学力向上プラン2

平成28年度全国学力・学習状況調査分析(小学校)
【別紙3】
1 国語
(1)考察(現状分析・実態)
・国語A:主として知識を見る問題では、全国・埼玉県の平均をともに下回っている。正答数分布のグラフ
で、全国・埼玉県と比較してみると、下位層の児童の割合が高く、上位層の児童の割合が低くなっている。
第5学年までの学習内容が確実に身についているとは言い難い状況である。
・国語B:主として活用を見る問題でも、全国・埼玉県の平均をともに下回っている。各正答数の児童の数
がほぼ横ばいであり、学力差にばらつきがある状況といえる。全国・埼玉県と比較すると下位層の児童の
割合が高くなっている。
(2)強みと課題
・国語Aに関しては、選択式の問題の無解答が0%であり、答えられそうな問題に対しては、意欲的に取り
組んでいるといえる。また、話す・聞く能力と読む能力については、全国・埼玉県の平均正答率をやや上回
ることができた。しかし、国語Bの記述式の問題になると、平均正答率が50%を下回っている。また、ロー
マ字を書いたり読んだりする設問での無解答率が20%を超えており、自分の考えを明確にしながら読ん
だり書いたりする問題での無解答率が高くなっていることが課題である。
(3)各学年における重点指導事項
各学年に関連する重点指導事項
1年
2年
3年
4年
5年
6年
○正しい文法表記に気をつけて、文を書く力の育成
・文字の筆順や字形の指導をていねいに行い、漢字を正しく読み、正しく書く力を身につけさ
せ、言語事項の基礎基本の徹底を図る。
・読書の習慣をつけ、読む力の向上を図る。
○簡単な構成を考えて、文や文章を書く力の育成
・主語や述語、段落や前後のつながりを意識させながら文章を読ませる。
・日記等の生活文を書く機会を増やす。
・既習の漢字を繰り返し書いて練習するだけでなく、様々な場面で意識的に使用させることで定
着を図る。
○言語事項の知識理解を深め、習得したことを文の中で正しく活用する力の育成
・国語辞典の使い方を理解し、意味を考えながら正しく使えるようにするために辞書を利用する
能力や態度を育て、辞書を利用して調べる習慣を身につけさせる。
・自分の考えを明確にして文章に表し、話し合い活動の中で相手に伝えることができるようにす
る。
○段落の相互関係などに注意して文章を読んだり書いたりする力の育成
・漢字辞典の使い方を理解し、漢字のもつ意味を考えながら正しく使えるようにするために辞書
を利用する能力や態度を育て、辞書を利用して調べる習慣を身につけさせる。
・書いた文章を読み合い、助言し合う活動を取り入れ、自分の考えを深めさせる。
・ローマ字を書いたり、読んだりする活動を多く取り入れる。
○目的や意図に応じて話したり、相手の意図をつかみながら聞いたりできるようにする力の育成
・筆者の意図や思考を想定しながら文章全体の構成を把握し、筆者の考えに対する自分の考
えを明確にする。
・読む目的をもち、その目的に応じて、本や文章などを複数選び比べて読めるようにする。
・調べる学習や日常生活の中で積極的に辞書を利用することができるようにさせる。
○事実と意見を区別して聞いたり、目的や意図に応じて話したりする力の育成
・筆者の意図や思考を想定しながら文章全体の構成を把握し、自分の知識や経験、考えなどと
関連づけて読むことができるようにする。
・読む目的をもち、その目的に応じて、本や文章などを効果的に読めるようにする。
・調べ学習や日常生活の中で積極的に辞書を利用することができるようにさせる。
1
1 算数
(1)考察(現状分析・実態)
・算数A:主として知識をみる問題では、平均正答率で全国・埼玉県をやや下回った。しかし、正答数が13
問以上の児童が全体の65%を占めていることから、基礎的・基本的な知識・技能については、おおむね
身についているといえる。
・算数Bにおいては、平均正答率が全国・埼玉県ともに下回っており、中央値においても2ポイント下がって
いる。また、全ての領域において平均正答率が、全国・埼玉県を下回った。このことから、全体的に知識・
技能を活用する能力が低いといえる。
(2)強みと課題
・算数Aでは、量と測定・図形の領域で80%以上の平均正答率だった。また、全体の正答数が13問以上
