KTS-Net 進化はここから生まれる。 激動する時代、メーカーはどのようにこの変化に挑み、取り組んでいるのか。 コマツの製品をお使いのユーザーの方々をレポートしてご紹介いたします。 今回は、7年程前にもお伺いさせて頂いた、高い技術力でメーカー各社様から 確固たる信頼を得られている、東京都西多摩郡瑞穂町の高茂産業株式会社様 を再び訪ね、お話をお伺いしました。 Vol. 107 プレス製品加工メーカー 高茂産業 株式会社 本 社 〒190-1221 東京都西多摩郡瑞穂町箱根ケ崎862 TEL. 042-557-4836 FAX. 042-557-3979 宮寺工場 〒358-0014 埼玉県入間市宮寺2351 TEL. 04-2935-0050 FAX. 04-2935-0051 第三工場 〒358-0014 埼玉県入間市宮寺2037番2 TEL. 04-2934-6540 FAX. 04-2935-7201 創 業 1965(昭和40)年 4月 1日 代表取締役 高橋 保夫 資本金 1,000万円 従業員数 30名 創業から今日に至るまでの経緯について お聞かせ下さい。 1965年(昭和40年)に自動車の販売会社 として創業。仕事柄、板金・プレス・溶接 作業を行うようになり、1977年(昭和52年) に高茂産業株式会社を設立。以来、今日に 至るまで、自動車部品の製造を主に行って まいりました。 様々な人達と出会い、ご協力を頂くとと もに、常に自分なりに色々考え、アレンジ し、お客様の信頼にお応え出来るモノ作り を行っています。 弊社では、創業以来、常にメーカー各社 様と直接お付き合いをさせて頂いておりま すが、それには何よりも人と人のご縁とと もに、高い技術力が不可欠となってきます。 モノ造りに関して不可能は無いという強 い信念を持ち、社員一丸となって日々技術 の向上に力を注いでおります。 不景気と言われ続けている昨今ですが、 どのような対策をされていますか。 代表取締役社長 高橋 保夫 氏 世界的な不況と言われて久しいですが、 私は、この様な世間の風潮に惑わされない ように心掛けています。 事業を行う際、最も大切なことは自分の 「やる気」だと思うのです。 不況を乗り切るには、他に負けなければ 良いのです。そのためには、様々な状況を 予知し、それに備えた用意をするといった ことが必要です。 他人と同じ事をやっていては駄目なので す。とかく人間は、自分の事ばかり考えが ちですが、弊社では「自分の事よりも相手 のことを考えよ」と掲げています。 相手、すなわち、お客様が困っている情 報をえたら、その問題解決に力を注ぐよう な仕事がしたいのです。そのためにも、ま ず相手のことを考えることがとても大切な のです。 KOMATSU COMMUNICATION REPORT 『相手のことを考えよ。』 KTS-Net 進化はここから生まれる。 自由な発想と豊かな創造力を発揮し、卓越した技術力を持つエンジニア 集団。工場では徹底した品質管理と原価低減意識を持ち、社員全員が 一丸となって仕事に取り組んでいる。 さらにメーカーの信頼に応えるための積極的な技術革新も推進している。 KOMATSU COMMUNICATION REPORT 専務取締役 ●前回取材時に比べ、工場を新設されたよ うですが。 平成16年1月に宮寺工場、昨年3月に第三 工場を新設致しました。 本社工場は、30年以上前からベアリング メーカーの1次下請けとして認可されて以 来、プレス製品の加工を主とし、様々な製 品を生み出しています。サーボプレス機を 4台有し、寸法精度の厳しい製品を製造し ています。重要保安部品などで、100分代 の寸法公差を要するシボリ物などの製品を 25年以上安定供給し続けている事が、弊社 の基礎であり、その製品達が営業をしてく れています。 宮寺工場は、フィルターメーカーの1次 下請けとして始まって以来、試作から量産 部品まで、多種に渡り、様々な部品を製造 しております。主に熔接によるアッセンブ リーを軸とし、難易度の高い試作品までを も受注し続けている事によって、ノウハウ が幅広く蓄積されています。また、板金の 分野におきましては、どんな仕事にも応え られる体制が整っており、量産品はロボッ ト溶接機をはじめ、アイデアが詰まってい る自動熔接専用機などにより、ローコスト での製造を可能にし、顧客満足度の向上に 貢献しています。 第三工場は、主にフォークリフトの部品 製造に特化した工場として位置づけており、 1台のフォークリフト部品群の10%は、弊社 板金部品が占めています。最大24mmまで 加工出来るレーザー加工機を有しており、 高橋 浩之 氏 5×10判まで加工出来ます。フォーク部品の 特徴として、少量多品種が挙げられます。 海外からエンドユーザー向けのオーダー等、 細やかで複雑な管理が必要になり、少量多 品種が得意と言い切れるだけのノウハウを 築き上げました。 宮寺工場長 本社工場長 内田 悠喜 氏 関口 洋隆 氏 ●若い従業員の方がかなり多く、前回同様 今回も皆さまの挨拶がとても素晴らしか ったです。 人にお世話になったり、物事を教えても らったりした事を絶対に忘れないという私 のモットー。そして、人は一人では生きて 行けない、必ず誰かが助けてくれるからや って行ける、すなわち「人」と「友」の下に 幸せがあると言う教えを皆、全て分かって くれています。 その気持ちがあるから、自然と気持ちの 良い挨拶が出来るのです。今後も人と人の 繋がりの大切さを若い社員たちに伝え続け て行きたいと思っています。 