【授業科目名】 民事訴訟実務の基礎Ⅰ 【授業科目の区分】 実務基礎科目群 【担当者】 池田克俊・青谷智晃 【履修形態/単位】 必修科目/2単位 【配当年次/開期】 3年次/前期 【授業科目の内容】 実務基礎科目群に配置される必修科目であり、実体法と手続法を有機的に関連させ、理 論と実務とを密接に架橋する実務教育の導入部分に当たる科目である。これまで法律基本 科目群で学修した内容を踏まえ、言い分方式の事例を中心に、訴訟物は何か、原告は自己 の請求を法律上根拠付けるために、どのような請求原因事実の主張が必要であるのか、ま た、被告は原告の請求を排斥するためにどのような抗弁を提出することになるのか、など について学修する。 【授業の目的・方法】 民事訴訟における判断構造を踏まえて基本的な紛争類型における要件事実を学修すると ともに、これを通じて民事実体法の理解を一層深めることを目的とする。授業は、受講生 がテキストの学修予定範囲を予習していることを前提に、その課題について双方向的、多 方向的に検討しながら進める。授業は複数担当で実施し、池田は、授業の進行を担当する とともに、裁判官の立場からコメントを行い、青谷は弁護士の立場からコメントを行う。 【授業計画】 第1回 民事訴訟の基本構造 第2回 売買契約に基づく代金支払請求訴訟 第3回 貸金返還請求訴訟 第4回 所有権に基づく建物明渡請求訴訟 第5回 所有権に基づく建物収去土地明渡請求訴訟 第6~8回 所有権に基づく所有権移転登記抹消登記手続請求訴訟等 第9回 真正な登記名義の回復を原因とする所有権移転登記手続請求訴訟 第10回 所有権に基づく土地明渡請求訴訟 第11回 不動産売買の手付に関する訴訟 第12回 時効取得を原因とする所有権移転登記手続請求訴訟 第13回 所有権移転登記の抹消登記手続請求及び登記上の利害関係を有する第三者に対する承諾 請求訴訟 第14回 賃貸借契約終了に基づく建物明渡等請求訴訟 敷金返還請求訴訟 第15回 譲受債権請求訴訟 -1- 【教科書・参考文献】 教科書:司法研修所編『新問題研究 要件事実 』『改訂紛争類型別の要件事実』『10 訂民事判決起案の手引』(法曹会) 参考文献:村田渉・山野目章夫編著『要件事実論30講(第3版)』 (弘文堂 )、加藤新 太郎・細野敦『要件事実の考え方と実務(第3版)』(民事法研究会) 【成績評価】 試験(中間30%、期末50%)、平常点(予習状況、授業に対する姿勢、 度等20%)を総合評価する。 -2- 議論の態
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