3 調査分析(成果と課題、方策) (1)学力調査に関する分析 小4 国語 成果:「言語に関する知識・理解・技能」の能力が高い 背景:漢字練習等の反復学習、小テストの実施によって確実な定着が図られて いる。 さらに伸ばすために: 既習漢字の復習、間違えやすい漢字問題に取り組ませる。 課題:「読む能力」の育成 今すぐ取り組むこと: 文章を正しく読み取る(主語・述語・指示語・要点等)活動を充実させる。 継続して取り組んでいくこと: 文章から情報を読み取る活動を多く行っていく。登場人物の相互関係を構造的に捉える。 小4 算数 成果:「量と測定」の能力が高い 背景:昨年度の課題であった領域であったので、読み取り→単位変換→計算に ついての問題を多く扱った。 さらに伸ばすために: 知識・理解・技能を積み上げていけるよう継続して指導を続ける。 課題: 「数量関係」の力の育成 今すぐ取り組むこと: 文章問題を読み取る→計算 についての問題を多く扱い、知識・理解・技能を積み上げていく。 継続して取り組んでいくこと: 基礎・基本の定着を図るとともに、発展的な内容も扱っていく。 3−P1 小5 国語 成果:「言語についての知識・理解・技能が高い」 背景:昨年度課題であった、文脈に則して漢字を正しく使うことと、ことわざ の意味を理解し、適切に扱う力を育成している。 さらに伸ばすために: 指示語の役割の理解、ことわざ調べから意味を理解していく取組を継続 していく。 課題:「話す・聞く能力の向上」 今すぐ取り組むこと: 場面の様子を文章表現から読み取り、話の要点を押さえながら、話の展開を追いかけられるよう に指導していく。 継続して取り組んでいくこと: 文章全体を通して展開の仕方を大局的に捉える指導の継続する。指示語を捉え、自分の力で読み 進め、必要な情報を整理しながら把握できるように演習を行っていく。 小5 算数 成果:「量と測定」「図形」の能力が高い 背景:小テスト等、練習問題の継続的な取組を行っている。指導方法の工夫(TT 指導、少人数学習)や補充学習を行っている。 さらに伸ばすために: 題意把握について、わかっていること、求めることを明確にして立式し、 その理由や根拠を丁寧に扱っていく。 課題:「数学的な考え方」の育成 今すぐ取り組むこと: 題意の把握を的確にするとともに、どのようにして答えを求めていくかを明確にしながら進めて いく授業展開の実施。 継続して取り組んでいくこと: 継続的かつ反復的な既習事項の確認と復習につながる意図的な発問を工夫した授業展開を行う。 3−P2 小6 国語 成果:(県)「書く能力」 (全国)「話すこと・聞くこと」「書くこと」 背景:事実と意見を区別して書く練習を授業で多く取り入れている。 さらに伸ばすために: 課題のある「話す能力」につないでいけるように、引き続き「自分の意 見を書く」「意図を明確にして自分の考えを書く」練習を取り入れてい く。 目的や意図に応じて、各事柄を整理・選択する経験を増やす。 課題:(県)「話す・聞く能力」 (全国)伝統的な言語文化と国語の特質に関する事項 今すぐ取り組むこと: 新聞記事などを活用し、自分の意見を書く・意図を明確にして話し合いを進める等の取組を授業 の中に入れていく。 ローマ字を書く活動を充実させる。既習の漢字をしっかりと読み書きできるようにする。 継続して取り組んでいくこと: 場面や心情を想像する活動を取り入れ、児童同士で伝え合い、確認し合う言語活動の場を意図的 に設定していく。 話し手の意図を捉えながら聞き、話の展開に沿って質問する力を育成する。 小6 算数 成果:(県)「数学的な考え方」 (全国)「量と測定」「図形」「数量関係」 背景:小グループになって解答を導く際の思考の過程を言葉・表・図などに表 す「考えを表現する」活動を継続して多く取り入れている。 立体模型、大型積み木等の具体物の活用により、量感を持たせながら学 習を進めている。 さらに伸ばすために: さらに活発な「考え方を表現する活動」となるよう、意図的に多角的な 視点を与えて授業を進めていく。 課題:「数と計算」の育成 今すぐ取り組むこと: 基礎・基本の定着とともに、正確さ、丁寧さも身に付けさせる。 継続して取り組んでいくこと: 解法の図式化、言葉の式での説明ができるよう言語活動の充実を図る。 思考力・判断力・表現力を育成するために、言葉・絵・図・表などを使って、考えたり説明した りする活動に取り組む。 3−P3 中1 国語 成果:「書く能力」が概ね良好である 背景:書くことをあきらめない指導を行っている。 さらに伸ばすために: 「根拠を用いて」「二段落構成で」など、条件を与えて意見を書く活動 を増やす。 