学校教育目標:心豊かで向上心を持ち実践力のある子どもの育成 =学校だより= 平成28年10月28日 えぼし 上田市立豊殿小学校 「笑顔の花がいっぱい咲く 豊殿小学校」 (文責:教頭 竜野正英) 平成28年4月に全国学力・学習状況調査が実施され,本校6年生43名が参加しました。国語・ 算数の「教科に関する調査(知識・技能)」と「生活習慣や学習状況に関する調査」の結果がまとま りましたので,概要をお知らせします。 なお,この調査結果は,児童の身に付ける学力の一部であることをご承知ください。 Ⅰ 学力について 《本校と全国平均正答率の比較》 国語Aは,全国を若干上回りました。国語Bは,全国と同程度でした。 算数Aは,全国を大幅に上回りました。一方,算数Bは,全国を若干下回りました。 1 国語 豊殿小学校6学年の子どもたちは,国語A(知識に関する問題)では, 「話すこと・聞くこと」 , 「書 くこと」,「読むこと」の領域で全国を上回りました。一方,「伝統的な言語文化と国語の特質に関す る事項」の領域で全国平均を下回りました。国語B(活用に関する問題)では,「話すこと・聞くこ と」 「読むこと」の領域は全国平均を上回りましたが, 「書くこと」の領域は全国平均を下回りました。 特に優れた傾向を示したのは,次の内容です。 ○漢字を正しく読んだり書いたりする ○目的や意図に応じて,書く事柄を整理する ○登場人物の人物像について,複数の叙述を基にして捉える 改善すべき傾向を示した内容は,次の内容です。 ○ローマ字を読んだり書いたりする ○話し手の意図を捉えながら聞き,話の展開に沿って質問する 2 算数 算数A(知識に関する問題)では,「数と計算」,「量と測定」,「図形」,「数量関係」の全領域で全 国平均を大幅に上回りました。また,算数B(活用に関する問題)では,「数と計算」,「図形」の領 域で全国平均を若干上回りました。一方,「量と測定」,「数量関係」の領域で全国平均を若干下回り ました。 優れた傾向を示したのは,次の内容です。 ○基礎的な除法の仕方と考え方 ○数の大小関係の理解 ○末尾の位のそろっていない小数の加法の計算 ○直方体における面と面の位置関係の理解 ○1を超える割合を百分率で表す場面における,基準量と比較量の関係の理解 一方,改善すべき傾向を示したのは,次の内容です。 ○示された式の中の数値の意味を解釈し,それを記述する ○グラフから貸出冊数を読み取り,それを根拠に,示された事柄が正しくない理由を記述する Ⅱ 学習状況について ◎ 児童への質問から 本校児童の生活や学習にかかわる傾向は,全国や長野県の傾向と概ね同様です。 特筆すべき傾向については次の通りです。 ○「将来の夢や目標を持っている」児童の割合は 95 %に近く,全国・県を大きく上回り,目的意識 を持って日常生活や学習に取り組んでいることがうかがえます。 ○「先生は間違えたところを分かるまで教えてくれる」と考えている児童の割合は 90 %を超えてい ることから,見とどけが丁寧に行われていると考えます。 ○「学級みんなで協力して何かをやり遂げうれしかったことがよくある」児童の割合は 70 %に近く, 全国・県を大きく上回っています。 ○「総合的な学習の時間でよく探究的に学んでいる」と答えた児童の割合は 70 %に近く全国・県を 上回っています。 ○「授業の目標が示されていた」と答えた児童の割合は 95 %を超え,めあてをもって学んでいるこ とがうかがえます。 ○「授業の最後に学習内容を振り返る活動をよく行った」と答えた児童の割合は 90 %に近く,全国 ・県を大きく上回っています。 Ⅲ 今後の取組について 1 「豊殿小 授業でのやくそく」を活用し,授業規律を確立するための取組をさらに継続します。 これにより,緊張感や安心感のある集中した授業を成立させます。 NKB(ねらいを書く板書)を合い言葉とし,すべての学級でねらいを明確にした授業を展開し 2 ます。誰もが今何をやっているのか分かる授業を実現します。 3 子どもが学びの主体となる,アクティブラーニングを強力に推し進めます。例えば授業の中で自 分のやり方や考えをみんなの前で説明(表現)する活動やペア・グループで考え合う時間を大切に して授業構想します。これにより,学びへの意欲を高めていきます。 4 市教委と連携して中学校数学教師による小6算数指導をより強力に推し進めます。中学校との 情報交換を大切にして,スムーズな小中連携を推進します。 5 「家庭学習の手引き」を活用した保護者と連携しての家庭学習をこれまで以上に大切にします。 帰りの会始まり 10 分間を「家庭学習はじめの 10 分」と位置づけたり,見通しを持たせたりして家 庭学習をなめらかにスタートさせます。宿題チェックにつきましては,宿題チェックカードや音読 カードを活用してご家庭で継続してよろしくお願いします。 全国学力学習状況テストだけではなく県 PDCA サイクルや NRT,CRT を多面的多角的に分析し, 6 子どもたちの得意,不得意なところをしっかり見極めて課題を明らかにし,一人一人に応じたきめ 細やかな指導をしていきます。 7 職員研修として「全国学力・学習状況調査」の問題を分析し,1学年から6年間を見通した指導 のあり方について全職員で共有し,学力向上への共通認識をもとに指導にあたります。 豊殿小学校の子どもたちの健やかな育ちのために,これからも学校と家庭・地域が協力し合ってい きましょう。よろしくお願いいたします。
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