算数科教育法Ⅰ

授業科目名:
算数科教育法Ⅰ
科目番号:
SID307
単位数:
担当教員名:
2単位
担当形態:
渡邊 耕二
開講時期:
単独
3年前期
オフィスアワ:
金曜日 13:00~16:00
1.授業の到達目標・テーマ
算数科における教育目標、指導内容および指導上の課題を把握し、ICTや評価という観点から
算数科の教師として必要な知識の基礎を養う。
2.授業概要
算数科における教育目標の歴史的な変化を捉え、目標の変遷とその背景を理解する。そ
して現行の算数科の目標と指導内容を「数と計算」、「量と測定」、「図形」、「数量関係」の4つ
の領域別に確認し、指導上の留意点を把握する。また指導に関してICTを活用した方法が注
目されているため、その活用事例とソフトウエアの一つであるGeoGebraを取り上げる。加えて
算数科における「評価」について、その種類と方法を知る。また国内外における学力調査を取
り上げ、算数科における評価に関する知識をさらに深める。授業形態は演習とする。
3.授業計画
第1回:ガイダンス
本授業の到達目標と大まかな内容および評価の観点を説明する。
第2回:算数教育の歴史
明治以降の日本の算数教育の歴史とその目標の変遷について概説する。
第3回:小学校学習指導要領概説の要点
現行の算数科の目標を解説し、算数科で扱う指導内容を確認する。
第4回:数と計算1(「数と計算」の目標と指導内容)
各学年における「数と計算」の目標とその指導内容について概説する。
第5回:数と計算2(「数と計算」の指導上の留意点)
数の分解・合成および分数の除法を取り上げながら、「数と計算」の指導上の留意点について
説明する。
第6回:量と測定1(「量と測定」の目標と指導内容)
各学年における「量と測定」の目標とその指導内容について概説する。
第7回:量と測定2(「量と測定」の指導上の留意点)
長さ・速さの測定に焦点を当てながら、「量と測定」の指導上の留意点について説明する。
第8回:図形1(「図形」の目標と指導内容)
各学年における「図形」の目標とその指導内容について概説する。
第9回:図形2(「図形」の指導上の留意点)
児童の図形の認識という観点から、「図形」の指導上の留意点について説明する。
第10回:数量関係1(「数量関係」の目的と指導内容)
各学年の「数量関係」の目標とその指導内容について概説する。
第11回:数量関係2(「数量関係」の指導上の留意点)
グラフと関数の考え方に焦点を当てながら、「数量関係」の指導上の留意点について解説する。
第12回:ICTの活用1(ICTの活用事例)
算数科におけるICT活用した指導の事例について解説する。
第13回:評価と学力調査1(診断的・形成的・総合的評価および国内外の学力調査)
評価の目的と診断的・形成的・総括的評価および国内外の学力調査を取り上げ、算数科にお
ける評価について説明する。
第14回:学習指導案作成
指導案作成を作成する意義と構成(単元、目的、授業展開)を理解し、実際に作成する。
第15回:模擬授業
作成した指導案をもとに模擬授業を行い、実践的な知識を養う。
定期試験:試験期間中に実施する。
4.テキスト
『初等算数科教育法―新しい算数科の授業をつくる―』黒田恭史編(ミネルヴァ書
房)
5.参考書・参考資料等
『小学校学習指導要領解説算数編』、『算数教育の理論と実際』数学教育研究会編(聖文新
社)、など授業の中で適宜紹介する。
6.事前・事後学習
講義内容に関するレポートなどを課すので、解答して正解を確認した上でファイルし、振り返り
の参考とすること。
7.学生に対する評価:
定期試験(60%)、レポート(40%)を総合して評価する。
8.その他
特になし