の児童の割合が65%を占めていることから、下位層の児童の基礎的・基本的な知識・技能の定着を図る
必要がある。
・算数Bでは、平均正答率が40%を下回っており、知識・技能を活用する力が身についていない。特に記
述式の問題においては、平均正答率が16%と低くなっており、言葉や数、式、図、表、グラフなどを用い
て、筋道を立てて説明したり、論理的に考えたりする力の育成が課題である。
(3)各学年における重点指導事項
各学年に関連する重点指導事項
1年
○基礎的・基本的な知識及び技能の向上
・具体物、半具体物を用いた操作活動を多く取り入れ、加法、減法の意味をしっかり理解させる。
・日常生活の中で意識的に算数を取り入れ、算数の活用場面にふれさせる。
・ドリル学習を継続的に行い、基礎的・基本的な技能の向上を図る。(加法・減法)
2年
○基礎的・基本的な知識及び技能の向上
・実際に測定する時間を多く設け、量感の育成を図る。
・日常生活の中にある算数を見つけさせるなど、算数を活用する目を養う。
・ペア学習での伝え合いを取り入れ、根拠をもって説明する力の素地を養う。
・ドリル学習を継続的に行い、基礎的・基本的な技能の向上を図る。(かけ算九九)
3年
○基礎的・基本的な知識及び技能の向上とそれを活用して課題解決できる思考力の育成
・自分の考えをノートに言葉や数・式・図・表・グラフで表せるようにする。
・「学び合い活動」を取り入れた課題解決学習に取り組み、数学的思考力の向上を図る。
・ドリル学習を継続的に行い、基礎的・基本的な技能の向上を図る。(乗法・除法)
4年
○基礎的・基本的な知識及び技能の向上とそれを活用して課題解決できる思考力の育成
・「学び合い活動」を取り入れた課題解決学習に取り組み、数学的思考力の向上を図る。
・自分の考えと他者の考えの共通点・相違点に気づけるようにする。
・ドリル学習を継続的に行い、基礎的・基本的な技能の向上を図る。(除法)
5年
○基礎的・基本的な知識及び技能の向上とそれを活用して課題解決できる思考力の育成
・「学び合い活動」を取り入れた課題解決学習に取り組み、数学的思考力の向上を図る。
・他者が立てた式を読み取って説明したり、考えの正しさを説明したりできるようにする。
・ドリル学習を継続的に行い、基礎的・基本的な技能の向上を図る。(小数・分数)
6年
○基礎的・基本的な知識及び技能の向上とそれを活用して課題解決できる思考力の育成
・「学び合い活動」を取り入れた課題解決学習に取り組み、数学的思考力の向上を図る。
・筋道を立てて説明したり論理的に考えたりして、自ら納得したり他者を説得したりできるように
する。
・ドリル学習を継続的に行い、基礎的・基本的な技能の向上を図る。(分数の加減乗除)
2
平成28年度埼玉県学力・学習状況調査分析(小学校)
【別紙4-1】
1 国語
学年
項目
(1)考察(現状分析・実態)
埼玉県の平均正答率を上回っている。領域別にみると読む能力についてのみ、埼玉県の平均正答
率を下回り、同学年比較の27年度の正答率を大きく下回った。書く能力については、同学年比較で2
7年度をはるかに上回ることができた。
(2)これまでの成果と今後の課題(調査結果を踏まえて)
書く能力について、27度を上回ることができたのは、段落相互の関係などに注意して文章を読んだ
4年 り書いたりすることに重点項目をおき、構成を意識した文章作り等を意識的に取り入れてきた成果と
いえる。今年度は、読む能力の正答率が低かったので、その能力を高めていきたい。
(3)具体の取組
・読む目的をもって本を選び読む等の読書活動を啓発する。
・物語文、説明文の文章を段落や文の構造を意識させながら読み込ませることを通して、読解力の向
上を図る。
(1)考察(現状分析・実態)
埼玉県の平均正答率を上回った。観点別にみると、書く能力がわずかに下回った。同学年比較で
は、27年度と比べて、「話す・聞く・書く」の領域の平均正答率が下回った。特に、書く能力の正答率
が8ポイント下回り、無解答率も20%と高くなっている。
5年
(2)児童の伸びの傾向
平均の学力の伸びは、埼玉県の平均が4ポイントであるのに対し、本校は2ポイントの伸びであっ
た。伸びは小さかったが、到達レベルは埼玉県と同等である。低位層が6ポイント上昇しており、大き
