14.民事執行法(PDF:134KB)

【授業科目名】
民事執行法
【授業科目の区分】 展開・先端科目群
【担当者】
山田 明美
【履修形態/単位】 選択科目/2単位
【配当年次/開期】 2・3年次/後期
【授業科目の内容】
民事執行法は、債務者が給付義務を任意に履行しない場合に債権者の請求権の内容を強
制的に実現する強制執行手続と担保権の実行手続との2つの制度を規律するが、本授業で
は、とくに強制執行手続について学修する。
【授業科目の目標・方法】
授業の目的は、受講生が民事執行法による執行手続全体を把握し、必要な基本的な執行
手続についての正確な知識を修得・理解することにある。その際に、民事執行手続が、簡
易・迅速な権利(請求権)実現のための決定手続であるだけでなく、関係人の権利・利益
保護のための手続をも用意した紛争処理の役割も果たす制度であることも理解させるよう
に努めたい。授業の展開としては,毎回事前に提示するレジュメに質問事項をおくので、
受講生はそれを予習したうえで授業に臨んでいただきたい。受講者との双方向・多方向の
対話を心がけ、受講生の理解度を確認しながら授業を展開していくように努めたい。
【授業計画】
第1回 民事執行の世界
第2回 強制執行の組立て、執行当事者、執行機関
第3回 債務名義
第4回 請求異議の訴え
第5回 執行文
第6回 執行文付与等に関する不服申立制度
第7回 不当執行と違法執行
第8回 強制執行の手続、不動産執行の開始
第9回 不動産執行(1)差押え
第10回 不動産執行(2)換価
第11回 不動産執行(3)満足
第12回 動産執行、その他の民事執行
第13回 債権執行(1)
第14回 債権執行(2)
第15回 非金銭執行
【教科書・参考文献】
教科書は指定しないが、各自自分にあったものを用意してほしい。教材用の判例につい
ては、伊藤眞ほか編『別冊ジュリスト民事執行・保全法判例百選』を用いる。その他参考文
献等については、適宜指示する。
【成績評価】
①試験(70%)、②平常点(講義における質疑応答の状況など)(30%)を目安に総合
的に評価する。