え方を理解できる。
・実際のビジネス倫理をめぐるさまざまな問題,利益追求と倫理の関係などについて,課題を提示できる。
・日々の仕事や家庭・個人においても自分なりのビジネス倫理観を確立し,使うことができる。
■テキスト学習・リポート作成の留意点
テキストの中で特に学習しておくべき箇所
以下の学習目的に注意して,正しい企業倫理観を意識しながら,テキストを読むことが重要である。
⑴この科目は,企業経営に必要な倫理観を身につける。「正しいビジネス倫理とは,何なのか。」,「正しい倫理
観は身に着けるには,どうしたらよいのか」を,考えることを授業の目的とする。多数の事例から,事件が
発生した問題点を発見し,その解決策を模索する。環境,文化,地域によっても,人の考え方は異なる。偏
らない価値観を,自分自身で見つける。
⑵過去に実際に起きた企業の不祥事の原因を探り,その要因を分析し,再発を防ぐ方法を議論する。倫理学に
は,確定した正答はないので,そのときの状況により,判断していくことになる。事件が起きたときの人の
動機や,誤ったリーダーシップを知っておくと,自分の周りで同様な事件が起きたときに,巻き込まれるこ
とがなくなる。また,数字のマジックや心理学を利用して,人の気持ちが誘導されることを学び,その回避
手段を理解する。
⑶自分自身の中にある,定まらない心の動きを自覚する。人の気持ちを理解する。すべての意見や考え方に,
その背景となる理由やそうなった要因がある。広い見識を自分の心に育て,極端な発想にならない,正義を
根底に置いた,価値観,倫理観を育てる。そして,社会や会社の構成員としてのビジネス倫理を構築してい
く。
理解しておくべき専門用語
第1章
・人の意見を尊重する ・非難しない ・広く様々な意見を聞く ・偏らない倫理観を持つ
第2章
・販売ノルマと適合性原則 ・代表的な倫理行動規範
第3章
・価値観の共有 ・経営倫理のリーダーシップ
第4章
・心理学の活用 ・選択の動機 ・状況の把握
第5章
・過去からの哲学の変遷 ・功利主義 ・自由放任仕様 ・カント主義
第6章
・自主性 ・成長 ・目的を感じる ・人との交流を大切にする
第7章
・新たな倫理観の創造 ・グローバルな倫理観
【リポート返却後の留意点】
大学からリポート添削指導結果が返却されたら,指導内容についてテキストを参照しご確認ください。特
に,不正解の箇所については重点的に学習した上で,科目修得試験に臨んでください。
■科目修得試験の成績評価方法
初めにテキスト学習とリポート課題に取り組む。次にリポートを提出し,合格した科目について科目修得
試験を受験する。科目修得試験によって,科目の到達目標をどの程度達成できたかを評価する。
2016