な伸びが見られた。
(3)これまでの成果と今後の課題(調査結果を踏まえて)
物語文、説明文等の多様な文章を段落や文の構造を意識させ読み込ませることを通して読解力の
向上を図ってきたことが、読む能力の向上につながっていると考えられる。今後は、日常的に書く活
動を取り入れ自分の考えを明確に書く力をつけていくことが必要である。
(4)具体の取組
・聞き取ったことを要約して、文章で表現する活動を日常的に取り入れていく。
・授業の中で、筆者の意図や思考を想定しながら文章全体の構成を把握し、筆者の考えに対する
自分の考えを明確にする取組をしていく。
(1)考察(現状分析・実態)
埼玉県の平均正答率を5.2ポイント下回った。領域別にみると「話す・聞く・書く」が平均正答率を大
きく下回り、特に書く能力においては、11ポイント下回っている。経年変化をみても、全領域・全観点
で27年度を下回った。話す・聞く能力においては30ポイント以上も下回っている。
(2)児童の伸びの傾向
平均の学力の伸びは1であり、埼玉県の平均と同等であった。しかし、埼玉県の平均レベルが7-Bであるのに
6年
対して、7-Cと低くなっている。基礎的・基本的な学力の確実な定着が必要である。学力別の伸びを見ると低位
層と中位層の児童が1ポイントずつ上昇したのに対して、上位層の伸びが見られなかった。
(3)これまでの成果と今後の課題(調査結果を踏まえて)
経年変化を見たときに全ての項目が27年度を下回っている。読む能力は、僅かに下回っているだ
けだが、他の観点は大きく下回っているという現状を踏まえ、昨年度の取り組みを見直し、効果的な
指導方法を工夫していくことが必要である。
(4)具体の取組
・話し合いの型を明示し、話し方・聞き方の基本的な指導を徹底する。
・学校独自の学習プリントを活用し、漢字や語句を確実に習得させる。
・日記指導、新聞指導を意図的に取り入れ、自分の考えを明確に書く力を身につけさせる。
1
2 算数
学年
項目
(1)考察(現状分析・実態)
埼玉県の平均正答率と比較すると図形領域のみポイントを下回った。同学年比較の平均正答率を
みると「図形」「数量関係」の領域でポイントを下回り、数量や図形についての技能と知識・理解でポイ
ントを下回った。しかし、数学的な考え方においては、27年度を大きく上回ることができた。
(2)これまでの成果と今後の課題(調査結果を踏まえて)
4年 「学び合い活動」を取り入れた課題解決学習に取り組み、数学的思考力の向上を図ったことが、数
学的な考え方の平均正答率の上昇につながったと考えられる。図形領域における数量や図形につい
ての知識・理解についての正答率が低いことから手立てを講じる必要がある。
(3)具体の取組
・授業のはじめにフラッシュカード等を用いて、図形の性質や構成要素についての知識を確実に定
着させる。
・「算数的活動」「学び合い活動」を取り入れた授業をさらに工夫改善していく。
(1)考察(現状分析・実態)
埼玉県の平均正答率と比較すると全ての項目で上回ることができた。同学年比較では、「数量関
係」の領域で僅かに27年度を下回ったが、他の項目では上回っている。経年変化をみると「数量関
係」の領域で27年度を大きく下回った。数学的な考え方においては、大きな上昇が見られた。
5年
(2)児童の伸びの傾向
平均の学力の伸びをみると埼玉県の平均伸び率を下回り2ポイントの上昇にとどまった。しかし、平
均のレベルは埼玉県と同等であり、確かな学力が身についているといえる。学力別の伸びをみてみ
ると3グループとも同等の伸びが見られた。
(3)これまでの成果と今後の課題(調査結果を踏まえて)
「学び合い活動」を取り入れた課題解決学習に取り組み、数学的思考力の向上をはかってきたこと
の成果が着実に現れてきている。数量や図形についての考え方は伸びてきてはいるが、他の観点に
比べるとまだ正答率が低いので、さらに力をつけさせる必要がある。
(4)具体の取組
・「学び合い活動」をさらに工夫し、数学的思考力のさらなる育成を図る。
・算数に関する課題について考えたり、既習事項をもとに発展的・応用的に考えたりする活動や考
えたことを表現したり、説明したりする算数的活動を積極的に取り入れる。
(1)考察(現状分析・実態)
