【授業科目名】 教育法 【授業科目の区分】 展開・先端科目群 【担当者】 竹内 俊子 【履修形態/単位】 選択科目/2単位 【配当年次/開期】 2・3年次/後期 【授業科目の内容】 教育を受ける権利の保障を目的として、国、地方公共団体または私人により、学校、図 書館その他の教育機関が設置されている。これらは、人権保障のための制度であるという 性質上、多かれ少なかれ法的な規制を受ける。この講義では、教育を受ける権利の保障を 任務とする教育行政の基本原理に関する理解をふまえて、教育関係諸法における法的規制 の態様、内容、運用の実際などについて、実務や裁判事例などを素材にして考察する。 【授業科目の目標・方法】 日常的に接する「教育問題」を、法的な問題として捉え、法原理に照らして分析し、問 題の所在を確認し、解決の手がかりを発見する力を養うことを目的とする。裁判事例や新 聞等に取り上げられている事例を素材として、そこにおける法的問題点を抽出し、問題解 決のための法的構成を試みる。参加者の疑問や発言を引き出しつつ、講義を進めていく。 「教育法」は、行政法各論の一つの領域でもあるので、事前に公法Ⅰ~公法Ⅳを受講して いることが望ましい。 【授業計画】 第1回 教育を受ける権利(憲法26条)の意義 第2回 教育の自由と学問の自由 第3回 教育に関する法制度と法原理 第4回 教育行政の組織と権限 第5回 学習指導要領の法的性質 第6回 教科書制度とその運用 第7回 学生・生徒・児童に対する懲戒処分 第8回 校則問題と校則裁判 第9回 学校の教育評価と生徒の人権 第10回 教員の職務と地位 第11回 教育条件整備と子どもの学習権 第12回 学校事故をめぐる法的責任と救済 第13回 教育情報の公開 第14回 生涯学習・社会教育の法と制度-住民の学習権 第15回 教育法の今日的諸問題 【教科書・参考文献】 授業で使用する資料は事前に配付する。参考文献は適宜提示する。 『学陽書房・教育小六法』または『三省堂・解説教育六法』があれば望ましい。 【成績評価】 定期試験(80%)、課題レポート(10%)、平常点(予習状況、質問 に対する応答、問題提起など、10%)を、総合的に評価する。
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