Vol. 107 プレス製品加工メーカー サーボプレス御導入の動機および御感想 をお聞かせ下さい。 そもそもは、古くなった設備の入れ替え を行う際、せっかくプレス機を入れ替える のならば、弊社では精度が厳しい製品を多 く手掛けていますので、プレス機自体も精 度の良いプレスが必要ということで、サー ボプレスを導入することになったのです。 7年前に初めてのサーボプレス、コマツ サーボプレスHCP3000を導入。それ以来現 在までにコマツのサーボプレスH1Fを3台 導入しています。 サーボプレス導入の先駆けとなった、コマツHCP3000。 また、サーボプレス以外のプレスに関し ましても、コマツソリッドフレームプレス E1Wなど、新たに入替えるプレスは全て門 型プレスとしています。 サーボプレスを実際に使用して、まず実 感したことは、加工精度の高さはもちろん ですが、金型への影響を大幅に減らすこと が出来たということです。 従来のメカプレスでは、10万ショット程 で、製品にも金型の摩耗の跡が出てしまっ プレス∼Assyまで たりしていたため、金型のメンテナンスを 行っていましたが、サーボプレスでは従来 のメカプレスに比べ3倍以上金型の寿命が 延び、金型メンテナンスに費やす時間を大 幅に減らすことができるようになりました。 また、材料の質が安定していない場合で もサーボプレスならば、プレスのモーショ ンを変えることによって対応できるのです。 すなわち、安い材料でも品質保持ができる ということになり、製造コストの低減につ ながるのです。 サーボプレスはコンピュータで全て制御 できる機械なので、パソコン等の操作に慣 れている今の若い人たちにとって、見やす く、操作し易い機械であり、自分の意のま まに機械を扱えるので、創作意欲も沸き、 やる気が出るのです。 このように様々な魅力を持ち、使い方次 第では、無限の可能性を秘めたサーボプレ ス。弊社では今後も積極的にサーボプレス を導入し、様々な新たなる挑戦を続けて行 きたいと思っています。 3台のコマツACサーボプレスH1F。 今後の活躍が期待される。 KOMATSU COMMUNICATION REPORT 一部の重要保安部品 高茂産業株式会社 KTS-Net Vol. 107 進化はここから生まれる。 プレス製品加工メーカー 高茂産業株式会社 今後の展望をお聞かせください。 KOMATSU COMMUNICATION REPORT まず第一に思っておりますのが、この度 縁があって、関係を築くことができました 新しいお客様を今後より深いものにして行 きたいということです。 お客様が喜んでくれる仕事のやり方とい うものが必ずあるはずですので、相手の事 を考えて、それを見つけ、お客様の更なる 発展に貢献して行きたいと思っております。 また、経営者のあり方としては、今まで に無い、真新しいモノを自分で考えて、実 行して行くことが経営者としてのあり方だ と思っております。 弊社ではこれまでも様々な独自の発想の もと、専用機を作るなどして生産性の向上 やコストの低減、他社でかなり難儀してい た加工の実現を行ってきました。 さらに弊社では、社員一人一人が、自分 が経営者になったつもりで仕事に取り組む ように心掛けています。 今後も、社員一丸となって、常に相手の ことを考えながら、新たな挑戦を続けて行 きます。 KTS-Net とは、サーボプレスを活用して革新的な プレス加工を追求されているユーザーの方々の集ま りです。皆様の情報受発信の場として、是非ご利用 ください。 また、今後もこの誌面でKTS-Net のお客様をご紹介 させて頂きます。ご入会をご希望の方は、是非弊社 のサイトをお訪問ください。 能 力 能力限界 ストローク長さ 最大ストローク数 ダイハイト スライド調節量 スライド寸法 シャンク穴径 ボルスタ寸法 左右 L-R 前後 F-B 左右 L-R 前後 F-B 厚さ サーボモータ定格出力 許容上型質量 H1F35 350 4.5 ~80 ~80 210 55 350 300 38.5 700 400 86 5 50 H1F45 450 5.5 ~100 ~70 250 60 400 350 50.5 800 450 110 7 80 H1F60 600 6.0 ~120 ~60 300 65 500 400 50.5 900 550 130 7 130 H1F80 800 5 ~130 ~75 320 80 550 450 50.5 1000 600 140 15 190 H1F110 1100 5 ~150 ~65 350 100 620 530 50.5 1100 680 150 22 350 H1F150 1500 6 ~200 ~55 420 100 700 550 50.5 1250 760 165 30 500 H1F200 2000 6 ~250 ~50 450 120 850 650 50.5 1450 840 190 30 650 お問い合わせは コマツ ハイブリッドACサーボプレス KOMATSU HYBRID AC SERVO PRESSES コマツ産機株式会社 鍛圧KBU 企画グループ 〒143-0016 東京都大田区大森北1-6-8 KDX大森ビル3階 TEL. 03-5561-2692 FAX.03-5561-2877 インターネットアドレス http://www.komatsusanki.co.jp/kts/
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