埼玉県の平均正答率を僅かに上回ることができた。細かくみると、「量と測定」の領域と数量や図形
についての知識・理解の観点で埼玉県の平均正答率を下回った。経年変化をみると「図形・数量関係
の領域」で下回ったが、数学的な考え方の観点で大きな上昇がみられた。
6年
(2)児童の伸びの傾向
平均の学力の伸びをみると埼玉県と同等で2ポイントの上昇だった。しかし、埼玉県の平均レベル
が7-Cであるのに対して、6-Aと下回っており、確かな学力が身についているとはいえない。学力別
の伸びをみてみると低位層が4ポイント上昇しており一番大きな伸びがみられた。
(3)これまでの成果と今後の課題(調査結果を踏まえて)
低位層で大きな伸びがみられたことから、朝自習や補充学習等で学校独自の算数プリントを活用し
てきたことの成果が現れてきているといえる。単位量あたりの考え方や平均の求め方等の「量と測
定」の領域での指導の工夫改善が必要である。
(4)具体の取組
・平均の考え方で半具体物を使った活動を取り入れるなど、実感を伴った理解ができるようにする。
・学校独自の算数プリントを活用し、基礎的・基本的な学習内容の確実な定着を図る。
・言葉や数、式、図、表、グラフなどを用いて、考え説明する活動を多く取り入れる。
2
1 教科・領域別調査結果(同学年比較) 【別紙4-2】
【小学校第4学年(同学年比較)】
国語
《内容別結果》
内容別結果(正答率)
100
90
80
70
60
50
40
30
20
H27
H28
H28埼玉県
話す・聞く・書く
読む
言語文化
関心・意欲・態度
話す・聞く能力
書く能力
読む能力
知識・理解・技能
話す・聞く・書く
読む
言語文化
関心・意欲・態度
話す・聞く能力
書く能力
読む能力
知識・理解・技能
H27
54.8
61.6
75.5
0.0
65.5
33.3
61.6
75.5
H28
60.2
43.7
69.5
0.0
57.4
63.0
43.7
69.5
H28埼玉県
54.2
46.8
65.0
0.0
48.7
59.8
46.8
65.0
【考察】
領域別に正答率をみると、「読む」の領域だけが埼玉県の平均正答率を下回っている。
読む目的をもって本を選び読めるようにするなどの読書活動を工夫し、読む能力を高めて
いく必要がある。言語文化領域の正答率が7割を占めているのは、これまでの取組の成果
であるといえる。今後も朝自習や補充学習等の取組を工夫し続けていきたい。
算数
《内容別結果》
内容別結果(正答率)
100
H27
H28
90
H28埼玉県
80
70
60
50
40
30
20
数と計算
量と測定
図形
数量関係
関心・意欲・態度 数学的な考え方
数と計算
量と測定
図形
数量関係
H27
74.3
61.3
57.1
83.9
0.0
H28
80.0
68.9
55.6
78.7
H28埼玉県
71.7
66.4
61.4
70.7
技能
知識・理解
技能
知識・理解
35.9
82.1
74.3
0.0
54.8
81.5
70.7
0.0
52.3
76.2
66.5
関心・意欲・態度 数学的な考え方
【考察】
28年度は、「図形」の領域が埼玉県の平均正答率を約6ポイント下回ったが、その他
の領域では、埼玉県の平均正答率を上回ることができている。「図形」の中でも、三角定
規の角の大きさや球の性質など基本的な事項の正答率が低い状況である。図形の構成要素
等の基礎的・基本的な事項の確実な定着が必要である。
3
【小学校第5学年(同学年比較)】
国語
《内容別結果》
%
内容別結果(正答率)
100
90
80
70
60
50
40
30
20
H27
H28
H28埼玉県
話す・聞く・書く
読む
言語文化
関心・意欲・態度
話す・聞く能力
書く能力
読む能力
知識・理解・技能
話す・聞く・書く
読む
言語文化
関心・意欲・態度
話す・聞く能力
書く能力
読む能力
知識・理解・技能
H27
66.7
65.6
71.0
0.0
75.0
50.0
65.6
71.0
H28
56.3
67.4
69.3
0.0
70.5
42.0
67.4
69.3
H28埼玉県
55.1
64.4
66.7
0.0
68.1
42.1
64.4
66.7
【考察】