課題:「伝統的な言語文化と国語の特質に関する事項」の育成 今すぐ取り組むこと: 文脈の中で関係性や役割に注意して、語句の意味をとらえる指導を行うとともに、文脈に則した 語句・漢字を適切に使う能力を育成する。 継続して取り組んでいくこと: 文章表現力向上のためのノート指導を徹底する。 中1 数学 成果:「数と計算」の能力が大変高い 背景:小学校からの計算における基礎・基本の取組が確実な力となって表れて いる。 さらに伸ばすために: 中学校でも継続的に計算練習に取り組み、計算のスピードと解答の精度 をさらに上げていく。 課題:「量と測定」の能力の育成 今すぐ取り組むこと: 図・資料から情報を正確に読み取り、式にする力をつける。 継続して取り組んでいくこと: 公式の定着だけでなく、公式を導く論理を仲間との話し合いで気づく活動の継続。 3−P4 中2 国語 成果:「書くこと」の能力が高い 背景:あきらめずに書く指導の継続している。 さらに伸ばすために: 記述式で答える活動を意識的に取り入れていく。 課題:「伝統的な言語文化と国語の特質に関する事項」の能力の育成 今すぐ取り組むこと: 連文節の修飾、非修飾の関係を理解する等、文法についての知識の定着を図る指導を行う。 継続して取り組んでいくこと: 文法を扱ったプリントの実施と、知識の定着の見届けを行う。 中2 数学 成果:「量と測定」の能力が大変高い 背景:基礎・基本の積み重ねが実践と重なり、確実な力となって表れている。 さらに伸ばすために: さらに力を積み重ねていけるよう、練習問題に取り組み、定着を図る。 課題:「資料の活用」の能力の育成 今すぐ取り組むこと: 実際の資料を自分で集め、自分で表やグラフ作りをし、活用する体験を通して、理解を深める。 継続して取り組んでいくこと: 練習問題に頼らず、身近な情報を使って「実際にやってみる」ところから興味関心を持てるよう 指導を工夫する。 3−P5 中2 英語 成果:「外国語表現の能力」が概ね良好である 背景:授業での英語の基礎・基本(単語・熟語・文法事項)の定着が図られ、 話す・書く活動で運用の力が養われている。 さらに伸ばすために: 即答力や、即興で表現する力を育成していく。 課題:「聞くこと」の能力の育成 すぐに取り組むこと: リスニングの中で、正解だけを聞き取るのではなく、複数の情報を聞き取り取捨選択する力を育 成する。 継続して取り組んでいくこと: 教師の英語による授業展開の比率を少しずつ増やしていく。 中3 国語 成果:(県)「書くこと」 (全国)「読むこと」 背景: ・短作文指導や、「根拠を明確にして」「理由を述べて」等、条件を与 えられた書くことの活動を多く取り入れ、書くことへの抵抗感をなく している。 ・じっくりと考えて読み、目的に応じて、図や表を関連付けて読む活動 を多く取り入れている。 さらに伸ばすために: ・キーワードやキーセンテンスを見つけ出し、要旨をまとめる指導を意 図的、計画的に行う。 課題:「伝統的な言語文化と国語の特質に関する事項」の育成 今すぐ取り組むこと: ことわざの意味調べを行い、意味を知ること。漢詩の訓点の決まりを理解する指導を工夫する。 継続して取り組んでいくこと: 既習事項も含めた文法の復習、補充学習を継続させる。 既習の漢字を正確に読み書きすることと、漢字の特徴を理解して適切に使う指導を工夫する。 3−P6 中3 数学 成果:(県)(全国)「図形」の能力が高い 背景:図形の性質を理解し用いることができるよう、図形に関する基礎・基本 の定着を図った。 さらに伸ばすために: 頻繁に証明問題に取り組み、問題を多面的に見る力を身に付けさせる。 課題:(県)(全国)「関数」の能力の育成 すぐに取り組むこと: 「時間と距離の関係」「たまっていく水と時間の関係」など身の回りの関数に関わる事象を取り 上げて関数に興味を持たせる。 継続して取り組んでいくこと: 「式で表す」「表で表す」「グラフで表す」等の様々な表現から関係性を見つけ、関数として理 解を深めていく。 中3 英語 成果:「表現の能力」「コミュニケーションへの関心・意欲・態度」が高い 背景:自分のこと、身の回りのことについて「書いて」「話して」説明する活 動を多く取り入れてきた。 さらに伸ばすために: 短い時間、数多く「書いて」「話す」表現活動を授業時間内に取り入れ ていく。 課題:「言語や文化についての知識・理解」の育成 すぐに取り組むこと: 文脈に則して正しい語を使用することができる基礎・基本の定着。 継続して取り組んでいくこと: 型を覚え、正しい語がわかるように繰り返し練習していく。 3−P7
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