【2016 年度シラバス】

【2016 年度シラバス】
【授業科目名】
【授業科目の区分】
【担当者】
【履修形態/単位】
【配当年次/開期】
民事法総合演習Ⅰ
法律基本科目群(基幹科目)
青谷智晃・大久保憲章・上谷均
必修科目/2単位
3年次/後期
【授業科目の内容】
この科目は、法律基本科目群における演習科目の仕上げとして、民事法演習Ⅰ・Ⅱ・Ⅳ
における民法と民事訴訟法に関する学修成果をふまえて、実体法と手続法の相互の関連に
重点を置いて学修する。教材は裁判例をもとに作成した基本事例を用い、これを設問にし
たがって検討するとともに関連判例等の検討を加えて理解を深める。
この授業科目は、青谷・大久保・上谷の3名の教員が担当する。青谷は実務家(弁護士)
の立場から主に訴訟法の論点について、大久保と上谷は研究者の立場から主に実体法の論
点ついてコメントを担当する。この授業を通して理論と実務の架橋を図り、受講生に実務
の導入的教育を行う。
【授業科目の目標・方法】
この科目は、実際の裁判をイメージしながら問題解決に向けた法的構成力と文章表現力
の涵養を目的とする。受講生は、基本事例に付された設問についてレポートをまとめて事
前に提出して授業に臨む。教員はレポートを事前にチェックし、授業では受講生に発表さ
せつつ問題点を指摘する。これにより、教員は、受講生の学修の進度を確認するとともに
文書作成の指導も行い、「法文書作成」や「民事訴訟実務の基礎Ⅰ・Ⅱ」との連携を図る。
一つの基本事例を実体法の論点と手続法の論点に分けて2回分の授業で検討する。レポ
ートは一つの基本事例毎に提出する(授業2回分)。受講生は、レポート作成にあたっては
「自分の頭で考え、自分の文章で書く」という当たり前のことを心がけなければならない。
また、レポートを提出したら予習は終わりということではなく、設問に関連する事項につ
いても積極的に学修をして授業に臨んでもらいたい。
【授業計画】(基本事例のテーマは変更することがある)
第1回
ガイダンス(授業の進め方、レポートの提出方法など)
練習問題と解説
第2回
団体の法律関係に関する基本事例1をもとに実体法上の重要論点を検討する。
第3回
基本事例1をもとに手続法上の重要論点を検討する。
第4回
転貸借に関する基本事例2をもとに実体法上の重要論点を検討する。
第5回
基本事例2をもとに手続法上の重要論点を検討する。
第6回
請負契約の担保責任に関する基本事例3をもとに実体法上の重要論点を検討する。
第7回
基本事例3をもとに手続法上の重要論点を検討する。
【2016 年度シラバス】
第8回
第1回確認テストと解説
第9回
請負契約に関する基本設例4をもとに実体法上の重要論点を検討する。
第10回
基本設例4をもとに手続法上の重要論点を検討する。
第11回
種類物売買に関する基本事例5をもとに実体法上の重要論点を検討する。
第12回
基本事例5をもとに手続法上の重要論点を検討する。
第13回
フランチャイズ契約に関する基本事例6をもとに実体法上の重要論点を検討する。
第14回
基本事例6をもとに手続法上の重要論点を検討する。
第15回
第2回確認テストと解説
【教科書・参考書】
テキストは使用しない。
【成績評価】
(1) 試験 70%(定期試験50%+確認テスト20%)
(2) 課題(レポート) 20%
(3) 平常点(予習状況、質疑応答状況) 10%