28年度は、埼玉県の平均正答率を少し上回ることができた。しかし、書く能力
は平均正答率が50%を下回り、目的に応じて理由を挙げながら自分の考えを明確
に書く問題では、正答率が40%を下回った。無解答率もおよそ20%と高くなっ
ている。書くことに慣れさせることと、自分の考えをしっかりもてるような取組を
考えていく必要がある。
算数
《内容別結果》
%
内容別結果(正答率)
100
H27
H28
90
H28埼玉県
80
70
60
50
40
30
20
数と計算
量と測定
図形
数量関係
関心・意欲・態度 数学的な考え方
数と計算
量と測定
図形
数量関係
H27
65.4
49.0
57.1
67.6
0.0
H28
78.4
71.8
62.7
67.4
H28埼玉県
75.7
65.3
60.4
60.8
技能
知識・理解
技能
知識・理解
32.5
68.7
62.4
0.0
58.3
80.7
69.1
0.0
50.1
76.1
68.7
関心・意欲・態度 数学的な考え方
【考察】
全ての領域で埼玉県の平均正答率を上回ることができている。特に数学的な考え
方については、昨年度よりも大きな伸びが見られた。しかし、「図形」の領域の数
学的な考え方を問う問題では、正答率が50%を下回っていることなどから、図形
感覚を養い、示された問題の意味を理解し判断できる力を高めさせていきたい。
4
【小学校第6学年(同学年比較)】
国語
《内容別結果》
%
内容別結果(正答率)
H27
100
90
80
70
60
50
40
30
20
H28
H28埼玉県
話す・聞く・書く
読む
言語文化
関心・意欲・態度
話す・聞く能力
書く能力
読む能力
知識・理解・技能
話す・聞く・書く
読む
言語文化
関心・意欲・態度
話す・聞く能力
書く能力
読む能力
知識・理解・技能
H27
52.2
71.1
62.5
0.0
61.7
33.3
71.1
62.5
H28
38.8
64.4
54.1
0.0
42.5
35.0
64.4
54.1
H28埼玉県
47.8
67.2
59.8
0.0
49.7
46.0
67.2
59.8
【考察】
全ての領域で、埼玉県の平均正答率を下回った。特に、「話す・聞く・書く」の
領域では、9ポイント下回っている。また、書く力においては、埼玉県の平均正答
率を11ポイント下回った。質問の意図を明確にとらえ、目的に応じて理由を挙げ
ながら自分の考えを明確に書くことができるように、書くことに対する取組を講じ
ていく必要がある。
算数
《内容別結果》
%
内容別結果(正答率)
100
H27
H28
90
H28埼玉県
80
70
60
50
40
30
20
数と計算
量と測定
図形
数量関係
関心・意欲・態度 数学的な考え方
数と計算
量と測定
図形
数量関係
H27
63.6
44.0
55.3
45.0
0.0
H28
73.9
63.9
55.4
61.0
H28埼玉県
72.8
66.0
54.8
59.2
技能
知識・理解
技能
知識・理解
28.2
66.9
53.2
0.0
54.0
72.9
61.0
0.0
50.8
71.4
63.9
関心・意欲・態度 数学的な考え方
【考察】
「量と測定」の領域と数量や図形についての知識・理解の観点で埼玉県の平均正
答率を下回った。円周率の定義であったり、平均を求める問題で、正答率が30%
を下回っていることから、図形の定義や平均等の用語の意味理解について繰り返し
指導し定着を図る必要がある。
5
2 教科別・領域別調査結果(同グループ比較)
【小学校第5学年(経年変化)】
国語
《内容別結果》
%
【別紙4-3】
H27第4学年
内容別結果(正答率)
100
90
80
70
60
50
40
30
20
H28第5学年
H28埼玉県
話す・聞く・書く
読む
言語文化
関心・意欲・態度
話す・聞く能力
書く能力
読む能力
知識・理解・技能
話す・聞く・書く
読む
言語文化
関心・意欲・態度
話す・聞く能力
書く能力
読む能力
知識・理解・技能
H27第4学年
54.8
61.6
75.5
0.0
65.5
33.3
61.6
75.5
H28第5学年
56.3
67.4
69.3
0.0
70.5
42.0
67.4
69.3
H28埼玉県
55.1
64.4
66.7
0.0
68.1
42.1
64.4
66.7
【考察】「言語文化」の領域と知識・理解・技能の観点で27年度を下回った他
は、前年度を上回ることができた。書く能力においては、27年度の正答率を大き
く上回ったが、埼玉県の平均と比較するとわずかに下回る結果となった。一文の中
から主語と述語を書き抜く等の文の構成の理解やことわざの意味を理解し、適切に
使う等の言語事項の正答率が低いことから、これらを克服させるための手立てを講
じていく必要がある。
算数
《内容別結果》
%
H27第4学年
内容別結果(正答率)
100
H28第5学年
90
H28埼玉県
80
70
60
50
40
30
20
数と計算
量と測定
図形
数量関係
関心・意欲・態度 数学的な考え方
数と計算
量と測定
図形
数量関係
H27第4学年
74.4
61.3
57.1
83.9
0.0
H28第5学年
78.4
71.8
62.7
67.4
H28埼玉県
75.7
65.3
60.4
60.8
技能
知識・理解
技能
知識・理解
35.9
82.1
74.3
0.0
58.3
80.7
69.1
0.0
50.1
76.1
68.7
関心・意欲・態度 数学的な考え方
【考察】全ての項目において、埼玉県の平均正答率を上回ることができた。27年
度と比べると「量と測定」の領域と数学的な考え方で大きく上回ることができた。
しかし、数量や図形についての技能、数量や図形についての知識・理解の正答率
は、27年度を下回っており、特に「数量関係」の領域において、正答率が大きく
下回っている。言葉や数、式、表、グラフなどを関連付けて考えられるように継続
的な指導が必要である。
6
【小学校第6学年(経年変化)】
国語
《内容別結果》
%
H27第5学年
内容別結果(正答率)
100
90
80
70
60
50
40
30
20
H28第6学年
H28埼玉県
話す・聞く・書く
読む
言語文化
関心・意欲・態度
話す・聞く能力
書く能力
読む能力
知識・理解・技能
話す・聞く・書く
読む
言語文化
関心・意欲・態度
話す・聞く能力
書く能力
読む能力
知識・理解・技能
H27第5学年
66.7
65.6
71.0
0.0
75.0
50.0
65.6
71.0
H28第6学年
38.8
64.4
54.1
0.0
42.5
35.0
64.4
54.1
H28埼玉県
47.8
67.2
59.8
0.0
49.7
46.0
67.2
59.8
【考察】今年度は埼玉県の平均正答率、27年度平均正答率ともに全ての項目で下
回る結果となった。書く能力においては、埼玉県の平均正答率を大きく下回ってお
り、書く活動を増やす等の対策が必要である。話す・聞く能力も昨年度と比べると
30ポイント以上下回っており、話し合いの機会を多く設け、話し合いの仕方の型
を身につけさせるとともに、目的を明確にして話し合いを深めていけるように指導
していく必要がある。
算数
《内容別結果》
%
H27第5学年
内容別結果(正答率)
100
H28第6学年
90
H28埼玉県
80
70
60
50
40
30
20
数と計算
量と測定
図形
数量関係
関心・意欲・態度 数学的な考え方
数と計算
量と測定
図形
数量関係
H27第5学年
65.4
49.0
57.1
67.6
0.0
H28第6学年
73.9
63.9
55.4
61.0
H28埼玉県
72.8
66.0
54.8
59.2
技能
知識・理解
技能
知識・理解
32.5
68.7
62.4
0.0
54.0
72.9
61.0
0.0
50.8
71.4
63.9
関心・意欲・態度 数学的な考え方
【考察】埼玉県の平均正答率と比較すると、「量と測定」の領域と数量や図形につ
いての知識・理解で下回った。前年度と比較すると「図形」「数量関係」の領域、
知識理解の評価項目について下回る結果となったが、「量と測定」の領域と数学的
な考え方では大きく上回った。2つの数量の関係について理解させ、図に表す等の
学習を継続的、意識的に取り入れていく必要がある。
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